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ネットで勉強してはいけない
「インターネットで勉強してはいけない」
過去の私に伝えたいことの一つです。
YouTubeを開けば、数えきれないほどの”勉強”動画が並び、Googleで検索すれば、関連する記事が星の数ほどヒットします。
この便利さに、かつての私はすっかり魅了され、インターネットを頼りに勉強していた時期がありました。
しかし、皆様ご存知の通りネットは玉石混淆、質の高いものから低いものまで様々な情報で溢れています。
しかもそのほとんどは石ばかり。
玉なんてほんの一握りしかありません。
恥ずかしながら、昔の私はそれを理解できていませんでした。
(今でも分かっていないかもしれませんが、当時よりはうまく使い分けられるようになってきたと思います)
ネットのお手軽さに魅せられて、本を読むということを怠ってしまった時期がありました。
そして、そんな状況ですから、情報の質が高い低いを見分ける力なんて備わっているはずがありません。
若い頃の貴重な時間を、随分と無駄なことに費やしてしまったなと後悔しています。
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私がネットの"勉強"から脱却しようとしたのには、いくつかきっかけがあります。
一つは、とある先生の言葉です。
「ネットで一時的に知識を確認するのはアリだけど、必ず教科書で調べ直しなさい」
とおっしゃっていました。
ギクリ、としたのを覚えています。
医療の道を志す者として、真偽が定かでないネット情報で勉強することは許されない。
当たり前のことですが、当時の私はそれが実感として理解できていなかったのです。
また、ある時、私は某教育系(?)YouTuberの動画にハマっていました。
「お手軽に勉強できる」と思い込んで、しょっちゅうそのコンテンツを見ていました。
しかし、ある日医学に関することを発信していて、「?」となりました。
個人が特定されそうなので内容は控えますが、
「それは流石にないのでは?」
と言うような、なんちゃって医学を発信していました。
医学の勉強をしていたから分かったことでしたが、他のジャンルについては正直真偽の判別がつきません。
その経験から、医療分野で誤情報があるなら、他のジャンルにも偏った情報や根拠に乏しい内容があるのでは、と考えるようになりました。
たしかに、本である程度の勉強をした人が、補足としてネットを活用するのはアリだと思います。
YouTubeにある簡潔で興味をひく動画は、知識の導入としても便利です。
しかし、ネットはあくまでも娯楽であって、勉強の代替とはなりません。
少なくとも、ネットだけで勉強してはいけない。
教科書や専門家の知見を基本として知識を蓄えることが重要です。
YouTubeを初め、無料で学習できるコンテンツはたくさんありますが、無料だからこそ質が不安定な場合もあります。
本格的に学びたいなら、それなりの対価を払い、信頼できる情報源に投資するべきだと思います。
もちろん、本や権威ある情報源が全て正しいと言うわけでもありません。
かつて読んだ本の中には、首を傾げたくなるような内容のものもたくさんありました。
信頼できる情報であっても、すべてを鵜呑みにするのではなく、批判的な視点を持つことが大切でしょう。
今では、ネットはあくまでも娯楽だと割り切って使うように心がけています。
何とかカギカッコ付きの”勉強”からは脱却したいと日々思っています。
ただし、それは現時点の意識の話。
来年には、「当時の自分はまだネットとの付き合い方が甘かった」と思っているかもしれません(笑)。
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