【ピアノ日記】色んな音色♪イリヤ・イーティン ピアノリサイタル
もう先週の話になってしまったが、スーパームーンだったある晩、上野の東京文化会館で行われた、イリヤ・イーティンピアノリサイタルに行ってきた。
前半が、ドビュッシー「月の光」(単体)、同じくドビュッシー「前奏曲第2巻」。後半が、ショパン「24の前奏曲」というプログラム。
月の光は自分でも弾いたことがあるので、どこにどういう工夫をされているかよく分かってとても面白い。同時に出す音でも、ものすごく色んな音色を使い分けているみたい。同じ楽器から出ているとは思えない多彩さ。うーん、すごい。
次のドビュッシーの前奏曲もそうで、色んな音色が一台のピアノから出てくるので面白くて、飽きずに聴けた。
私、正直言いますと、ドビュッシーは初期の分かりやすい作品は好きなんだけど、後期になってくると、私の単純な頭の理解の範疇を超えておりまして…。環境音楽のようで、「???」なのである。どうも作りが単純な人間のようで、分かりやすくメロディと伴奏、みたいな曲が好みなのです。
なのですが、イリヤさんのリサイタルで聞いたら、飽きずに集中して聴けた。なんでだろうと思った時に、やっぱりイリヤさんは色んな音色を使い分けているから、こちらも興味をもって聴くことができるんだろうと思った。
そう。プロの方のリサイタルで、ドビュッシーに限らず、たとえ分かりやすい作品でも、ずーっと大体音色が同じ演奏を聴いていると、私はそのうちだんだん意識がさまよい始めるのである。。全く関係ないことを考えたりして、音楽に集中できない。やっぱりピアノって弦楽器とかに比べたら音が単調だよなー、なんて内心思ったり。。
でも今回イリヤさんのリサイタルで、こんな風に一度に色んな音色を使い分けたら素敵な演奏になるんだ〜、と開眼したので、私も今後研究してみようと思います。
(↑試しに一週間やってみましたが、とっても難しいですね。今のところ全然できませんが、素敵な音色を手に入れたいのでがんばります✊)