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新規事業のアイディアの考え方(会社編)

こんにちは、葛西飛鳥(@kasai_asuka)です。

会社で新規事業案を考える時にどういうアイディアを出したら良いか困っていませんか?

会社と実際の起業ではアイディアの考え方の手順が違いますが
今回は会社での新規事業の考え方について共有します。

会社での新規事業の考え方は以下の順です。

1、最近、伸びている市場はどこか?
2、その市場ですでにリリースしているサービスの問題点はなにか?
3、会社の資産をどう使えば、後発で勝てるか?(どういう強みがあるか?)


1、最近、伸びている市場はどこか?


会社の新規事業は市場がまだないところで勝負はせず、すでに市場が形成されている、または伸びていることが明確なところで勝負しようと考えています。
理由は、市場規模が明確だと役員陣のYESを取るのが簡単だからです。

ここが起業と会社での新起業の立ち上げの明確な違いです。
まずは社内のYESを取らないといけないので、どうしても市場規模が先行されます。

そのため、伸びている市場がどこかが非常に大切になってきます。

会社でよく通らないのは、当事者が強くやりたいと思っているものです。
"当事者は強くやりたいけど市場がない"みたいなことはよくあるので注意が必要です。

2017年までは動画やライブコマースや仮想通貨やFinTechなどが盛り上がっていたと思います。
まずは盛り上がっている市場を見つけることが大切です。


2、その市場ですでにリリースしているサービスの問題点はなにか?

次にその市場にどういうプレイヤーがいるかを調べます。
どういうプレイヤーが現在の一番なのか?それはなぜなのかを考えます。
次に調べたプレイヤーをポジションニングマップで可視化します。
すると、市場全体がどういう状況かはっきりします。

次に現在の市場の課題を考えます。
なぜその市場ができたのか?ユーザーが抱える課題はなにか?を明確にし、そこでどんな価値を提供できれば、ユーザーの課題を解決できるかを考えます。

ここでポジションニングマップで空いているところを狙おうとなりがちですが、空いている=ブルーオーシャンではなく、他社が検討した結果手を出していない可能性があるので、空いているだけでそこをターゲットにサービスを考えるのは危険です。

なぜ空いているかを考え、技術的課題が大きい資金的課題などであれば大手が狙うには十分な価値があります。


3、会社の資産をどう使えば、後発で勝てるか?(どういう強みがあるか?)


課題が解決できそうであれば、後発でどう勝てるかを明確にします。
その時に会社のどういう資産を使えば勝てるかを考えると大切です。
理由は、なぜ自社がやるのかを明確に説明できるからです。

会社の新規事業のプレゼンではよく、なぜうちがやるのかを聞かれます。
その時に、市場が伸びているだけではやる理由にはなりません。
自社の強みがしっかり活きていると役員陣も納得しやすくYESが取りやすいです。

ここでお気づきかもしれませんが、社内の新規事業では役員に向けてサービスを考える必要があります。
役員に向けてサービスを考える必要があることが、起業と会社での新起業の立ち上げの明確な違いです。

とはいえ、市場規模の大きいところでサービスを考えるのは非常に重要で
市場規模の大きいところだと1%シェアを取るだけでも大きいリターンが得ることができます。

ここで重要なのはどちらが悪いではなく、違いがあるということを認識することです。よく自分の新規事業が社内で通らない人は、違いを理解して新規事業を考えてみましょう!

もし反響があれば、どこかのタイミングで起業時の新規事業の考え方についても書いてみたいと思います。

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