モチベーション革命という本を読んでみて。

はじめて書評というのを書こうと思います。下書き一回飛んでまじでやる気失せました。でも頑張りました。1時間ちょっと無駄にしました。
書評って難しいですね。
正直いってまとまりきりませんでした。キリがないです。
少し長いです。すみません。

・初めに

この本を知ったきっかけは東急エージェンシーの留年採用の対談ページにちらっと出てきててそこで興味をもちました。
あとはKindle Unlimitedが3ヶ月で約300円の利益絶対でないであろうセールをしてたのもありましたが。iPadで本を読むのも案外悪くないですね。

なんでnoteで書こうと思ったかというと、ぜひ僕ら世代に読んでほしいなと思ったからです。中のいい友達と話してて「今の生き方があってると思わない、人生を無駄にしてる」ってよく話題になるからです。
この本が答えになるかはわかりませんが、一つの考え方になるかもと思いました。
本のリンクを貼っておきます。

無料で公開してるらしいです。ステキですね。

この本の内容をかなり要約すると「生まれたときからなにもかもが揃っていた最近の世代には、埋めるべき渇望が見つかりにくい」という内容。
非常に大雑把にあらすじというか書いてあることを一部抜粋しつつまとめると

ないものがない時代から生きる僕たち「乾けない世代」は上の世代に比べて欲望の種類が違う。この世代だからこそ生み出せる新しい価値がある。その新しい価値は自分だけの「嗜好性」生まれる。「自分だけの世界の見方」を発信すると、それが他の人にとって「新しい世界の見方」になったり、既存のモノに新しい意味を与えたりする。

というのが大雑把な内容です。

ここでは僕が読んで特に心に残ったというか、大事だなと思った2点
・「乾けない世代」のモチベーション
・僕たちの世代がこれからどう生きるか
に絞ってシェアしようかなと思います。

・「乾けない世代」のモチベーション

この本の中では30代以下の世代を「乾けない世代」と読んでます。
「はじめに」という部分でわかりやすく書かれていましたので引用します。

団塊の世代より10年以上も上の彼らは戦後の何もなかった頃に、欲望に向かって駆け抜けました。
(中略)
ないものをいかに埋めるか。それが最大のモチベーションだったのです。
しかし、時代は大きく移り、今の30代以下は団塊世代以上とは全く異なる価値観を持っています。
生まれた頃からすでに何もかもが揃っていたので、ものや地位などを欲して頑張ることはない。
埋めるべき空白が、そもそもないのです。
そう、あなたには生まれたときから「ないもの」がない。だから何かがほしいと「乾けない」。

なるほどなと思いました。確かに!とも思います。
本の中でもUberの話は何回か出てきますが、Uberができたきっかけがパリでタクシーがクソほど捕まらなかったことがきっかけで作られたと聞いたことがあります。
そう考えると、この発展しきった日本のミレニアム世代で生まれ育った僕たちには何か「不自由」なモノやコトがかなり少なくなっている気がします。それに新しく何かを始めようと思っても偉い先人の方々がはじめててすべてパイは埋まってたりしたりもします。

そんな僕たちの世代のモチベーションになるものについても書かれていました。

人間の欲望というのは、「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つからなります。団塊世代以前は前の2つ「達成・快楽」を強く欲しました。
(中略)
しかし、「乾けない世代」はうしろの3つ、「意味合い・良好な人間関係・没頭」を重視します。

らしいです。要は出世とか金とかどうでもよくて、それよりも中のいい奴らと自分のやりがいがもてて好きなことができればそれでいいって世代です。
確かにそう思います。たくさんお金をもらってやりたくもない仕事をするよりは、自分の好きなことでそこそこお金をもらったほうが幸せになれる気がします。
もちろん好きなことを仕事にできてる人もいると思います。そういった人にもなるほどなと思うことが書かれてたので読んでください。

そして僕たちが生きていく上で大事なのは、まずこの価値観の違いを認識することが第一歩なのかなと。
そしてこの世代だからこそ作れる「新しい価値」があるということでした。

・僕たちの世代がこれからどう生きるか

上でその「新しい価値」を僕たちの世代だから作れるとありました。その「新しい価値」は自分だけの「好き」や「歪み」かた生まれやすいということらしいです。

すでに世の中には必要最低限のものは溢れています。
今は「どう遊ぶか」までを提案してあげなければなりません。相手の潜在的な欲求を見つけ出して体験をプロデュースしていくのがこれからの仕事なのです。

