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Avantasia『The Metal Opera pt.1』(2001)

Edguyのフロントマンでジャーマンメタル界の人気者、Tobias SammetによるプロジェクトAvantasia。

このプロジェクトに思い入れがありすぎて、私のクリエイター名もこのAvantasiaから取っています。

The Metal Opera

このプロジェクトに共鳴したメンバーはEDGUYのTobias Sammetを中心に、同じくEDGUYのJens LudwigGamma RayKai HansenHenjo Richter、HalloweenのMarkus Grosskopf、当時はまだメタルに復帰してなかったMichael Kiske、元AngraのAndre Matos(R.I.P.)、Stratovarius のTimo Tolkki、Virgin SteelのDavid DeFeisなどなど、当時のヨーロッパメタルシーンのオールスターが集結した夢のようなプロジェクトが発足して早20年。

2025年に新譜が出るということで、その前にデビュー?アルバムを改めて聞き直してみる。

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* Tobias Sammet - Keyboards, Vocals
* Henjo Richter - Guitars
* Markus Grosskopf - Bass
* Alex Holzwarth - Drums
* Jens Ludwig -Guitars
* Michael Kiske -Vocal
* David DeFeis -Vocal
* Sharon den Adel - Vocal
* Rob Rock - Vocal
* Oliver Hartmann - Vocal
* Andre Matos – Vocal
* Kai Hansen - Vocal( ! )
* Timo Tolkki - Vocal( ! )
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■Prelude
壮大なMetal Operaの予兆。

■Reach Out For The Light
高らかに開幕を告げるイントロギターと怒涛のように押し寄せるドラムのアタック。
会場全体がシンガロングに揺れるコーラスに、「Michael Kiskeの伸びやかな高音が帰ってきた!」と当時は大歓喜した思い出が懐かしい。
ライブではキスケパートをAndre Matosが歌っていて、最初に見た時は歓喜の感情が追いつかなかった。


■Serpents In Paradise
リフの雰囲気や中間部のブレイクがEdguy感溢れすぎる、Tobias節が遺憾無く発揮されたジャーマンメタル。
しかしVirgin SteelのDavid DeFeisが入ると急に曲がマッチョくなるの不思議。

■Malleus Maleficarum
荘厳なインタールード。
Edguyの曲「the Kingdom」からサンプリングしてきているとか。


■Breaking Away
キラキラシンセに絡みつきながらパワーコードの直情性が吹き荒れるリフ。
またもキスケ登場。
Tobiasとユニゾンするブリッジの箇所なんか往年のジャーマンメタル好きおじさんからしたら感涙を流す以外の行為ができないくらい嬉しい。


■Farewell
ヨーロピアンな情緒溢れるワルツメタル。
Within TemptationのSharon den Adelの透き通る天女のような美声が耽美な清涼感を連れてくる。

■The Glory Of Rome
Oliver Hartman、Rob Rockの二大漢臭いメタルボーカリストに負けないゴリっとした鋼鉄リフが印象的な、全体的に筋肉質な曲。

■In Nomine Patris
ひとときの静謐な風が横切る。

■Avantasia
私の原点であり、メタルにおける心のふるさと的な曲。
シンプルなリフとコーラス、落ち着いたリズムと無骨なギターサウンド。
「ジャーマンメタルとは何か」「パワーメタルとは何か」「メタルのクサみとは何か」をド直球でリスナーに問いかけ、そして答えを押し付ける、そんな暑苦しくも爽やかな後味が残るメタルアンセム。


■A New Dimension
RPGのオープニングにありそうなインタールード

■Inside
Andre MatosとKai Hansenの夢のデュエット。
伴奏がピアノ一本とは思えないほど芳醇なメロディを放つ極上バラード。

■Sign Of The Cross
重厚さを残しつつ小刻みに跳ねるベースラインとバッキングギター、そして彩りを添えるストリングスに載せてメタルオールスターの共演、いや饗宴。
何回聞いてもAndre の「remaining the darkness〜♪」の優しい歌声で昇天してしまう。


■The Tower

シンフォニックジャーマンメタルの極致。
入り乱れては弾ける、参加アーティスト各々の煌びやかな才能。
その中で一際伸びやかな高音を響かせるMichael Kiskeの強靭な声量と存在感。やっぱり唯一無二だ。



総合満足度 93点

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