観たアニメ2020秋
これで4クール、ちょうど1年分になる鑑賞記録。
秋アニメこそは熱が冷めないうちに!と書き始めたら、取捨選択に失敗して観たもの全部乗せになってしまった。毎回試行錯誤しているのだけど、スタイルが落ち着く気配がありません。
ま、いいか。そういう場所だ。
秋は全体的にクオリティの高い作品ばかりで、毎日楽しかったです。順不同、文章量と評価とはあまり関係ありません。
GREAT PRETENDER
楽しかったなあああああああ。終わって寂しい。単独で書きました。↓↓
体操ザムライ
体操を題材にしたオリジナル。1クールと思えないほど魅力が詰まっていた。
2002年の日本男子体操界。思うような演技ができず、コーチに引退を勧められる元メダリスト・荒垣城太郎が会見を開くところから始まります。
ピークを過ぎたかに見えた体操選手の再起、家族との日常エピソード、自称ニンジャな外国人居候の謎などを織り込みながら、クライマックスの全日本選手権へ向かってまとめられていく全11話。
城太郎を支える娘と母と大きな鳥、やたら明るい居候、元代表は早く退けと言わんばかりのナンバーワン若手…などなど、キャラクターがいちばんの魅力だったように思います。
主要人物のほか所属クラブの後輩やギャル、国内の若手たちに中国代表など「とりあえず置いてる」人がいない。
なかでも城太郎の娘・玲ちゃんがきゃわっきゃわで健気で愛おしい。幼い頃母親と死別したこともあって大変にしっかり者ですが、お父さんを支えるばっかりじゃなくて、もっと甘えていいんだよ〜〜〜という気持ちになる。
PVの後ろで流れているエンディングテーマ、はてなの「夢?」もいい。
そして、CGを使って身体の使い方、運ばれ方などを描く体操競技のシーン。
あん馬、ゆか、吊り輪、跳馬、平行棒、鉄棒という6種目のうちいちばん多く描かれるのは鉄棒ですが、あん馬と平行棒をアニメで観るのは新鮮だった。しかも各競技、それぞれのキャラの見せ場になっているという設定の細やかさ。選手のダイナミックな動きと美しい姿勢、緊張感も伝わってきて手に汗握りました。
秘密結社 鷹の爪 〜ゴールデン・スペル〜
悪の秘密結社「鷹の爪団」は、たった一言で人間を意のままに操れる太古の呪文「ゴールデン・スペル」を蘇らせることに成功する。
「これさえあれば、念願の世界征服もステイホームしながら簡単にできる!」と、はりきって「便意スペル」など様々な効果のゴールデン・スペルを開発するが、何者かによってスペルを開発プログラムもろとも全て盗まれてしまった!
ゴールデン・スペルが悪意ある者の手に渡れば、世界は大変なことになる。
盗まれたスペルを取り戻すため、調査を開始する鷹の爪団。しかし徐々に巨大な陰謀に巻き込まれていき…
守れ!世界とソーシャルディスタンス!
↑公式サイト STORYより。
みんな大好きFROGMAN、みんな大好き鷹の爪団。コロナ禍の混乱も政治家のモノマネも、鬼滅の興行収入までも織り込みながらストーリーが進んでいく。一体どんなスケジュールで作ってたんだろう。
1話15分という朝ドラサイズに本編+1話限りの日清食品製品CMアニメが詰め込まれています。
全キャスト1人で演じるという事実、もはやスルーされるほどにFROGMAN作品20年来の基本事項ですが、今回は中田譲治さん、津田健次郎さん、中谷一博さん、佐藤利奈さんというキャストが加わったことで「これまで基本1人だったんだよな…」と実感させられる。
とは言え、津田さん佐藤さんに何言わせてるんだ!という贅沢な使い方。PV貼っておきます。
はー笑った。くっっだらないことに全力になる姿勢は、コロナ禍でも大切ですね。
しかも「言葉は凶器にも救いにもなるんだよ」という、今だから響くメッセージも奥にある。
ぜひ配信版をどうぞ。はい、タ〜カ〜ノ〜ツ〜メ〜〜〜。
アクダマドライブ
これもオリジナル作品。
戦争によって分裂し、カントウの属国となった「カンサイ」を舞台に、治安を乱す犯罪者「アクダマ」たちの姿を描きます。
殺人鬼、医者、運び屋、兄、妹など、特定の固有名詞は持たず肩書きで呼び合う不思議な世界。車に轢かれそうな猫を助け、誰かが落とした硬貨は本人に返さなきゃ気が済まない「一般人」を中心に、アクダマたちのキャラがクセ強めでぐいぐい引っ張られながら観進めました。
