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はじめての転職

新卒で入社した会社を辞め、新たに転職活動を始めた時期の話。

ある年の1月からの話でしたが、新卒の頃からロクな求職活動をしておらず、前職の疲れによるものか仕事に対するモチベーションも低かったので本当に適当な感じで仕事を探していました。なので当然なかなか次の仕事が見つからずにお金と時間をひたすら浪費しておりました。

結果的に応募した企業は50社以上あり、書類選考落ちや面接落ちなどでメンタルをかなりやられました。ありとあらゆる企業に応募しましたが、目的や目標がなく求職は難しいものだと痛感しました。

その間にも自宅ローンの支払い、光熱費、携帯代等の雑費で貯金を切り崩し収入が無いのに生活水準が変わらなかったことから半年ほどのニート期間を経て100万円以上は減りました。仕事をしているときは感じなかったのですが、人が生きるため遊ぶためには本当にお金がかかります。

そんな自身の暗黒時代の中、転機が訪れました。

あるタイミングで何故か頭を丸めようと思い自宅にあったバリカンで思い切って丸坊主にしたこと(今考えると意味が分かりません)から、徐々に心境の変化が起きました。

それまでサラリーマンはこうあるべきだと固定概念に縛られ、自分らしさというものが失われつつある状態だったのが、本来サラリーマンには好ましくない髪型にすることでそこから解放されたようになりました。それはある種の悟りが開けた状態でした。

そこから仕事探しという感覚から、世の中にはどんな仕事があるのだろうという気持ちに切り替わり面接するというよりかは面接官をインタビューしにいくようなリラックスした感覚で面接に挑めるようになりました。

それからは色々な企業に応募し、書類選考ではまず落ちることがなくなり面接でも好感触な日が多くなり、最終的には応募した3社ぐらいから内定をもらうことができました。

最終的に、僕が選んだ企業は前職と同じグループ企業であったこと、未経験の分野・職種であったことから農作業用品の営業として仕事を始めることになりました。

就職してからは会社の倉庫管理業務、座学でのOJTなど短い研修期間を経て実際に営業の社員との同行が始まり、毎週県外の地方へ出張し営業に同行する流れとなりました。

近畿、山陰地方など自分が今までに行ったことのない土地に踏み入れ、とても新鮮な気持ちで仕事ができそうだと思っていた矢先、とある上司とのとある地方での同行をしたことから、また気持ちの変化が生じました。

その上司はむやみに人の悪口を言ったりするようなことは無く、本当に真っすぐで男気のある方でしたが、とにかく我が強く、酒にも強く、朝から晩(食事)まで付き合いをしているとこちらの気が休まらず気が狂いそうになりました。特に夜は酒の量がハンパなく付き合いが大変で、二日酔いのまま仕事する日もしばしばありました。

また、巡業した地方は舗装された道が少なく水害の多い土地だったにも関わらず、営業先は山の中にあるという何とも危険な地域でした。何が危険なのかと言うと、車が一台走れる幅の道(対向車が来れば1kmはバックで戻らなければならない感じです)、山道なので当然路肩もなく舗装もされておらず、同行中に何気なく「こんな道走っていて大丈夫ですかね?」と尋ねたことがありましたが、上司曰く「俺はないけど、会社に一人落ちたやつはおるよ」とサラッと返され、戦慄しました(笑)

その話を聞き当時運転経験の浅かった僕は恐怖と身の危険を感じ、結局2カ月ほどの期間で退職を決断しました。

その会社は職場の人間関係が良好で、当時僕一人だけ20代の社員で回りはほぼ40代以上の先輩や上司ばかりだったので結構かわいがってもらったのですが、結局のところ仕事がまともに出来そうにないと当時の僕は判断し上司に素直な気持ちを伝え退職に至りました。

当たり前のことなのですが、求人の記事だけでは仕事内容はわかるわけもなく入ってから気づかされることも当然多くありますが、自分で調べられることは調べた上でしっかりと仕事のイメージを持ち、面接時にしっかりと擦り合わせする作業が出来ていなかったのが反省点として残りました。

また次の仕事を決める前に退職してしまったのですが、そのタイミングでは奇跡的に1週間ほどの期間で次の仕事にありつけました。

続きはまた次の記事で話します。


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