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無関心なオンナの生き方

先月、数十年ぶりにとあるひとと再会して
お食事をしてきた。
ほんとうに久しぶりだったので、
わたしは、ワクワクしていた。

「この数年間、彼女はどうしていたんだろう」

変わっているかな?
分からなかったらどうしよう。
仕事はしているんだろうか。
毎日、何をして過ごしているのかな。
凝っているものがあったら教えてもらおう。
そんなことを考えてワクワクしていた。

「わたしも変わったね」て言われるかな。
「やっぱお互い歳を取ったね」
なーんて言われたりするのかな。
そんな会話を想像していた。

そして、彼女と再会した。

彼女は、まず子どもが結婚したことを
嬉しそうに話出した。長女の仕事のこと。
次女に子どもが生まれたこと。
彼女は、夢中で家族のことを語った。

「そうなんだ、そうなんだ。よかったね」
わたしは、始終うなずいた。
最後まで、彼女は自分のことを自分から
発することはなかった。

彼女は、家族が生き甲斐なんだと思った。
子どもと旦那が、彼女の自慢。
奥さんと母親である自分以外に、自分はない。
そして、それ以外の情報は、自分には必要ない。
他人への関心もほとんどない。

だからわたしが、今何をしてるとか。
全く興味がない。
自分に関係ないことだから。
彼女自身の話もほとんどなかった。
わたしにも一切の興味を示してくれなかった。

なんだか寂しかったけど
彼女がそれで幸せならそれでいい。
しあわせなんて、人それぞれだもの。

あなたに興味はあるけれど
あたたの家族にまで興味はない。
言わないけど。

自分の人生は小説。
家族も友達もストーリーの中に
登場してくる単なる登場人物。
そんな風に捉えたら、冷たい非道だと
思われるのだろうか。

気がついたら、3時間も彼女のはなしを
聞き続けた後、疲れてしまったけれど
彼女は、とてもしあわせそうだった。

無関心ということは、
実に平和で平凡な時間が流れる。
きっとそれでいいのだ。

でもあたしは、多少の波風あっても
非凡な生き方がいい。
自分を分かってほしいから
あなたのことも知りたい。

そんな相互理解がそこにあってこそ
信頼や愛が、日々のパワーになる。
そのエネルギーを仕事やプライベートに
チャージして生きている。

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