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名作ラジオCM_646
■サントリー/樽物語
リスの忘れ物
SE:(深い森の音)
少年:僕はリスの忘れ物から生まれた
秋、森のリスはドングリを土に埋めて冬のために蓄える
でも、忘れんぼのリスは埋めた場所を忘れるんだ
M:(ウエールズ民謡)〜
少年:リスが忘れたドングリは春が来ると芽を出して
ホワイトオークの木になるんだよ
僕は大きくなって、きっと森の王さまになるんだ
青年:僕は森の王さまホワイトークの木から生まれた。ある日、切り倒されて運ばれて気がついたら、僕は樽になっていた
SE:(樽を作る音)
青年:僕の中で、生まれたばかりのウイスキーが眠る。
僕はウイスキーの赤ちゃんを抱いて 一緒に呼吸しながら
森の香りをいっぱい注ぎ込む
僕は、いいウイスキーをいっぱい育てていこう
熟年:私はウイスキーの樽から生まれました
樽の生活を卒業する日
さよなら、と私はウイスキーに挨拶をして
広い世の中に出ていったのです
それから私はテーブルになりました
女:しっとりとキレイな色のテーブルね
熟年;思わず目がうるみました。
そのとき、私はウイスキーを育てただけじゃない
私はウイスキーに育てられたことを知ったのです
コトンと私の上にグラスが置かれます
トクトクと音を立てるのは
なつかしい、あの、私のウイスキーです
私は、いまとてもいい時間を過しています
そして、まだまだこれからも
N:樽から生まれた家具はあります
100年、森で育ったホワイトオークが
ウイスキーの樽になり、やがて家具になる
森の木の第三の人生を
あなたのチカラで幸せにしてあげてください
サントリー
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ACC CM年鑑 2004年 ラジオCM ファイナリスト