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サヴァランと松屋とばぁば
「デザートはサヴァランにする?」ー。阿形(夫)の母がこう聞いてきた。ここは松屋銀座(東京都中央区)6階の喫茶店。ラム酒の効いた大人のケーキ「サヴァラン」が美味しいと義母のご推奨だ。敢えてそれを拒むはずがない。メニューも開かず、前のめりでオーダーする:「サヴァラン2つにコーヒー2つください」
トップ写真:大人のケーキ「サヴァラン」=吽形の写真を基に阿形作成
「お待たせしました」と運ばれてきたサヴァランの何と大きいこと。通常のサイズの優に2倍はある。オレンジピールとたっぷりのクリーム。さらにイチゴ、キウイなどの飾り付け。「コーヒーはお替わりできます」と店員さん。嬉しいサービスに「ホテルみたいでしょう」と、義母もにっこり。
サヴァランと言えば、愛称「ばぁば」で知られる料理研究家の鈴木登紀子さん。「サヴァランの作り方」をテレビ番組で紹介していたことを思い出す。義母に話し、しばらく鈴木さんが話題になった。「きっとお元気でしょうね」という話を義母としていたが、帰宅後、訃報を知る。享年96歳。
サヴァランと松屋とばぁばの訃報。忘れられない日。(うん)