難しいことばかり考えることだけが大人じゃないぜ。
何も変わらない僕はふとした時に変わっていないことがとても恐ろしくなってしまう。
年齢が変わり、環境が変わり、隣にいる人が変わった。
それでも僕は変われていない。と、思う。
肩書きというか世間一般から見られた僕は「成人男性」で「大人」だ。
大人ってもっと・・・。
こんなこと言ったらずっと子供のままで安心しているみたいなのかな。
まだ僕は本気出してないみたいな感じ。
笑っちゃう。
僕も一応、正月には兄弟や親戚の子供にあったら、たいして入っていないポチ袋をどうぞと言って渡すくらいには年を重ねた。
親戚の大学生に仕事を変えた話をしたら「自分で決めて進めるなんて、大人だ」と謎の尊敬の眼差しを向けられるほどの決断もした。
「昔は良かった」なんて自分が嫌悪していた言葉も飲み過ぎたお酒と一緒に安い居酒屋で吐くように言った。
大学生の僕が隣に居たらすごい顔で睨んでいたと思う。
でも、その時に隣に居た人は違って
「その時の昔の話は私にしかできないからたくさんその話をしようよ。」
「昔は良いものだから、めいっぱい私たちにしか出来ない昔の話を今を生きて未来に向けて作っていこう。」
「別に懐かしく思ってもいいじゃんか、その時が楽しかったことが証明されてるんだから。」
いつもネガティブなその人から出た、そのポジティブな言葉はなんだか僕には無かったみたいで、キラキラしていた。
大人の肩書きを利用してこれまであったことを懐かしんで生きていこうと思うよ。
そしていつかは昔を思い出す暇が無いほどの今を生きてみるよ。
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