デザインスクールQ&A ー受験編
早くも私がデザインスクールに来て2年が経ちました。だいぶデザインについて見えることも増えたように思います。
最近も何人かの方から、デザインスクールについて問い合わせをいただいているので、これまでの質問をまとめてみました。
今回は受験準備の質問編です。
受験書類
Q1:塾やカウンセラーについて
MBA受験は塾に通ったりカウンセラーを雇って必要なサポートを外部から受けられると思います。デザインスクール受験の場合はそうした外部機関が無いと思うのですがアメリさんはどうしましたか?
A1:私はカウンセラーを雇いました。MBA受験生を主にみている先生ですが、その方に自己分析、キャリアデザイン、受験書類添削など、お世話になりました。デザインスクール専用の相談施設は無いと思うので以下をお勧めします。
①MBAカウンセラーにデザインスクール受験の対応が可能か相談しお願いする
②受験校の在校生、卒業生からもアドバイスをもらう
受験書類の添削はMBA対策と基本的に大きく離れていないので必要であればMBA受験ツールに頼るとよいと思います。
ポートフォリオは在校生からアドバイスをもらえるとより良いと思います。
Q2:志望動機書など書類の準備
PortfolioやState of Interest(志望動機書)はどのように準備されましたか?内容を他の人に見てもらったり、添削を受けたりしましたか?
A2:以下のPersonal Statementの書き方を基本として志望動機、ポートフォリオなど準備しました。また全ての書類をカウンセラーに添削してもらいました。今はChat gptもあるのでぜひ活用してください。
Q3:書類の優先順位
推薦状、CV、ポートフォリオなど様々な受験書類がありますが評価される重要度で順位付けするとどういう順位ですか?
A3:全て同様に重要だと思います。どれ一つ手を抜かない、徹底的に取り組むという姿勢で私は作成しました。受験先の審査員によって何を見るか、何を重要視するかはその方次第で、一概に言えないと思います。とある一校では推薦状に感動して、すぐにインタビューに呼んだど言われたこともありますし、別の学校では志望動機書を評価したと言われたこともありました。
志望校選び
Q4:志望校の選択基準と情報収集
志望校はどのように選ばれましかた? 各校の特色や違いをどのように調査されましたか?
A4:①各学校の特徴、②卒業後のキャリア、③ライフ計画の評価軸を一覧にし、点数付けして志望校に順位を付けました。スコアリングシートのサンプルを以下に添付しました。よろしければ参考にして作ってみてください。
以下①〜③の評価項目の補足です。
①学校の特徴軸
学校が提供しているカリキュラムは自分が学びたい内容とマッチしているかを基準に評価します。
学校の情報収集は在学生/関係者から直接話を聞くことを一番お勧めします。学校のホームページを見たり、在学生/卒業生のブログはアクセスしやすい情報ですが海外大学のカリキュラムはものすごい勢いで変わります。できるだけ最新の情報を得ること、字面からは伝わってこない雰囲気を掴みます。学校の評価は個人差があるので色々な方からお話を聞き、自分なりに学校評価を作ると最もギャップなく進学できるのではないでしょうか。
問い合わせる方は大学の教授、Administratorに連絡すると快く受け入れてくれるはずです。その方々から在学生を紹介してもらうこともできます。在学生や卒業生はLinkedInでも容易に見つけられると思います。ぜひ日本人以外の方からもお話を聞いてみてください。
私は日本人以外の方とお話はできていませんでしたが、周りの友人は受験前に上記活動をやっていたと聞きました。緊張すると思いますが、思っているより対応してくれる人は多いはずです。
以下の記事でも学校の情報収集について触れています。
②卒業後のキャリア軸
自分がなりたいデザイナーを考えて最もそれが叶いそうな学校かどうか評価します。デザインを幅広く学べるGeneralistのカリキュラム構成がいいのか、サービスデザインなど何かに特化したカリキュラムでがいいのか。
また学校のJob Marketとのコネクションの強さ、外国人も働きやすい国であるか、Visaの規制というような点が評価軸になります。
③ライフ計画軸
ご家族がいればご家族との計画があると思います。会社の制度を使うのかそうじゃないのかなどによって進学できる期間が変わってくると思います。そういう軸を踏まえてスコアリングします。
ポートフォリオ
Q1:デザイン経験の必要性
デザイン経験0ですが絵の上手さや色や配置のセンスなどどの程度の経験が必要ですか?
A1:デザイン経験は0で問題ないと思います。私はデザインソフトを一つも使ったことがなかったですし、絵については未だに下手です。
もちろん、絵のセンスなどあるならば強みになると思いますが、私たちnon-designerに学校側もartisticなスキルは求めていません。むしろ伝統的にdesignと呼ばれるバックグランドから来ている方々(UI/UX、Graphic、Industrial designerなど)には持っていない、ビジネススキルやエンジニアのスキルなど、別のスキルがあるかどうかを見てきます。
正直、多少のartisticさを主張しても、隣にはプロがいて、彼らには絶対かないません。それは入学してからも同じだと思います。そういうプロの人たちとコミュニケーションをとって一緒にvisual、productなどを作っていく力は必要ですので、受験時にアピールできると良いと思いますし、入学後もトレーニングする部分だと思います。
従って私たちは今までの業務で培ってきたスキル、経験を文章でしっかり伝えられれば十分な強みになります。
ポートフォリオの書き方は以下にまとめていますのでご参照ください。
自分の持っている強みをしっかり見せ、その強みがどのようにデザインで活かせるのか認識し、伝えることが大切だと思います。
最後になりましたが受験関連は以下のマガジンにまとめています。
よろしければご覧ください。
久々の投稿になりましたが読んでくださった方ありがとうございました。
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