コロナが下火のうちに
私は、学生時代はピアノを習っていて、クラシック音楽などもよく聞いて、音響の専門学校を出て、音響の仕事に就くも、本番でやらかしてしまい、会社を退職した。
その後も、ほぼ独学で音楽理論などを学び、楽譜は書けるようにはなったが、ギターやベースなどの知識がないので、コード進行などは、少し苦手意識がある。
20代の頃も某楽器店で、ピアノを習っていたが、徐々に持ち運びのできる管楽器に興味が移っていった。30歳くらいの時、リコーダーみたいな感じで音域の広いやつ…と考えた時、クラリネットが思いつき、安いクラリネットを購入した。その後、約半年くらい先生に習ったが、先生との馬が合わず、まだ基礎が出来ていない段階だったが辞めてしまった。その後、某楽器店のデモ演奏を何気なく見ていたら、店員に話しかけられ、クラリネットの話をすると、フルートも構え方が違うだけで、指使いは似ているなどと言われて、約5年くらいに渡って習っていた期間があった。
やってみて、たしかに指使いは似ていると言えば似ている。というか、木管楽器全体に言える事なのだろうが、穴を塞げば低い音が出て、指を離せば高い音が出るというのは、構造上そういうものだと思う。
しかし、フルートとクラリネットは構え方も違うし、アンブシュアという口の形、息の入れ方も全然違う。よく、金管楽器と木管楽器両方できるという人も居るが、私の場合、どちらか一方に慣れてしまうと、どちらかが吹けなくなってしまうという感じになってしまった。
ちなみフルートは、その楽器店では、レンタル楽器というのがあって、口をつけた部分は、専用のクロスや薬剤を使って自己責任できれいに拭くというルールの元で練習をしていた。また、その後、その楽器店の会員同士で仲の良くなった人から、その人が始めたての頃に使っていたという使っていない楽器を貸して頂けることになり、その方は、1万円で譲ってもいいと言っていた時期もあったのだが、私は結構常時金欠で、なかなかその1万円を用意するのも、大変だった。だが、その方は、その楽器を約8年くらいに渡って貸してくれたのだった。借りたまま、年月が経ったある日のこと、お互い連絡も疎遠になりそうになっていたある日、急に返して欲しいという連絡が入り、返す事になり、フルート生活は、そこで終了している。
このタイミングで、私はまたクラリネットをやろうという思いに立ち返り、別の先生に習って、もう2年と半になるが、今年はコロナの事などもあり、練習場所にしていたカラオケボックスが休業していたりして、あまり練習できていないばかりか、自宅も自宅で、音の響きやすい所に住んでいるので、なかなか大きい音で練習ができない日々を過ごしている。昨日、ちょっと私には到底まだまだできないレベルの曲に目を通してやってみたのだが、ピアニッシモからフォルテシモくらいまで、強弱の幅があり、このままの住環境だと前途不透明な感じである。
楽器がOKの物件に引越したいのだが、金銭的な理由もあるし、あと、今私の置かれている状況などによって、今はそれができない。最近、少しトラブルがあって、仕事をやめてから、自分の出している音を客観的に聴くという事ができてきて、ますます練習環境を変えたいと思う気持ちは大きくなるばかりなのだが。。
最近は、先生にいつも同じことを言われているような気がするので、そこを伸び伸びと練習できたらと思う日々で、このコロナが下火のうちにカラオケボックスにまた通おうと思っている今日この頃である。