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さあ、どうしよう

今通っている大学病院には、「療法選択外来」なるものがあるのです。人工透析について1時間程医師が直接詳しく説明してくれる、というものです。それに行ってきました。何人か集めて話を聞くのかと思いきや、マンツーマンでした。

こちらもある程度知識は持っていたつもりでしたが、それでも意外なことはありました。

人工透析には2種類あります。

・血液透析

・腹膜透析

古くから行われていて大抵の人がイメージする、週3回くらい病院に通って1回4〜5時間かけて大きな機械で血液をまるっと入れ替えるのが、「血液透析」です。「腹膜透析」は比較的最近行われるようになったもので、自分の腹膜を使って透析を行います。自宅で、自分で、毎日やるものです。1日4回くらい30分ずつ行うものと、夜間に機械でまとめて行うものがあります。

これだけ見ると、腹膜透析なんて便利なものがあるなら血液透析いらんじゃないの、という気持ちになるのですが、腹膜透析はお腹に穴を開けてチューブを差し込んでおく関係上、メンテナンスが多少面倒です。その上、細菌感染したら腹膜炎です。そして、腹膜透析の最大の欠点は、「腹膜が傷んでしまうのでずっと続けられない」ということです。冊子には10年とありましたが、外来での説明では5年前後が限界とのこと。

5年! それは短い。

例えば今年から透析になったとします。まだ仕事はやめられません。60歳位まで腹膜透析で、腹膜が使えなくなるあたりでフルタイムから契約社員あたりにしてもらって、血液透析に移れるのが理想だなと漠然と思っていたのですが、とんでもない。全然間に合いません。

ただ、それでも腹膜透析は「残存腎機能を残して透析できる」というメリットがあるのです。血液透析は完全に腎臓の代わりをしてしまうので、血液透析を始めた時点でいずれ腎機能は0になるのだとか。そうなるとどうなるか。

完全におしっこが出なくなるんだとか!

トイレに行く回数が極端に減る未来です。いやあ、私今むしろ頻尿なくらいなんですが(これはこれで「尿濃縮障害」という立派な腎機能低下のサインです)。

どっちにしても透析は面倒です。気をつけないといけないことも山盛りです。いいことがあるとすると、透析が腎臓の代わりをするので、食事制限はむしろ緩和されます。透析前ならカリウムじゃんじゃん取っちゃっても透析で排出されるから良いのです。

枝豆が食べられます!!!


以前も書きましたが、私の腎臓は急速に悪くなりました。だから私はどこかで「これは一時的なものじゃないか」って思っていたところがありました。現在が健診前より体調が良くなっている気がするのもあって、余計にそんな気分でいました。

ですが、医師から見ると「腎臓が急速に悪くなった。数値的には短い期間でさらに悪くなっているように見える」ようで「これは年内に腎機能無くなるんじゃないの?」という見立てのようなのです。

個人的には透析の説明より、こちらの方がショックで印象的でした。Web検索しても「原則として、慢性腎炎が回復するということはない」とのこと。私の願望と医師の見立てのどちらが正しいか、正解は次回の血液検査を待つしかありません。

「透析」がより近づいてきた感があります。考えることもやることもいっぱいあります。さあ、どうしよう。



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