名作ラジオCM_126
■サントリー / 角瓶
思い出
SE:(ラジオの台風情報)〜
男:僕が拾ってきたびしょぬれの子猫が台所の隅で眠っていました。母はからになった角瓶にお湯を入れ、古いタオルでくるんで箱の中に入れてやりました。
父は黙ってウイスキーを飲んでいました。
夜中に台所がゴトゴトいって、のぞいてみると「捨ててこい!」と怒っていた父が、湯たんぽのお湯を取り替えていました。
M:BG〜
男:僕は今でも角瓶を見ると、夕暮れにポッとあかりのともった、あのころの我が家を思い出します。あれから父は猫が好きになりました。
僕は角瓶が好きになりました。
SE:コロン コロン
男:我が家のウイスキー・サントリー角瓶
_____________________________________
1988年 ACC年鑑 ACC賞
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?