相手の立場になって考えるという欺瞞
こんにちは、葛西飛鳥(@kasai_asuka)です。
よく相手の立場になって考えようと言われたりしますが、本当に相手の立場になって考えれる人が少ないのではないかと感じることがあります。
自分への自戒の意味も込めて相手の立場になって考えるということを言語化したいと思います。
例えば上司のAさんと部下のBさんがいるとします。
多くの人が相手の立場になって考えるということを
上司が部下の立場になって、考えをいう
と勘違いしていると思います。
正しくは
上司が部下のBさんの立場になって、考えをいう
ということだと思います。
間違ったケース
対人関係で悩んでいる部下がいる場合、
自分がその立場の時の解決策を提示する人が多いです。
自分がその時はこうだったからこうするといいよ!
これは一見、相手の立場になって考えているように見えますが
ただ、相手の立場に自分が陥った時の解決策を共有しているだけで
本当に相手の立場になって考えているとは言えません。
自分と相手の性格や状況は必ず違います。
それを自分はこうしたから解決できる、なぜそれができないのか?と憤る人がいますが、こういう人はただ自分の意見を押し付けているだけです。
それなのに、相手はなにも理解していないと嘆く人がいて
自分は悪くなく、相手の理解力が乏しいと決めつけてしまいます。
正しいケース
本来であれば
Bさんという部下の性格や状況を踏まえた上で
自分が良いと思う考えをいうことが大切です。
Bさんは自分よりも気弱で意見を言いにくいのかどうなのか?
職場で女性一人だけという状況が拍車をかけているのではないか?
など相手の状況に思いを巡らせることが大事です。
こうした本当に相手の立場、状況を想像して考えを言えている人が少ないと感じます。
多くの人が自分は相手の立場になって考えていると勘違いしています。
まとめると
相手の立場になって考えるというのは
○上司が部下のBさんの立場になって、考えをいう
×上司が部下の立場になって、考えをいう
よく相手の立場にたって考えているのに相手に伝わらないと思っている人は、
自分が本当に相手の立場に立てているか?
ただ、自分がその時の立場になって考えを言っていないか?
を考えてみると良いかもしれません。
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