カリウム制限始めました
実は健康診断の折、腎臓担当医師に言われていたのです。
「血中カリウム値、ちょっと高いねー」と。
そこは以前から知識がありました。腎臓がうまく機能しなくなるとカリウムが排出されにくくなるので、血中にカリウムが多くなります。
カリウムが多くなると、どうなるか。これは昔からテレビで刑事物やサスペンス見てる人は「カリウムを注射して心臓麻痺で殺す」という殺人トリックを一度は見たことあると思いますので、説明は不要でしょう。有名どころでは「古畑任三郎」でもありました。(とか書いてたら「あなたの番です」でも塩化カリウム製剤で毒殺されていました)
その時はとりあえず1週間、カリウムを排出するカブトムシゼリーのような薬を飲みましたが、飲みながらWebでカリウムの高い食べ物について調べまくりました。
調べてわかったことは、基本的にカリウムは何にでも含まれているということです。健康な状態なら余分なカリウムは腎臓でさくさくと排出されますし、その時にナトリウムの再吸収を阻害するので、むしろカリウムは減塩に役立つとされています。カリウムを添加することで「減塩」を謳う調味料もあるくらいです。なんてことだ。腎臓病の敵です。
しかし、カリウムは水に溶ける性質があるので、食材を水にさらす・茹でるという工程を踏むことである程度カリウムを減らす事ができます。ここで大切なのは「水にカリウムを溶かし出してその水を捨てる」ということです。だから、茹でた水ごと味わう料理(カレーとか)はあまり良くなかったりします。
電子レンジで栄養を逃さないお手軽蒸し調理が盛んな昨今、敢えて手間をかけて、茹でて、栄養が流れ出すのを見るのは、複雑な気持ちがします。
そして、「カリウム含有量が多く、しかも茹でてもほぼカリウムが減らない」という悪魔のような食べ物もありまして、代表選手が以下の3つです。
・大豆等の豆類
・いも類
・とうもろこし
悲しいお知らせです。枝豆、アウトです。夏になるとレンジでチンして食べてたとうもろこしもアウトです。毎朝おいしく飲んでた豆乳もアウトです。牛乳ならいいのかと思ったら牛乳も同じくらいカリウム高くてアウトです。秋になったら焼き芋もアウトです。フライドポテトなんぞ論外です。
生野菜生果物もアウトなので、秋の梨も冬のみかんもアウト。
書いてて悲しくなってきました。海に向かって叫びたくなります。枝豆ととうもろこしの無い夏なんてぇぇぇぇぇぇぇぇ。
そうやってカリウムについて勉強したおかげか、大学病院では血中カリウムは割と落ち着いた値になっていました(高くないとは言っていない)。この生活、続けなければいかんようです。
ただ、カリウム調整はそこまで厳密でなくても良いようで、例えば昨日摂りすぎたなと思えば、今日少なめに押さえておくというような対処でも良いようなのです。ダイエット時のカロリー調整と似通っているのかもしれません。
だから、カリウム量をしっかり計測して、毎日記録しておくような仕組みが必要なはずです。しっかり記録すれば、「よし今日は枝豆一掴みくらいならいけるぞ!」くらいのことはあるかもしれないのです。どんだけ枝豆好きなんだとお思いかもしれませんが、はい好きなんです。カロリー計算ならこんなことのできるアプリは山のように転がっているはずですが、カリウム計算はさすがに絶対人数が少ないので無さそうです。
計算、したいです。最悪作ります。私はプログラマーです。