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Parasite inc. 『Dead and Alive』(2018)
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ドイツはバーデン=ヴュルテンベルク州出身、2007年にKai Bigler(Vo, G)、 Benjamin Stelzer(Dr)によって結成され、13年に『Time Tears Down』でアルバム・デビューを果たしたメロディック・デスメタル バンド Parasite Inc.
それから5年、リーパー・エンターテインメントと契約して発売された彼らのセカンドアルバム『Dead and Alive』は、ファーストよりエレクトロニックな要素を追加し、さらに攻撃的かつ殺傷力の強いサウンドに変貌を遂げている。
Children of bodomが好きすぎるのが全編通して出ちゃってるかと思いきや、90年代HardRockを思い起こさせる曲や、EquilibriumのようなEpic Metal的な要素もあり、色んな味が楽しめるお得な一枚。
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Kai Bigler —Vo / Guitar
Dominik Sorg —Guitar
Stefan Krämer —Bass
Benjamin Stelzer —Drums
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■Countershock
アルバムの幕開けを啓示する荘厳なクワイヤが響き渡るインスト曲
■Once And For All
疾走系の正統派メロデス。
爽やかささえ感じさせるギターサウンドとキラキラキーボードがやっぱりフィンランドの某Bodom湖のバンドを思い起こさせる。
プロダクションは素晴らしく、激しい音作りながら聞いてて疲れない。
■This World
無機質な古ラジオからの音声ノイズからの、激しくヘドバンを誘発する叩きつけるようなヘヴィなリフに流れこむ。
バスドラ連打とギターの伸びやかなソロ、そしてキーボードもいい感じのエモさを醸しており、伝統と近代的なサウンドが融合している。
■Fall Of The Idealist
フックのある小刻みリフが耳を惹くヘヴィな一曲。
コーラスはまたしてもチルボドのHate crew deathrollを想起させるようなグルーヴィな仕上がりで体が自然と揺れる。
■Headfuck Rollercoaster
絶対酔っ払った勢いでつけただろう曲タイトルに薄ら笑いが込み上げてくるが、中身はちゃんとした高速リフでたたみかける疾走系メロデス。これもチルボドのsixpounderあたりをパク、、いやオマージュしてるのか?
■Flesh Decadence
ミドルテンポのギターザクザク曲。
クラシカルなフレーズが飛び出すギターソロもなかなかに趣深い。
■Red Wine Collider
重くて一辺倒なリズムリフが続くと思いや、コーラスでは突如メロディックで爽やかな風が吹き抜ける。
キラキラキーボードがいい仕事してる。
■Sunset Overdrive
サウンド、展開、進行、ギターソロにいたるまで90年代ハードロック。VoがデスじゃなかったらRATTかBon Joviかと思っちゃう。
■Cold Silent Hell
ザクザクリフ&ミドルテンポのはじまりからのスピードチェンジあり、若干のXemetal(クサメタル)要素あり、途中のギターユニゾンソロなんかもう、さすが、ドイツだなっ!て感じ。初期のEdguyあたりの風味。
■Dead And Alive
Equilibrium??
オマージュなのかリスペクトなのか、いやもういっそ本人達であってほしいくらい。
総合満足度 85点(クサメロデス好きの魂が活き活きとアライブするレベル)