ゴールデンカムイ3期
安定のゴールデンカムイ、ハードな側面が増す3期樺太編。クライマックスでは、それぞれの思惑や過去などを経て、ようやく2人が再会できた!という感動がありました。たまに出てくる食事シーンにもほっこりしたな。再会した35話のほか、人斬り用一郎の32話、写真館・長谷川の33話が特に印象に残っています。
炎炎ノ消防隊 弍ノ章
1期を全然知らないまま続編を観るとき、2クール24話あると助かる。人間関係や世界観を探りつつ10話くらい進んで、後半を純粋に追いかけられる。途中合流を楽しめるようになると、作品に手を出すハードルが下がりますね。
人気漫画原作のアニメ2期。1期は2019年7月に放送されていたそうです。
炎が題材のバトルアクションという作品の魅力を生かした、派手さと丁寧さの緩急が鮮やかだった。
特に主人公たちが出稽古先の上長からしごかれる最終回。容赦なく若手をボコボコにする上長の目にも止まらぬ早業と、力の緩急が感じられる動作!最終回だから力が入っている、と考えても素晴らしくて何度も見返しました。
2期を踏まえて「壱ノ章」1話から観てみたけど、ちょっとテンポ感が2期と違ったので途中で止まっています…。
呪術廻戦
すごいや。ストーリーは言わずもがなですが、バトルシーンも日常もギャグも、ダイナミックで緩急のあるアニメーションにくぎづけです。ぜんぶかっこいい。あとは説明いらないかな、人気作だし。冬の第2クールも楽しみ。
…いや、まだ要るわ。曲がむちゃくちゃよかったです。
オープニングはEve「廻廻奇譚」、飛ばせなくて毎週観ていた。
エンディングALI「LOST IN PARADISE feat. AKLO」もアニメごとどうぞ。紙袋振り回す野薔薇と五条先生の大きめの動きがむちゃくちゃ好き。
犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい
1回2、3分(!)のミニアニメ。エッセイコミック原作。あっという間に終わってしまう、ささやかな癒しです。犬も猫もかわいいね!
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
友人の家にいる小学生男子は最近、水の呼吸とアバンストラッシュの稽古に余念がないらしく、時代は巡るなあとしみじみしました。だってもうすぐ30年。
リメイク版も91年版も配信で公開されています。見くらべてみると確かに絵柄やテンポ、ギャグシーンなどに時代を感じる。時代の流れと共にテンポ感やギャグの匙加減は変わるし、リメイクする意義もあるなと思いました。…が、クロコダイン戦といいヒュンケル戦といい、見せ場もあっさりめの味付けなのか「もう終わり!?もっとじっくり観た気がするんだけど…」という印象を受けています。
フルーツバスケット
過去の名作リメイクといえばフルバも。
原作を9巻くらいまで読み進めて独特の空気にすっかり惹かれ、一気観しました。有名な梅干しのくだりとか同級生3人の友情とか、どこまで行っても本田さんが透き通っていて健気。中学高校で読んでたらもろに影響受けた気がするな…。
リメイク版のシーズン1は2019年、2は2020年に、春夏2クール放送。エピソードは多少前後しているものの、原作から大きく外れることなく構成されている印象です。キャラクターデザインや作画も綺麗。本編のほか、クールごとに変わるエンディングテーマのアニメも雰囲気があって印象的でした。
2001年版は観ていないので、キャラクターデザインやストーリーの違いは気にせずに楽しんでいます。いよいよ4月から最終シーズン。皆幸せになって…。
おわりに
目星をつけた作品は良作揃いで満足しています。ハイキュー!!TO THE TOPについては以前書いたので割愛。ハイキュー!!については原作も大団円で「ありがとうございましたああああ!!」という気持ちです。
そしてCharlotteも観ていたことに今気づいた。同じく割愛…着地点が全然わからなくて、気づいたら最終回だった。
それにしても順調に本数が伸びているな…。冬アニメも目ぼしい作品の1話を観ているところですが、好みの作品や続編が多くなりそうです。
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