耳で情報インプット 会社の在り方にも変化が――株式会社 サンエー【audiobook.jp 法人版 スター社員】 vol.2
オーディオブックは「耳で聴く本」📚
読書のためのまとまった時間を取れなくても、スマホとイヤホンさえあれば、移動中や作業中、ちょっとしたスキマ時間を使って耳から読書ができるため、ビジネスパーソンとの相性がいいのが特徴です。
そんなオーディオブックサービスを「法人」として導入している企業があるのをご存知ですか?
新企画「audiobook.jp 法人版 スター社員」は、「audiobook.jp 法人版」を大活用している導入企業のスター社員に、オーディオブックの活用法やお気に入りのコンテンツ、職場で生まれた変化などを教えていただく連載です。
第二回となる今回は自家消費型太陽光発電事業を手掛ける株式会社サンエー代表取締役社長の庵﨑栄さんと、スター社員の及川仁美さんにお話を伺いました。🎤
――「audiobook.jp 法人版」を導入いただいた理由がありましたら教えていただきたいです。
庵﨑:御社の上田会長と知り合って、オーディオブックというサービスを知り、自分で使ってみようと思ったのがきっかけです。周りの人に聞いたら結構使っている人がいて、面白かった本を教えてもらって聞いてみたら、すごくためになるんですよ。
私は経営者なので、経営のマインドについての本だとか、社員との接し方の本を聴いて、勉強になりましたし、社員との会話でもその本の中の言葉を使えるようになりました。これはいいなと思っていたところに上田会長から法人版をリリースするというお話を聞いて、耳から入った知識を言葉で話せるようになる体験を、ぜひ社員にもしてもらいたいと思って導入を決めました。
――導入してから半年ほど経ってみて、社内の反応はいかがですか?
庵﨑:使う人と使わない人に分かれていますね。そんな中で及川がよく使っていて、この後どういうふうに使っているかを話してくれると思うんですけど、「こんないいことがあった」というのを社内に広めていければ、プラスになると思っています。
聴き放題というのがいいですよね。「タイトルに騙された」じゃないですけど、聴いてみたら予想と違ったときは他の本を探せばいいだけなので。
――及川さんは導入前からオーディオブックのことはご存知でしたか?
及川:いえ、知りませんでした。ただ、社長に紹介されたのと同時ぐらいに、「がっちりマンデー」でオーディオブックが取り上げられているのを見て、「こういうサービスがあるんだ」と思った記憶があります。
――元々読書はお好きですか?
及川:好きな方だと思います。小学生の頃に図書委員をやっていて、図書室の紙の匂いが好きなんです。今の会社に入ってからはあまり読んでいなかったのですが、以前は月に2冊程度は読んでいたと思います。
――オーディオブックではどういったジャンルの本を聴いていますか?
及川:『聴く日経』を1.5倍速で聴くとちょうどよく通勤時間で聴けるので、それは習慣になっています。朝、新聞を読むのって結構大変なので、見出しだけでも聴いて把握できればなんとかなるかなと。
あとは、「audiobook.jp」は英語系のコンテンツが充実していますよね。『英語サンドイッチメソッド中学英語編 聞くだけ! 中学3年間の英語がおさらいできるCDブック』がすごくわかりやすくて流し聴きしています。
――通勤時間以外にオーディオブックを聴く場面はありますか?
及川:料理している時や寝る前のちょっとした時間に聴いています。聴いているうちに眠くなってきてそのまま寝る感じです。
――庵﨑さんは経営関係の作品を聴かれているとおっしゃっていましたが、最近聴いて面白かった作品はありますか?
庵﨑:『起業の天才』はすごく面白くて二回聴きました。あとは渋沢栄一の『論語と算盤』や『ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法』も良かったです。ナポレオン・ヒルの『悪魔を出し抜け!』や、『思考は現実化する』といった自己啓発系も大好きです。
ただこういう本ばかりだと気が滅入ってくることもあるので、『神様とつながる方法』のような作品を聴いたりもします。たとえば、朝の通勤で『論語と算盤』を流してみたけど、気分的にあまり頭に入ってこないこともある。そういう時はすぐに仕事とは関係なさそうな作品に切り替えています。ちょうど社員が『走れメロス』を教えてくれたので、次はそれを聴いてみようかな、と。
――聴くシーンとしては移動中が多いですか?
