進撃の巨人を研究するにあたって
少し前から、進撃の巨人に凄く魅了されている。
その文学性、芸術性はどんな古典よりも優れている。
特に私が気に入っているのは、漫画ではなく、witが手掛けた1〜3期である。
文学性であれば、漫画の全巻でも良いが、芸術性においてはwitの仕事によって生まれている。
少し話が変わるが、本や実写よりも、私はアニメの方が研究しやすいと考えている。
本では、あるシーンを研究するにあたって、心情などで断定できるほどの情報量を持ち合わせていない場合がある。
また、実写であれば、意図していない情報が入る可能性がある。
しかしアニメは、少なからず人が大体恣意的に描写している。
つまり、全てが思想ありきと言うことだ。
これは非常に研究しやすいと言っても良いのではないだろうか。
witでは、作画がどことなく歴史を回想している一人称的なのだが、mappaでは写実的になっているため、少し味が落ちているように感じる。
芸術的な演出であれば、アニメの7話を観てほしい。
それまでの絶望的な空間に、神的な者が現れたあの畏怖の表現がまことに美しい。
また、女型の巨人との戦いでは、追ってくるあの疾走感や、反応した瞬間には目の前にいる、スピードと絶望感の描写があまりにも巧い。
このような話を一巻、一話毎にnoteで綴っていこうと思う。進撃の巨人に関する研究は、論文にしようと言うよりかは、noteにしたり、本の執筆にしたり、としたような形で行いたいと思っている。