さらに、このあたりのことをまとめると「AIによって単純な仕事は取って代わられるかもしれないけど、間違いなく取って代わられないものは嗜好性ということ」ということでした。その「嗜好性」がこれからの時代大切になってくるということらしいです。
この嗜好性を突き詰めることにおいて、「乾けない世代」の「没頭」というモチベーションが強みになってくるということでした。好きなことに「没頭」する僕たちの世代が新たな価値を作り出すというロジックですね。

いっとき流行った生きがいチャートも出てきました。これについては写真置いとくのでググってください。
解釈は人それぞれですが、それぞれ自分の好きなことにのめり込んで出てくる先に僕たちの生き方ができてくる的なニュアンスでこの本には書かれていました。

人間は自分の好きなものこだわりのあるものは他人よりも遥かに高解像度に見えます。あなたの「好き」「あなたの歪み」は他人にとって今ある世界を新しい意味で楽しむことができるようになるための源泉なのです。

さらに本書の中で依存先を増やすことが自立だと書かれています。

誰かと繋がり誰かの強みの一部になり続けていたらステキだと思います。

なるほどなと思いました。
ちょっとずれるかもしれませんが、僕が尊敬するディレクターの1人が言っていた「これからはコンテンツを作れる人が生き残っていく」って言ってたのは誰かの強みとして自分のノウハウが使えることで生き残っていけるってことだったんだなと思いました。そう考えると今自分がしていることも悪くはないのかもと思ったりもします。

・まとめ&感想

なかなか短い文章にまとめることができませんでした。無料で公開されてるので、ぜひ読んでください。

生まれたときからなにもかもが揃っていた最近の世代には、埋めるべき渇望が見つかりにくい。

本当にそう思います。じゃあ僕たちの時代は何を渇望して生きていくのか。その代替になるものが「生きがい」ということでしょうか。自分の好きなことを生きがいにしていくことが僕たちの世代の渇望なのかもと思いました。

モチベーション革命とありますが、モチベーションについてはそんなに書かれていません。それ以上に僕たち世代がこれから先どう生きていくかについて書かれていました。
この本を読んで一番大事なのはモチベーションとかよりも僕たちは「生まれたときからなにもかもが揃っていた最近の世代には、埋めるべき渇望が見つかりにくい。」ということを自覚するべきことなんじゃないかなと思いました。
それを自覚した上で自分たちがどう生きるかのヒントが書いてある本なのかなと。
モチベーションについて書いてあるのは前半だけです。
これを自覚して動き出せる人って少ないんじゃないかなと思います。モチベーションを革命する前にただ焦るだけです。ただこのことを自覚して日々生活するだけでも自分たちが長い将来どう生きていくかというものを持てるのかなと思います。
ひょっとすると僕たちが管理職になる年にはすべてが変わってたりするかもしれませんし、このまま変わらないかもしれません。

これから近い内にAI時代が来て、今までの時代が大きく変わるのは目に見えてますが働き方などなどまさに変化する時代になってますね。
働き方改革が最近の流行りですが、そういった働き方の変化とは根本に変わる気がします。
ついこの間もトヨタが終身雇用は意味がないと言っていたので、世界髄一の保守的国家日本も変わっているのかもしれません。というかグローバリゼーションの波には逆らえないですね。
なかなか身近なところで変化がない分だけ気付けないですし、気付ける頃にはもう遅いのかなと。

落合陽一さん、ホリエモンの本なんかにも書かれているのですが、「好きなことを突き詰める」「シェアする」というのは常々書かれています。現状の世界を生きていたらなかなかそういったことは人生にとって2の次になってしまいますが、これからは大事なのかなと。
僕もこうしてちょっとずつ、ほんのちょっとずつやっていけたらいいなと思います。

実際今まで生きてきて僕が感じるのは、僕らの世代の人間って社会に対して「何を残せるか」というより、「自分が死ぬまでにどんな経験ができるか」っていうのを重きにおいているのかなと。
「社会に対して何を残せるか」っていうのはベトナムに行った時、たまたま出会った某最大手広告代理店の人から言われたんですが、そんなことより「人と違うどんな体験」ができるかなのかなと僕は思います。もちろんまだ23なのであと5年生きたら多分考え方変わるかもしれませんけど。

こんな誰が得するかわからないようなことを喫茶店でMacBookのキーボードを叩きながら書いていると、僕が憧れる「シワシワのパーカー着て、サイズぴったりのスキニーにピカピカのスニーカー履いて、パーマで小洒落たオフィスのベンチャーでタバコ吸いながら仕事する人」になれた気がしました。

終わり。

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