筋肉疲労
腎臓内科、2回目の診察に行ってきました。血中クレアチニン値は3.76と、実に順調に上昇しておりました。
「前回は血圧が高かったから腎臓が無理して仕事をしていたのではないですかね。血圧が正常に戻ったので、これが平常値なんだと思いますよ」
まじですか。私の体内ブラック企業でしたか。それは申し訳なかった。
しかし面白いことに、他の持病は消えつつあります。私はぽっちゃりと呼んだら殴られそうな「お太りさま」なのですが、もともとの高コレステロール、高尿酸値はさっくり治ったようで、悪玉コレステロールなんか正常範囲値より低くなってしまい、飲んでいた薬が中断されてしまいました。しかも、ここ何年も減らなかった体重が減りつつあります。
病気のせいかもしれませんが、食生活が変わったのもあるのでしょう。みなさん、ダイエットの成功の秘訣は「恐怖」ですよ。やらなきゃ死ぬとなったらやるんですね、きっと。
こんな感じなので、日々体調の変化は感じるのです。
ここ2ヶ月ほど、「妙に筋肉が疲れやすい」という感覚がありました。私の住居はエレベーターのない集合住宅の4階ですが、特に苦でもなくさくさくと登れていた階段が、妙に足の筋肉が疲れて苦痛になるようになりました。
もちろん足だけではないのです。スマホも長時間持っていたら若干腕がプルプルする感じがあります。
何故に? と思っていたら、今回の診察で貧血とアシドーシスが指摘されました。どちらも腎機能低下で起こる症状です。じゃあ貧血のせいかな? と思いましたが、貧血なら階段を登って起こる症状は息切れ・めまいじゃないでしょうか。筋肉疲労ってはピンときません。
で、例のごとくWeb検索してみたら、面白いことが分かりました。
筋肉が疲労する原因が「乳酸がたまるせい」というのは聞いたことがある人が多いのではないかと思います。筋肉を使うと筋肉に乳酸がたまる、生物の授業でもそう教えられます。筋トレしながら「乳酸が溜まってきたあ!」って言う人も見たことがあります。
ですが、最近の研究では「乳酸」は疲労物質ではなく、むしろ筋肉からカリウムが漏れ出すのを防ぎ、再度筋肉のエネルギー源となる、むしろ筋肉の疲労を抑える物質であるのだとか。じゃあ疲労を感じる原因はというと、乳酸等の物質によって「体が酸性に傾く」のが原因ではないか、ということらしいのです。
なんと、辻褄が合ってしまいました。アシドーシスというのはそのものズバリ、体が酸性に傾くことを言うのです。普段が酸性なのですから、ちょっと筋肉に負荷がかかれば「うわ、すげー酸性じゃん! これは疲れた! 疲れたよ!」と筋肉が言い出すのはやむなきことでしょう。
実はこの前ようやくヒトカラに行ったのです。久しぶりです。フリータイムです。
2時間で途方もなくしんどくなって、帰りたくなったのです。
今までなら声が枯れようが何だろうが、最低でも3時間半くらいはじゃんじゃん歌っていたのです。自分で自分にびっくりですし、ショックです。体調や体力によって、ストレス解消の手段も変わらざるを得ないようです。
ちなみに、貧血の治療は注射(1回打てば1ヶ月くらいは持つ)ですが、アシドーシスの治療は薬が処方されます。その薬の名前は「炭酸水素ナトリウム」。
ええ、重曹です。
粉の状態で処方され「苦いですよ〜」と言われたわけですが、苦いわけだよ重曹だもの。重曹飲んで薬になるとは! と驚く日々です。