9/14 【本との対話】
この頃はブランドイメージ・コンセプトを徹底的に確立していこうと、
主に現代アートを題材にした本を読みました。
Auraの作品は工芸ながらも限りなくアートに近いカテゴリーなので、
(絵画や彫刻は第一次芸術・ファインアートと言われ、タペストリーや陶磁器は二次芸術と言われています)
海外でタペストリーはファイバーアートとして広く認知されています。
ですので現代アートを知るということはとても有意義であり、
市場感覚はもとより、ブランドの根幹作りをする上ではとれも参考になります。
これらはアートという業界・市場・福祉という点で書かれています。
そして最後のこの本はユニーク。
大概、成功しているアーティストが成功に向けてアーティストに語りかけるような本かと思いきや、
アーティストとしての本業に専念することが出来なかったアーティストによる、アーティストになれないアーティストへのメッセージが書き綴られています。
ややこしいですね。
この本は ディヴィット・ベイルズとテッド・オーランド二人の「副業のある写真家」が約七年間かけて書き上げたもの。
何度か版元を変え、1994年から17年間の間に毎年一万部以上の増刷を繰り返してきたロングセラーなのだとか。(訳者あとがきより)
書かれている内容が芸術家はもちろん、クリエイター・モノを作っている人には苦しいほど分かる心情が書き綴られ、そして励まされる内容はグッとくるものがあります。
口コミで拡がったというのは納得の、「あの人に教えたい」という気持ちにさせられます。
私もモノづくりに苦しくなったら、きっとこの本を開くんだろうとおもいました。
私にとって読書とは心の浄化装置、もしくはろ過装置だと思っているので、
常に何か本を読んでいないと気が済まないし、ある程度積読という本のストックがないと落ち着きません。
なにか、これいいよ!というものがありましたらぜひ教えてくださいね。