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コンセプトは「地域のパン」。Au Pan & Coffeeがプレオープンしました🍞

Au Kurokawa 編集長の北山元です。ついにAu Kurokawaの旗艦店となる「Au Pan&Coffee」が9/6にプレオープンのスタートを切りました。短い時間の準備のなかで、限られた人数で、あれもこれも試行錯誤しながらの挑戦が今ようやくかたちになりました。

今はプレオープンですので、実際にオープンした後と同じメニューを想定してお客様にパンやコーヒーをご購入いただき、率直なご意見をお聞きしています。

Au Kurokawaは、黒川温泉の中心から歩いて5分ほどの場所、約3000坪の敷地に建つ8棟のレストランを中心とした”この地域の食のハブ”としての取り組みの総称。「Au Pan&Coffee」は、そのなかで一番初めに開店する店舗になります。

改めてAu Pan & Coffeeとは

Au Pan & Coffeeは、Au kurokawaの旗艦店であり、地域の食材を使用したパンをメインに、焙煎から手がけるコーヒーや、ナチュラルワインなどの物販を営む19坪の小さな店舗です。

地元で生産される食材を使い、その土地ならではの味を追求し、運営の過程で使用した資源はできるだけ循環させていく”地産地循”の考え方を念頭においています。

コンセプトは「地域のパン」

地域のものでつくるパン

Au Pan & Coffee のパンは、黒川温泉郷の周辺のつくり手が育てた食材を中心に使用してつくります。

3月には、地域のなかで人の健康や自然環境に配慮しながら、おいしく健やかな食べものを育てる生産者の方々と出会うリサーチを実施。食材が育つ場所を見せてもらいながら、育て方、大切にしていること、育てる上での難しさなどを聞かせてもらいました。

リサーチに同行、Au Pan & Coffeeの立ち上げをプロデュースしているのは、徳島県神山町で活動する株式会社フードハブ・プロジェクトと株式会社モノサスのメンバーです。

フードハブ・プロジェクトが運営するかまパン&ストアでは、地域の農業や食材を次の世代につなぐため、つくり手や食べ手、その地域で暮らす人たちと関係をつくりながら、日々パンを焼いています。

関係性からつくるパン

職人がつくりたいものより、今ここにある食材からできるパンをつくること。この地域で暮らす人たちが食べたいパンをつくること。それは、素材をつくる人やパンを食べる人など、関わる人たちと日頃から話し、関係性があるからこそできることです。

Au Pan & Coffee でもその考え方を共有し、パンを通して、食材や人など、黒川温泉郷の豊かさを伝えていきます。

地域の人たちとつくるパン屋

Au Pan & Coffeeは、フードハブ・プロジェクトのメンバーのほかにも、伊藤総研株式会社のみなさんや熊本県内や南小国町で活動する方々など多くの皆様とともにつくるパン屋です。

建物の設計は南小国町在住のgiraffe Associatesの佐藤名子氏、店舗内の設計は中川正太郎氏率いるASTERのみなさん、デザインにはOVALの杉村武則氏、コンセプトの設定は福永あずさ氏、カメラマンはマエダモトツグ.氏、エクステリアデザインは錦戸主税氏に力を貸していただいています。

また、店内に設置する照明は南小国町で小国杉を扱う穴井木材工場のみなさん、店内で目を引くロゴマークは満願寺窯の陶芸アーティスト北川麦彦氏とともに製作しています。

運営事務局は、黒川温泉郷で温泉旅館を営むとともに地域が続いていくための活動に取り組む株式会社黒川商事と、地域の商品開発を手がける株式会社RETENが担います。

3月には黒川温泉郷で働くみなさんをお招きして「パンとワインの会」を開催。実際にパンを食べていただきながら、ここで暮らしているみなさんが、毎日食べたいと思えるパンについて意見を伺いました。

誰かがつくりたいパンでなく、ここにはどんなパン屋があるといいのか。さまざまな方々と関わりながら、考え、作り、変化し続けるパン屋になっていきます。

店舗の概要

Au Pan & Coffeeは、地元の小国杉や地元の窯で焼いた陶器のオブジェなど、地域の素材を使うことでこの土地の風土を感じる空間になりました。里山の景観を眺めながら焼きたてのパンやコーヒーをお召し上がりいただけます。

グランドオープンは2024年9月30日(月)です。
*現在プレオープン中。期間中は臨時でお休みをいただく場合もございます

店舗名: Au Pan & Coffee
住所: 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6733-1
営業時間: 午前9時~午後5時
定休日: 水曜日・木曜日

地元である南小国町の協力者

⚫︎穴井木材工場

美しい景色を未来の世代に渡すことを使命に、南小国の名産である小国郷の杉やヒノキを用いて、構造材から内装材まで、建築にまつわるすべての部材を製造・販売を営む。Au Pan & Coffeeでは、店内に設置する小国杉であしらった照明のデザインと製作を担当。

⚫︎満願寺窯

阿蘇の自然の中に佇む陶芸アーティスト北川麦彦氏の窯元。楽しんで使える陶器つくりをモットーに、阿蘇の自然の植物や、野菜、果物を原料として独自の釉薬「自然灰釉」を創出。この「自然灰釉」と阿蘇の土を使った手びねりで、自然の素朴な美しさを表現している。Au Pan & Coffeeでは、店舗ロゴマークを陶器で制作。

⚫︎地域の生産者

無農薬・無化学肥料の農家や阿蘇の循環型畜産農家など、この地域で農を営む生産者の農場を見学してお話を聞かせていただいています。今後はパンの種類に応じて、できる限り多くの生産者の食材を使用していくために準備をしています。

地域の皆様やお客様とこの地で発酵しあう関係性を育てながら、里山の豊かさを伝える「地域のパン屋」をめざします。

これからどうぞよろしくお願いいたします。


(Au Kurokawaがパン屋を開店する理由はこちら)

(Au Pan & Coffeeの試食会をおこないました)

(立ち上げをプロデュースいただいているフードハブ・プロジェクトの本社、徳島県神山町を訪ねました)

(フードハブ・プロジェクトが運営する「かまパン」にてスタッフ研修をおこないました)


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