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絵の中への旅 ~ゴッホ②

これはゴッホの『ルピック通りのヴィンセントの部屋からのパリの眺め』
オランダからパリにやってきたゴッホが、弟テオと暮らしていたモンマルトルの部屋の窓から見た光景です。

彼は友人への手紙の中でこう書いています。
「パリはパリだということを忘れないでほしい。パリは一つしかない。ここでの生活がどんなに大変でも、たとえ状況が悪化し、困難になっても、フランスの空気は頭をすっきりさせ、とてもいい気分にさせてくれる。」

夢を求め、新しい環境へ飛び込んできたゴッホの高揚感とわくわくとした気持ちが伝わってくるようです。
のちにゴッホはパリを去ることになりますが、ここで得たものは彼のその後の作品にも大きな影響を与えたと言われています。

夢のために新しい環境に飛び込むとき、誰しも不安に苛まれることもあるでしょう。そんな時にこの手紙のことばを思い出してほしいと思います。
あなたにとってのパリが、実り多き場所でありますように。


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