庵﨑:移動中に聴くのは多いですね。あと、何もせずぼーっとしていていい時間ってあるじゃないですか。たとえば休暇で旅行に行った時にプールサイドのソファーに座っている時間とか。そういう場所で以前は紙の本を読んでいたんですけど、今はオーディオブックを聴いています。今はいいイヤホンがありますから、のんびりしながら作品にどっぷり浸かれます。今年の夏休みにやってみてこの使い方は最高だなと思いました。
――前回のスター社員取材で、これまでは紙の本を読んでいたけど、オーディオブックを使いはじめたら完全にオーディオブックに置き換わったという話を聞きました。お二人はいかがですか?
及川:私はやっぱり活字が好きなので、気になった本があったら紙で買うとは思いますが、オーディオブックでも出ているようならそちらも聴いてみたいです。
庵﨑:「audiobook.jp」のラインナップにないものは紙の本を買っています。電車の中に本の広告があるじゃないですか、それを見て読みたいものがあったときにまずオーディオブック版が出ていないか検索して、なかったら紙の本を買いますね。
紙の本を買って、オーディオブック版を聴きながら目で活字追いかけたら楽なんですかね?
――それは弊社会長の上田がおすすめしている学習法で、すごく頭に入ってきますよ。しっかりと内容をインプットしたい時におすすめです。
次の質問なのですが、オーディオブックを聴くようになって仕事で役立ったり、生活の中で役立ったりといった変化はありますか?
及川:会議などで出てきた言葉でわからないものがあったらネットで検索するんですけど、より知りたいときは本を探すじゃないですか。その時にオーディオブック版でいいのがないか探すようになりましたね。本を普通に買うとお金がかかるけど、こちらは聴き放題なのでまずはこちらで探してみようという感じです。
――庵﨑さんはいかがですか?
庵﨑:やらないといけないと思いつつもなんとなくやっていないことってあるじゃないですか。たとえば私であれば、社員との1on1をやった方がいいということは周りからも言われるんですけど、そんなに時間もないし何を話せばいいんだろうと思ってやってこなかったんです。
でも『ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法』を聴いて、1on1をする意味がよくわかりました。社員にとっても自分にとっても学びが大きいことなんだということがわかって実践するようになりました。
――オーディオブックで聴いたことが仕事に反映されているというのは良いですね。
庵﨑:私自身の考え方が変わりましたし、私が変わったということは会社の在り方も変わってくるんだと思います。なんでも話せる社員にはオーディオブックで知ったフレーズを会話の中で出しますしね。
――仕事と本が直結している部分もあるんですか?
庵﨑:会社のトップは人生全てを会社に捧げるもので、会社があるから自分が生かされているという感覚です。だから起きている時間は常に会社の成長、社員の成長、自分の成長を考えています。だから手に取る本、聴く本もそういう本になってしまいますね。
――使ってみて感じたオーディオブックの魅力について教えていただきたいです。
及川:手軽に、目に入ったもの、興味をひいたものを聴けるのがいいところだと思います。積読と同じように、オーディオブックも読みたいけど読んでいないものが溜まってしまうのですが、土日や移動中にちょっとずつでも聴き進めやすいのがいいですよね。
庵﨑:オーディオブックは紙の本を読むより断然ラクです。しっかり理解したい時には紙の本も読んだほうがいいかなと思いますが、流し聴きするにはすごくいいです。
――ありがとうございます。今後オーディオブックをどう活用していきたいですか?
及川:英語の勉強を続けたいので、そのテキスト的に使っていきたいというのと、あとは心理系、教養系のオーディオブックも聴いてみたいと思っています。
――聴いてみたい作品はありますか?
及川:『新・平家物語』は聴いてみたいです。あとは『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』も気になっています。
庵﨑:私は個人的にはこれまでもそうなのですがビジネス書を読むことに利用していきたいと思っています。会社全体としては福利厚生として導入しているので、社員の教育に役立って欲しいという期待はあるのですが、まずは各社員にどんどん触れてもらって、その中で気になるものだとか好きなものを聴いてみて欲しいと思っています。
さっき及川が言ったように、会議の中で出てきたわからない言葉やテーマについての作品を探して聴いてみたらためになった、というような経験から社内で普及していけばいいですよね。自分の持ってない情報をどんな形でもインプットするということは必ず成長につながるので。
「自分の持っていない情報をどんな形でもインプットするということは必ず成長につながる」と言う庵﨑さん。実際、聴いた本の内容で、ご自身の考えが変わり、1on1の導入など、会社そのものにも良い変化を与えているというお話が印象的でした。
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