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2月14日の祈祷会の内容です。

祈祷会       ヨシュア記17章「マナセ族の割り当て地」     2024.2.14

 ヨシュア記は、イスラエルの人々が神から示された約束の土地を手に入れることとその土地を部族ごとに分けて住むことが書かれてあります。本格的に土地に入ることはヨシュア記15章からです。すでにヨルダン川東岸ではルベン族、ガド族、マナセの半部族が手に入れていました。本格的にヨルダン川西岸では、このヨシュア記15章から始まるのです。部族ごとにくじ引きで土地を手に入れることになりますが、順番があります。まず、ユダ族、ヨセフ族(エフライム族、マナセ族)という流れです。今日のヨシュア記17章は、マナセ族の土地の割り当て地のことが書かれてあります。

・17:1~13、マナセ族
 マナセ族もくじで領地の割り当てを受けました。マナセの長男マキルは戦にたけ、ヨルダン川東岸のギレアドとバシャン地方を手に入れています。他のマナセの子孫も割り当て地を受けることができています。新共同訳聖書の聖書地図、3カナンへの定住によると、ヨルダン川から大海である地中海までの領域です。ヨルダン川の塩の海からキネレト湖の北半分です。

・17:14~18、ヨセフの一族の開拓地
 ヨセフの子らがヨシュアに「あなたはなぜ、ただ1つのくじによる土地、1つの割り当て地しかくださらないのですか。わたしの民は、主に祝福されて、これほど多くなりました」といいます。ヨシュアは「あなたの民の数が多くて、エフライムの山地が手狭なら、森林地帯に入って、ペリジ人やレファイム人の地域を開拓するがいい」と答えました。またヨセフの子らが「山地だけでは足りません。しかし、平地に住むカナン人は皆、鉄の戦車を持っています」というと、ヨシュアは「確かにあなたの数は多く、力の強い民となった。あなたの土地の割り当ては、ただ1つのくじに限られてはならない。山地は森林だが、開拓してことごとく自分のものにするがいい。カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いが、きっと追い出すことができるでしょう」と答えています。

 ここの箇所は、ヨセフの一族のわがままのように聞こえます。確かにわがままですが、結局、くじ引きで割り当て地を示されても、実際には自分たちの力で、その土地を手に入れなければならないのです。そのようなことが多くここでは出ていることが分かります。ヨシュア記の前半の約束の土地を手に入れたと書いてありますが、非常に不十分なもので、地図上で土地を示されても、そのまま住むことができるというのではなく、自分たちが手に入れて初めて、その土地に住むことができるという状況だったのです。

・(17:3~6、マナセ族の女性の家系の場合は)
 マナセ族の中で、ツェロフハドがいました。彼はマナセ、マキル、ギレアド、ヘフェルと続く家系に属していました。彼には息子はなく、娘だけでした。娘たちの名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テイルツァといいました。彼女たちは、祭司エルアザル、ヨシュア、及び指導者たちの前に進み出て、「主はわたしたちにも親族の間に嗣業の土地を与えるように、すでにモーセに命じておられます」と申し立てています。彼女たちは、主の命令に従って、父の兄弟たちの間に嗣業の土地を与えられました。マナセ族にはこうして、ヨルダン川の東、ギレアドとバシャン地方の他に、10の地域が配分されていきます。マナセの娘たちが、息子たちと共に嗣業の土地を受け継いだからです。

民数記27:5~7
モーセが娘たちの訴えを主の御前に持ち出すと、主はモーセに言われた。「ツェロフハドの娘たちの言い分は正しい。あなたは、必ず娘たちに、その父の兄弟たちと同じように、嗣業としての所有地を与えねばならない。娘たちにその父の嗣業の土地を渡しなさい。」

 この場面は、イスラエルの人々がエジプトを出て、荒れ野の旅を40年経て、約束の地を目指して再出発しようというものです。第2回の人口調査が行われ、12部族の20歳以上の男子の数が数えられました。その後、すぐにマナセ族のツェロフハドの娘たちが進み出て、モーセと祭司エルアザルと指導者たちの前に立って、「私たちの父は荒れ野で死にました。彼には男の子がありませんでした。男の子がないからといって、どうして父の名がその氏族の中から削られてよいでしょうか。父の兄弟たちと同じように、私たちにも所有地をください」と訴えていました。神は彼女たちの申し出を正しいとして、嗣業の所有地を与えるようにモーセに命じています。その内容が、ヨシュア記で反映されているのです。

 聖書は、男性の視点で書かれてあります。イスラエルの12部族が、約束の地をくじ引きで分けて住むという時には、男性の数は反映されていました。しかし、女性の場合は反映されていませんでした。そこで、ツェロフハドの娘たちが、勇気を持って、自分たちにも嗣業の所有地を与えてくださいと申し出て、それを神が受け止めて、モーセ、ヨシュアと受け継がれて、このヨシュア記17章のマナセ族の割り当て地を手に入れることができたことはとても素晴らしいことです。

 時代が進む中で、男性と女性の役割も大きく変っていっています。それでも、まだまだ男性中心であることは変っていないと思います。神によって創造された人間、男性と女性、神に愛された者として、どのような関係がふさわしいものであるのか、今、問われていることだと考えます。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございます。ヨシュアの時代、まだまだ男性中心社会であった時に、女性たちの申し出によって、嗣業の土地を与えられたという内容をみました。神の前で、神に愛された人として、男性であること、女性であること、その関りをどのように考えていけばいいのか、神によってよい知恵が与えられますようにと願います。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                                」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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