見出し画像

キース・レヴィンとアルミギター

キース・レヴィンが亡くなったとのニュース。まだ65歳だそう。自分よりちょうど10歳上だ。ニュースを聞いてあれキース・レヴィンて誰だっけ、とググった。ああPILのギターか、と思い出した。PIL以降は名前を聞かなかった。そもそもPILなんて久しく聞いていない。今はCDも持っていない。でも僕と同年代のパンクロック好きなら誰でも聞いていた。僕だって当時は夢中になって聞いた。ウィキペディアのディスコグラフィを見て今更ながら驚いた。PILのデビュー曲”Public Image”は1978年だそう。そして1979年”Metal Box”、1980年”Paris in the Spring”、1981年”Flowers of Romance”と続く。Sex Pistolsのアルバム「勝手にしやがれ」の発売は1977年の10月、そして1978年のアメリカツアー中にジョンライドンが脱退して解散したそうなので、その後すぐにPILを結成してレコードも出しているということなのだ。本当に目まぐるしい、というかこんなに短い期間の中で大きな変化が起こっていたのかと驚いてしまう。キース・レヴィンはPIL結成時21歳、ジョン・ライドンは23歳ということになる。ああやはりロックンロールというものは若者の音楽なのだ。
もう一つウィキペディアを見て驚いたのは、キース・レヴィンはPIL加入前にクラッシュのメンバーだった、ということだ。そんなこと始めて知った。みんな知っていたのだろうか?ファーストアルバム「白い暴動」の録音前に脱退しているようだけど。
あまりこれまで注目してこなかったけれど、彼がパンクロック史に残るキーパーソンであることは間違いない。

PILのデビュー曲”Public Image”
このギターには当時あこがれた。パンクロックではない新しい音楽に聴こえた。冒頭のジョン・ライドンのハロー、ハローというのが新しい時代への挨拶に聞こえる。インディーズ、ニューウェイブの時代が始まろうとしていた瞬間の音楽だ。


ところでPIL時代のキース・レヴィンはトラヴィス・ビーンというアルミニウム・ネックのエレキギターを使っていたのだそうだ。このギターは1974に創業したアメリカのメーカーのものだ。
リバーブで検索してみるととても高価なギターだった。どれも100万円以上。


76年のビンテージ、いい値段がついているけれど、きっとネックはビクともしないのだろう。ネックからブリッジのあたりまで一体構造のようになっていてこれなら何をしようが曲がらなさそうだ。
いつか弾いてみたいギターとして覚えておこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?