志茂田景樹さんが読み聞かせる、盲導犬と少女の物語

このブログのおかげでさらにオーディオブックを聴くのが習慣化してきたイトウです。

オーディオブックは0.5倍速から4倍速まで速さを調整できますが、みなさんは普段どれくらいの速さで聴いていますか?

最初はいろいろな速度を試していましたが、だんだん習慣になるにつれて、心地よく聴ける速度がわかってきたので、最近はビジネス書は難易度に応じてだいたい1.6倍速から2.4倍速、文芸作品は1倍でじっくり聴いています。

文芸作品を聴いていて、ナレーターの方が朗読している息遣いも楽しめるような作品と出会うと、ながら聴きをしていたはずが作業の手を止めて聴き入っていた…ということもしばしば。

そして今回は、そんなじっくり聴いていただきたい作品の一つをご紹介します。

こころあたたまる盲導犬と少女の物語

今回ご紹介するのは、志茂田景樹著『盲導犬のんのんのかたみ』(KIBA BOOK)。

直木賞作家であり、長年タレントとしても活躍されている志茂田さんによる、とてもあたたかい気持ちになれる児童書です。

主人公ののぞみちゃんは、元気な女の子。
しかしあるときから目がかすむようになり、次第に視力を失っていきます。

そしてとうとう、自分の目で見ることができなくなったのぞみちゃん。その側に来て、生活のあらゆる場面でのぞみちゃんを支えてくれたのが、盲導犬の「のんのん」でした。

盲導犬とその介助を受けるユーザー、という1人と1匹のつながりはとても深く、のぞみちゃんはのんのんと一緒に、様々な困難を乗り越えて、たくさんの友達に囲まれて成長していきます。

しかし、2人の生きる時間は同じスピードで進んではくれないのでした…

のぞみちゃんとのんのんの歩み、というストーリーとともに、本作品には盲導犬がどのように育成され、どのようにユーザーと一緒に歩けるように訓練されていくのか、どのように絆を深めていくのか、といったことも詳しく紹介されています。

視覚障害を持つ人の生活や、盲導犬について知りたいという方にもぜひ一度聴いていただきたい作品です。

内容はぜひ、実際にオーディオブックを聞いて確かめてみてくださいね。

著者・志茂田景樹さん自身が朗読!

実はオーディオブック版は、絵本の読み聞かせなどの活動もされている志茂田景樹さんご自身が朗読されています。

2012年には、「オーディオブックアワード」でも特別ゲストとして登場いただき、本作品の朗読を披露していただきました。

たくさんの子どもたちに、盲導犬について知ってほしい。そんな願いを込めて書かれた文章を、志茂田さんのじっくり噛みしめるような朗読で聴いていると、のぞみちゃんと「のんのん」の物語が、さらにあたたかく心に響いてくる気がします。

志茂田さんの朗読を聞いたことがない方はぜひサンプルを聞いてみてください。お子さんと一緒に聴いていただくのにもオススメです!


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