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南小国町の食のゲートウェイ「きよらカァサ」
熊本からきても、福岡からきても黒川温泉へいく途中にあるひときわ目を惹くピラミッド型の建物が、南小国町の総合物産館「きよらカァサ」です。
町民のお買い物先でもあり、観光客がお土産を買う場所でもあります。
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観光地で必ずやっていること
こんにちは。Au Kurokawa編集長の北山です。私が観光に訪れた先で必ず欠かさないのはその地域の物産館や道の駅に立ち寄ること。
この地域ではどんな生鮮品が売られていて、どんな名産品があるのか、またパッケージデザインやコンセプトからその土地のデザイナーやクリエイティブな企業の存在を垣間みることができます。
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きよらカァサのポテンシャル
私お話しを聞いてちょっとびっくりしたんですが、きよらカァサでは年間で延べ300種類ほどの産直品が販売されているそうです。
確かに野菜や肉、お米や漬物、和菓子、乾物まで彩り豊かな商品がいつ行ってもきれいに陳列されています。
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ここでは150名程の町内生産者と契約をしており、生産者はいつでも育てた野菜などを納品することができます。
早朝畑で採れた野菜をその日に出荷して店員さんとおしゃべりして帰る。この場が生産者にとってのひと時の憩いの場にもなっているようです。
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お店に来るお客様は、平日は半数以上が地元の方です。主婦がほとんどと思いきや、男性がお弁当を買いにくることも多いみたい。
何度も食べていますがお弁当のご飯は冷めても味が落ちることなく、おかずはできるかぎり地元食材が使われています。そりゃまあ買いにくるわけですよ。黒川温泉から歩けるくらい近ければよかったんだけど。
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土日祝は観光客が7割を超えます。キャンパー(薪も売っている)や、日帰り圏内(熊本、福岡、大分)のお客様が新鮮な食材やお土産を求めてやってくるようです。
産直品やお弁当もいいですが、スイーツもまた充実していて、和菓子も洋菓子もなんでもありました。昔からこの町で伝えられてきた作り方を地元のお母さんやそのグループで引き継いでおられます。
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移住者にもうれしい
移住してこられた方などは、以前住んでいた地域とどのくらい食材の種類や食の風土が違うのかラインナップを眺めてみると面白いと思います。
中山間地域の里山に住む私たちの特権でもありますが、ほどなくして地元の方と繋がりができたら、その方の畑を借りて自分で野菜つくりなんてこともできるようになります。
きよらカァサでは、要件を満たせば自分で育てた野菜を販売することが可能です。生鮮品だけでなく皮製品やアクセサリーなどのハンドメイドもいけます。
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きよらカァサは食のオールラウンダー
きよらカァサは物産館として売店機能だけでなく、一部で流通や卸の機能も担っています。毎週の町内移動販売(きよら号)や、保育園給食の食材仕入れなどを運営されており町にとってはなくてはならない存在です。最近は、コンポストや自家菜園などの取り組みも始まったようです。
「地産地循」をテーマにしているAu Kurokawaは、きよらカァサと協業して地元食材の流通や卸の仕組み化を図っています。すぐには全てに対応することは難しいとは思いますが、少しずつでも進めていきます。
町の農業における町内生産額はおよそ2%。観光業と強く連携することで地元食材の循環を促し、地域内経済循環を高めていくこと。これが私たちAu Kurokawaの役割だと考えています。
さ、きよらカァサに夕飯の買い物にいこうかな。
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