スバルフォレスター SK系 1800cc C型モデルの相場高騰

2024年8月某日、お客様から買取りご依頼をいただきました。

車種はスバルフォレスター、令和3年5月新車登録モデル、型式は4BA-SK5です。

何とこちらのお車、新車価格は330万円程なのですが、オートランド東京がご提示致しました査定額は「390万円」となります。

(※2024/10/9追記 現地需要、輸出市況の変化と円高推移も重なり相場は8月から急落しています)

事故歴無く、内外装もキレイで走行も3万km未満の大事に乗られた程度良好車ですが、それでも新車価格を上回る査定額は入手困難な希少車等ではない限り通常では有り得ません。

もちろん、弊社が無謀な査定額を提示した訳ではなく、業者市場での相場を元に査定調査した結果となります。

ちなみに、某ディーラーでの査定は250万円との事でした。通常新車から3年落ちした場合には新車価格からの下落を考えればそのような価格になると思います。しかし、生の相場情報を都度真剣に調査査定すればそのような提示にはならないはずです(200-300万円の買取り1台で100万円以上の利益を狙う事は暴利過ぎます)。

オートランド東京ではコールセンタースタッフによる曖昧な査定、最近流行りのAI査定(実際は機械的にデータから目安を算出するだけ)ではなく、1台1台プロのスタッフが真剣に査定しています。

その為、お聞きする情報は「1分査定」を謳うような他社よりは多くなりますが、曖昧な内容ではなく、可能な限り具体的な査定額をご提示しています。

その為ユーザー様は、曖昧な査定や減額前提の見せかけの査定額につられて業者を呼んでしまい強引に契約させられてしまうような事はなく、事前に落ち着いて売却ご検討いただく事ができます。

お客様は新車価格を大幅に上回る査定額に驚き、理由は後程ご説明しますが、この相場が今後もずっと続くとは予想出来ない為に予定より急遽との事ですが弊社へご売却をいただきました。

相場高騰の理由

一体何故、そのフォレスターの相場は高騰したのでしょうか?

その理由はロシアへの経済制裁が要因となります。

2023年の制裁強化により1900cc超の中古車の対ロ輸出が禁止され、人気のSUV車もほとんどが対象となった事は前述の通りです。

今回のフォレスターは排気量が1800ccなのです。大型エンジン搭載が多いSUV車の中で、もとからロシアでも人気のフォレスターに「スポーツ」というグレードの1800ccエンジンモデルがあり、しかもターボ車なので小排気量高重量でもパワーも十分という輸入可能な車種の中でも大変好条件となっているのです。

その為、同じSK型でも2000ccモデルは相場爆上がりはしていません。

また、加えて特異な相場なのは、全ての1800cc車が引き合い対象ではなく、マイナーチェンジを繰り返す中で2020~2021年に発売されたC型モデルというものが急騰対象車となります。

※正式グレード名称ではありませんが、マイナーチェンジ毎にA型→B型→C型と呼ばれています

2021年8月からマイナーチェンジされたD型モデルは引き合いが弱く相場急騰していません。

仕様面、機能面の変更が条件に合わない等細かい事情があるようです。

同じ車種、同じようなグレードでも、新車から3年落ちした中古車が新車半年後の中古車よりも高額な査定となる不思議な状況となりました。

今後はどうなる?

この相場高騰は希少車だからでも、国内外で幅広く人気だからでもありません。

対ロ輸出という限られた要因により起きている状況です。

その為、この状況が今後いつまで続くかは予想ができません。

ロシアウクライナ問題が解決に向かい制裁が緩和された場合に、ロシアが輸入可能な中古車の条件も緩和され1800ccのフォレスターを強く買い求める事が無くなれば相場は急落するでしょう。

今後もこの制裁内容が継続し、為替の影響や国内に対象となるフォレスターの在庫が少なくなれば更に高騰する可能性も0ではありません。

こればかりは世界情勢、市況の影響が強く予測は不可能となります。

今が売り時なのか?

一部ネット上でもこの話しは出ていますが、売却をしようとして調べたオーナーしかこの情報に触れる事は無いかと思います。

高騰しているSK系C型1800ccモデルを所有者している方が今の売却相場を知った時には大変迷われるかと思います。

あくまで私個人の考えですが、今のうちに売却される事が良いのではないかと思います。

対象のフォレスターが、それ以降に発売されたモデルに対して優れているから高騰しているのではありません。あくまで対ロ要因により特定の仕様車の需要により高騰しています。

自動車としての性能をみれば、マイナーチェンジ後のD型は外観も新しくなり、最新のアイサイト搭載等仕様面でもグレードアップしてその後E型へ進化しています。

国内新車価格はほとんど変わっていませんので、もし今回のように3年前に購入したフォレスターを390万円で売却できたなら、今なら新車購入時の諸費用等を考えてもほとんど持ち出し無しで最新の新車に乗り換える事ができます。

どこで売却するべきか?

今回弊社で買取り致しました査定額は390万円となります(2024年8月)。

※時期や仕様条件により査定額は変わります

某ディーラーで250万円という提示だった中古車にこれだけの査定を行えたのは最新の相場情報を真剣慎重に精査して向き合ったからの結果となります。

売却の際は、過去の評判や雰囲気等から信頼できる買取り店を見つけていただく事が良いと思います。

また、今回のフォレスターで言いますと、相場高騰している車種がちょうど新車から3年落ちした時期となります。

いわゆる残クレという残価設定で購入されている場合、新車購入時に3年後(5年の場合も有り)の評価額を決めた上で残価設定契約しますので、この時期に満期を迎えると市場相場ではない契約時当初の金額評価で返却となってしまいます。

ここで高騰している相場を知っていれば、残価分は一括返済して所有権を自分に移して、その後弊社のような買取り店で高額売却できます。

しかし、今回の情報に触れていなければ解らないですし、ディーラーに言われるがままに進めてしまい一括返済して他で売却という手法まで頭が回らないユーザー様も多いのが実情です。

弊社では残クレ終了時のユーザー様から査定依頼を受けるケースも多いのですが、ほぼ全てのケースで残価よりも買取り額が上回ります。その為、買取り額で残価を一括返済して残った金額をお手元に残していただくというご提案を行うと喜んでいただきご売却いただけます。

まとめ

今回はロシアへの経済制裁による要因で国内相場が急騰しているフォレスターのお話しでした。

その他お話しの事例のように、中古車の相場は国内の需要のみならず、対外的要因にも影響されています。

それは、各国のEV車が広がりつつある現在でも、変わらず日本車が世界中で人気で引き合いがある為です。輸入国の事情、為替相場等によっても私達の愛車の相場は変動しているのです。

不測の相場変動は予想する事が困難ですが、特に残クレ利用で売却の際には、残価額が適正な査定額であると信じるのみならず、信頼できる買取り店でも査定いただき比較される事が最善だと思います。

愛車ご売却はオートランド東京にお任せください

最後に宣伝となりますが、オートランド東京ではお問い合わせいただけますとプロスタッフが1台1台真剣に査定情報を精査し査定額をご提示致します。

また、可能な限り具体的な金額をご提示致しじっくりとご検討いただけるよう心掛けています。

20年以上1万台以上の実績となりますので、ご安心いただきサービスご利用いただけますと幸いです。

メール、お電話、LINEから簡単に査定申込みいただけますので、売却ご検討の際にはお気軽にお問い合わせください。


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