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Whitesnake『Whitesnake』(1987)

R.I.P. John Sykes…

John Sykes


Whitesnake最高傑作のセルフタイトルアルバム。
20年ぶりに引っ張り出して聞いてます。

今聞くと音質とかカバデイルの若作りビジュアルとか色々あるけど、思い出補正も入ってやっぱりカッコいい。
そしてJohn Sykesは、Thin Lizzy時代の若さ溢れるプレイもいいし、Blue Murder時代の歌って弾けるギタリストもいいけど、やっぱり彼の最盛期はWhitesnake時代だと思う。

二十数年前の学生の頃、アルバイト給料入ったらその足でDiskUnionに駆け込み、CDを買い漁っていた時代に良く聞いたアルバム。
NWOBHM時代を象徴する良盤です。

whitesnake

国によって異なるタイトルでリリースされた本作は、原題は『whitesnake』もしくは『1987』、邦題は『サーペンスアルバス』となっており、当時は混乱して3枚買っちゃったのも良い思い出。

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* David Coverdale – vocals
* John Sykes– guitar、backing vocals
* Neil Murray– bass
* Aynsley Dunbar – drums、percussion
* Don Airey – keyboards (session)
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■Crying in the Rain
開幕からカバデイルのねちっこい歌い回しで始まるヘヴィメタルチューン。
高校生の時初めて聞いた時に、「なんてヘヴィなんだ!」と驚嘆した覚えがあるが、今冷静に聞くと割とスカスカで、しかし思い出とは凄いもので、ちゃんと昔の初めてヘヴィメタルに触れた時の感動が蘇ってくる。
Sykesのハーモニクスもいつもより多めです。


■Bad Boys
ハードロック一発!
コーラスの裏で唸りを上げるギターを奏でるSykesに当時は憧れまくった。
ギターソロはベンド交えてのランフレーズからのフルピッキング上昇&下降でややバタつき気味。
敢えてなのか、いやしかしそれが良い。


■Still of the Night
Whitesnakeを代表的する曲。
80年代に流行していたエコーやリヴァーブかかりまくり&どこか影のあるサウンドスケープ。
Sykesも弾きまくり大会です。



■Here I Go Again
言わずと知れたカバデイル先生のハスキーボイスの魅力が全て詰まった名曲。
ハードヒットするAynsley Dunbarのドラムサウンドもやけにリヴァーブが掛かっていて80年代レトロ感あって好き。
ギターソロはこの曲だけはバンデンバーグが弾いてます。


■Give Me All Your Love
軽快なリズムに乗ってカバデイルがジャジーに歌い通す。
ヒットが多い彼らの曲の中ではそこまで有名な部類ではないが、しかし当時のシーンや後世のロックバンドに多大な影響を与えたであろう絶妙なフックと世界観が楽しめる重要な曲。


■Is This Love
しっとりスローテンポ曲が多い本アルバムにおいても随一のしっとり感を漂わせる一曲。
John Sykesのギターがまたメロディアスで落涙を禁じ得ない。


■Children of the Night
John Sykesっぽいジャギジャギしたハードロックリフを掻き鳴らし、賑やかに始まるメタルチューン。
派手なギターサウンドに比して、ひたすらボンボン…という地味なベースラインがなんとも愛おしい。

■Straight for the Heart
スピーディで軽快なハードロックチューン。
ギターソロはSykes先生がこれまた弾きまくりで嬉しい。


■Don't Turn Away
キラキラシンセとエモーショナルなアルペジオでゆったりと流れるバラード。
ギターサウンドもブルージーでSykesの魅力が目一杯。
途中までHere Go Againとそっくりな展開。

■Looking for Love
ブルージーかつ号泣ギターソロandアウトロだけでもう全身の穴という穴から水が出まくる80年代ギターフィーチャー型ハードバラードの傑作。
アウトロギターでこれだけ盛り上げられる曲はなかなかない。

総合満足度 90点

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