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飲食業を大観
こんにちは。
今回のテーマ、感染拡大が続く中、2回の緊急事態において疲弊し続ける飲食業界について投資対象としての視点から大観しました。
飲食業界とは
「食にまつわる産業をすべて」であり、現代の食は多様化した。また、業界も食事形態によって、
外食
中食
内食
の3つに分類されます。
外食
外での食事、主に飲食店における食事を指す。その外食市場における歴史は戦後の復興期、港湾や鉄道の駅などを物資輸送の拠点における需要と周辺の農業、畜産業などの背景を受け市場が出来、高度経済成長期後半以降に急速に成長。また時期を同じくして、外資系企業が日本に上陸しハンバーガーなどのファストフード店の展開が開始、現在に至る。
中食と内食
中食はお弁当、おにぎり、サンドイッチなどの調理済み食品を購入して、家や職場、公園等の店内以外で食べる形態。その歴史は江戸時代に遡り、江戸初期は道端で煮物等を売る「煮売屋」が起源とも。その中食市場は、1975年のセブンイレブン一号店を開店、その翌年のほっかほっか亭の登場から拡大する。最後に内食は、食材を購入し家で調理して食べること。
それぞれの市場規模は下表
主要な外食企業
主要な企業を、営業形態別の表にしました。
外食チェーン
カフェ
ファミレス
レストラン
中食の主要企業
主に惣菜製造。また、弁当販売や宅配などであり下表に整理。
外食及び中食の外食産業に業況
市場規模は上述のとおり、「約32兆円」。業種として年収などの統計資料は下記の通りです。(総務省統計局の資料を参照)
労働者数:約49000人
平均年齢:約37歳(就業者平均)
平均勤続年数:8.5年
平均年収:約480万円
市場規模が大きいのが特徴。その規模の比しに平均年収が少ないのも特徴と言える。平均年収は平均年齢ベースで日本の給与水準と同等と言えるが、労働時間が考慮されていない数字であり、単純な平均年収との比較は困難であると感じる。というのは、飲食業は長時間労働並びにサービス残業が常態化する業態の典型例であるので。
次に、仕事内容。職種として求人ベースで整理すると、
マネジャー(店長)
エリアマネジャー
企画営業
メニュー開発
マーケティング
店舗開発 等
に区分できます。
チェーン店における求人の多くは「マネジャーのアシスタント」からスタートするケースが多い。それ以外は、
・接客
・調理
・清掃
・食材管理
・金銭管理
・アルバイトスタッフの採用
となる。この業界は人で不足とも言われマネージャー人材が不足していると言われる。
業界の上位など業況
まず売上における業界上位3社は、
1 ゼンショーHD 6,304億円(4,457億円)
2 日本マクドナルドHD 2,883億円(6,821億円)
3 吉野家HD 2,162億円(1392億円)
ゼンショーHDが展開する「すき家」過去のワンオペレーション問題によるイメージダウンから顧客離れが深刻化。しかし、ワンオペ解消に取り組み、同時メニューんぼ見直しを進め、牛肉増量するなど持ち直しつつある。 同様の牛丼事業では、なか卯はサーモンいくら丼、ローストビーフ重、うどんメニューを中心、松屋フーズはとんかつ店松のやにおいて米国産のチルド豚肉を使用した低価格路線で客の心をつかみ、業績回復。
また、ファミリーレストランですが、競争激化もあり会社(ブランド)ごと特徴的な食事(メニュー)を展開しているのが最近の特徴。会社ごと整理すると、
ロイヤルホスト 高水準なメニューが特徴。メインディッシュ、デザートまでメニューが揃っている。肉料理とワインの組み合わせ、食後のデザートは売上でも、クチコミでも好評。店内も高級感があり、ランチでもディナーでも、女性客にも人気だそうです。
ガスト お箸ガストを展開するなど、和食メニューも充実。洋食も幅広いメニューで格安メニューで食事ができ、気軽に飲酒が出来る工夫なども。
ココス ステーキ及びハンバーグを中心メニューを展開。さらに、ビザやポテト等のサイドメニューも充実している。
サイゼリヤ 格安が売り。と言いのもメニューのほとんどは400円以下。サイゼ飲みなど居酒屋のような感覚で食事を楽しめる工夫もあり、そのようなメニューも充実している。若い世代には人気で、リピート率が高く傾向。
中食の業況
近年、中食業界では大手を中心に
・海外市場への進出
・M&A
が進めたれた。M&Aはスケールメリットが目的であり、市場獲得のメリットを追求し、業績拡大を目指す。その中食は販売チャネルの増加などにより市場規模の拡大をしている。
中食は、「お弁当系」と「お惣菜系」に分類。道路などロードサイドでの営業がが中心のお弁当系。『ほっともっと』を展開するプレナス、『オリジン弁当』を展開するオリジン東秀が高いシェ。一方デパ地下などで営業が、お惣菜系、『RF1』を展開するロック・フィールド、柿安本店など高いシェアを誇る。その中食大手のプレナスは、16年に宮島醤油フレーバー(福岡県)の株式取得し子会社化。宮島醤油フレーバーは調味料の加工販売に強みがあり、海外での現地生産すめめ、販売促進し競争力強化中。
しかし、ICTを駆使したスマホ又はネットオーダー(出前)のサービスを提供する『出前館』、『ウーバーイーツ』がその競争相手としの存在感が高い。『ウーバーイーツ』の事業内容は大手企業のほか個人店も市場参入、競争は激化している。そのような状況から感染拡大に係る巣ごもり需要もあり市場は拡大している。
これからの中食業界は、ネット活用など競争激化の背景もあり、如何に消費者ニーズをくみ取り、魅力ある商品提供できるかが期待される。
ここまで読んで頂きありがとうございます。