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黒川温泉のインバウンドはどの国からきているのか

「最近温泉街はインバウンドで賑わっていまして。。」という挨拶をすることが多くなってきましたAu Kurokawa編集長の北山です。

コロナ禍では日本のお客様のみだったこともあり、コロナが明けてからは国外のお客様が非常に増えているという肌感覚がありました。

5ヶ月前にもこちらのnoteで24年1月〜3月の宿泊者数のデータをみましたが、今回は24年1月〜11月までデータが揃ったのでそちらをみてみたいと思います。

「2016年」「2019年」「2024年1〜11月」の3つの数字で比較してみますと、

2016年 国外宿泊者
2019年 国外宿泊者
2024年1月~11月 国外宿泊者

●台湾がトップシェアへ
TSMCや、2023年9月からの「熊本-台北」定期便などの効果でしょうか。トップだった韓国が「2016年」39%→「2019年」28%→「2024年」18%と減少し、台湾が「2016年」11%→「2019年」13%→「2024年」19%と伸長して現在のトップシェアとなりました。

●アジア4強からコロナ後は世界中からの訪問に変化
「2016年」にはアジア4ヶ国(韓国、中国、香港、台湾)で81%を占めていましたが、「2019年」74%→「2024年」67%と徐々に減少。

そのほかの国、例えばアメリカ、オーストラリアが5%、シンガポールが4%など、欧米や他アジア諸国からのお客様がコロナ明けから増え始めています。温泉街を歩いていてもその傾向が如実にみてとれます。

ちなみに国内の宿泊者の内訳はこちらです。

2024年1月~11月 国内宿泊者

こちらの比率は2019年とほぼ変わらず、1位が福岡(18%)、2位東京(12%)、3位熊本(8%)、4位大阪(7%)という結果でした。

熊本県にある他温泉地の内訳を把握できてはいませんが、黒川温泉には全国からきていて、都市圏からのお客様が特に多い温泉地であることがわかります。

最後に、別のデータになりますが、黒川温泉の案内所で問い合わせや売店を利用されたお客様の月毎の訪問数をみてみます。24年4月〜12月の数字です。

2024年4月~12月 黒川温泉の案内所の利用客数

5月はGWのため別枠として考えると、繁忙期は秋の行楽シーズン10月〜12月になります。

数年猛暑が続いている夏については6月〜7月にかけての国内客の減少を、インバウンドのお客様が補完していただいています。また、暑い夏でも意外と国内のお客様が多く訪問いただいています。一説では海は暑すぎて避ける傾向があるとも聞きました。

黒川温泉は熊本市内からすると5〜8度くらい気温が低いので避暑のために温泉街を訪問いただける方がいらっしゃるのかもしれません。

25年1月〜3月の数字はこれからですが、できるだけ月間客数の平準化を図りたいと考えています。春夏秋冬いつきても楽しめる温泉地を目指します。













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