ジャーナリスト・作家の佐々木俊尚さんがオーディオブックカフェに出演!~【総まとめ】2022年のゲスト会をPlay Back♪~
オーディオブックカフェは2022年2月からスタートしたaudiobook.jpオリジナル番組です!
パーソナリティーはオーディオブックアンバサダーの鳥井弘文さんと、オーディオブックを10年使っているヘビーユーザーのF太さん。
通常はパーソナリティーお二人でトークされていますが、今回は特別ゲストとしてジャーナリスト・作家の佐々木俊尚さんがお越しくださいました!
内容を一部ご紹介するとともに今年1年のゲスト会を振り返ってみます。
ジャーナリスト・作家の佐々木俊尚さんがオーディオブックカフェに出演!
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■「ながら」より、時間を細かく切ってひとつに集中する
――第27回オーディオブックカフェで佐々木さんの『読む力 最新スキル大全』を紹介させていただきました。
ーーこの本の中でマルチタスクを推奨されてるのを見て、「ながら聴き」はマルチタスクになるし、時間の効率化にもつながると思ったのですがいかがでしょうか。
佐々木:『読む力 最新スキル大全』で推奨しているマルチタスクというは「時間を切ってく」という方法なんです。複数のことを時間で切って断続的に行う。最初の15分はこれ、次の15分はこれと、同時並行でも複数のことはしません。
よく右脳は感情、左脳は論理と言いますよね。どっちかが両方は難しいんです。例えば、料理しながらラジオは聞けるけど、ラジオを聞きながら原稿は書けない。原稿を書くときに音楽を聞いたりしますが、ボーカルの声が気になってしまうときもあってジャズに切り替えてます。
ーーひとつのことに集中する時間を細切れにしていくってことですね!
佐々木:その通りです。同時並行でやることが本当に効率的なのか。短い時間で一つのことに集中したほうが頭に固定されると思っています。
――散漫になりがちな方には良い方法です。
■情報を取り入れない時間をつくる
―耳が空きがちな歩いている時や、趣味の山登りをされる時はどうしているんですか?
佐々木:登山の最中やジムの行き来は、マインドフルネスの時間にしています。スマホはいじらない、音は(耳に)いれない。身体に集中しています。
登山だと自然を味わってます。低い山だと鳥の声や風の声が聞こえるんですよ。情報を取り入れない時間を作ることも大切です。
―常に情報を取り入れたくなっちゃいます・・・
佐々木:情報を取り入れなきゃいけないという強迫観念な気もするんですよね。情報に取り入れる時間と、取り入れない時間を作ればいいと思います。
―情報を取り入れない時間をつくるコツはありますか?
佐々木:前述した集中する時間を区切ること。自分なりに切り替えられそうなスイッチを作ることです。私の場合、仕事の合間の11時にコーヒーを淹れる、18時に夕飯の準備をするのがスイッチになっています。仕事中は情報に溺れている状態なので、こうしたスイッチで情報から離れる時間をつくっていますね。
■神話ではなくロジックで
佐々木:生活、仕事の仕方、社会慣習にしても変な神話が多すぎる!(笑)
―笑。神話ですか?
佐々木:料理本も出してるからわかるんだけど、例えばトマトの皮をむくときに十字の切り込みいれるとスルッとむけるとあるけど、そんなことないんです。普通にむけます。こういうとこを忠実に守って時間をかけてしまうから、神話を取り除いていくことも大切なんですよ。
―神話を取り除くコツはありますか?
佐々木:ロジックで考えてみることです。無意識にやってることも「これは本当にロジック的に正しいのだろうか」と。よく集中力を高める方法というテーマで本や情報がたくさん出ているけど、決定版はないですよね。思考のプロセスを話しているのであって答えではないんです。
―思考のプロセスを磨くことも大切ですね。もともと佐々木さんはロジック的な思考だったんですか?
佐々木:今とは逆かもしれないですね。12年くらい記者で殺人やテロを担当していました。情熱的に怒りをぶつけられるか、真心が通じるかという感情がないと仕事ができなかったです。
ただ次第に、ファクトや論理で、世界の構造を解き明かすような仕事がしたいと思うようになり今に至ります。
■音声配信で自分の思考を再確認
―現在、佐々木さんは音声プラットフォームで「毎朝の思考」を配信されてますね。
佐々木:はい。朝の新鮮な状態で自分がどういうふうに考えているか、しゃべってみて皆さんの反応を見させてもらってます(笑)。
―配信してみてどうですか?音声コンテンツの良さを感じるとこがあれば教えてください!
佐々木:私の仕事のテーマでもある「テクノロジー」って未来予想の部分が多いんですよね。テクノロジーの進化が社会にどのように影響するかを日々考えているので、小出しにしつつ反応を見て結論づけていくようにしています。
音声配信のいいところは、そこまでロジックを求められない、曖昧な点があっても確認できるところです。(紙の時代は適当に読み流してくれる、ネットだと必ず指摘される)テキストの世界よりも信頼度や親密度が高いです。
続きは音声でぜひ堪能ください!より一層、熱いトークを耳でお楽しみいただけます♪
今回は、ジャーナリスト・作家の佐々木さんに音声コンテンツの関わり方や時間の使い方などたくさんのお話を伺いました。
ご出演誠にありがとうございました!
~佐々木さんの新刊のご紹介~
『Web3とメタバースは人間を自由にするか』
著者:佐々木 俊尚
出版社:KADOKAWA
【総まとめ】2022年のゲスト会をPlay Back!
【第3回ゲスト】糸井 重里さん
オーディオブックとの出会いはカセットテープ時代からだという糸井さん。40年の付き合いになるオーディオブックへの思いをお聞きしました。
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【第2回ゲスト】星野リゾート代表・星野佳路さん
オーディオブックの魅力やご自身ならではの活用法をお聞きしました。星野さんのおすすめオーディオブックもnoteでご紹介しています!
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【第1回ゲスト】作家・喜多川 泰さん
記念すべき第1回のゲストは、作家の喜多川 泰さんにお越しいただきました。「自分だけ」でなく「他人と共に」。 今の時代の「幸せ」について、たっぷりお話ししました。
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第8回 オーディオブックカフェ紹介作品
『賢者の書』
オーディオブック大賞2022 聴き放題部門・準大賞
『運転者 未来を変える過去からの使者』
編集後期
今年も残り少なくカウントダウンに入ってきました。皆さんはこの1年いかがでしたでしょうか。オーディオブックを使ってみたり、お気に入りの1冊は見つかりましたか?
オーディオブックカフェも日頃聴いてくださるユーザーさんに支えられながら無事運営できたこと、運営スタッフ一同大変喜ばしくホッとしています。来年も「聴いてみようかな」「この本ってオーディオブックになってるんだ」とユーザーの皆さんに楽しんでいただける内容をお届けしていきます。来年も応援よろしくお願いします★