素敵な先生に出会えました
田舎には選択肢がない
通える範囲にはYAMAHA系のピアノ教室、KAWAI系のピアノ教室、個人教室が数件。
知人から地域のピアノ事情などを教えてもらい問い合わせをしてみたが、なかなか条件(主に日程的なこと)に合うところはなかった。
コロナ禍で対面レッスンが制限されている時期でもあり、感染の不安からオンラインレッスンを選択肢に加えた。
オンラインレッスンといっても、Zoomやスカイプなどを利用した双方向のレッスン、予め録画した演奏動画に対してアドバイスをもらう添削方式がある。
コロナ前からこのような練習方式があったかどうかは不明だが、オンラインは講師との物理的な距離は考慮しなくて良いので、習いたいと思った講師に習うことができる。
先生によってはレッスン日が固定ではなく都度予約できる場合もあり、仕事が不規則で決まった曜日、決まった時間に出かけることができない私にちょうどよい。
個人的には対面のレッスンが一番だと思うが、どんな方法でもレッスンを受けることが上達への助けになるはずだ。
まずはオンラインから始めてみよう。
若い先生に習いたい
講師を探す際に年齢を条件の一つにした。
指導経験が豊富なこと、更年期の女性に多い手指の症状(痺れ、強張り)や日々の暮らしについて想像できる同年代の講師。
平成以降の今の時代のピアノ指導を受け、実際に現役で演奏活動されている若い講師。
どちらもそれぞれに良いところはあり迷ったが、私は若い講師を選択することにした。
Cafetalk
調べていく中で「Cafetalk」というサイトを見つけた。
ピアノに限らず、語学や料理など様々なレッスンコースがあり、世界中の講師からマンツーマンのオンラインレッスンが受講できる。
レッスンの予約、料金の支払い、レッスン後のフィードバックやメッセージもカフェトークのサイト内で完結し、講師に対する口コミ、レッスンの実績等も確認できる。体験レッスンや一度きりの単発レッスンも可能なので、気軽に始められるのが利点だ。
習ってみたいと感じた講師は3人。順番に体験レッスンをしてみよう。
過去に何度か演奏を聞いたことがあり、3人の中で一番習ってみたいと思ったN先生に最初の体験レッスンを予約した。
コロナ禍に出会えた先生は海外在住
N先生は演奏しながらの体験レッスンを予定されていたが、私の方からお話のみでとお願いした。
自分の経歴、現在の状態、どんなレッスンを望んでいるか、当面の目標を伝えた。
そして所有しているのは格安の電子ピアノであることも。
ひとつひとつ真剣に答え、できること、できないこと、できない場合はこんな選択肢もある…という提案をしてくれた。
その話の一つ一つはとても具体的で、営業的なセールストークもお世辞もない丁寧で素直な話だった。
N先生にとってご自身の母親くらいの生徒を教えるのはやりにくいかもしれないかな?と気にもなったが、直感的にN先生にに習いたいと思った。
ビビビときたとしか言いようがない。
もう、他の講師と比較する必要がなかった。
体験レッスンの後半にはN先生に正式に指導していただきたいとお伝えし、具体的にどんなふうに進めるかを相談してその日は終了した。
それ以来、2020年8月からずっと指導して頂いてる。
すぐに飽きて投げ出すと思ったピアノを今も続けられていられるのは、N先生の存在が非常に大きい。
コロナがなければピアノを始めることもなかったし、仮に始めたとしてもオンラインで習うなんて考えなかっただろう。
先生ご自身もコロナがなければこのような形でレッスンしたり、講師としてCafetalkに登録することがなかったかもしれない。
体験レッスン時はロックダウンを避けて日本に戻られていたが、その後留学先に戻られ、現在も海外を拠点に活動されている。
本来なら出会う機会もない遠く離れた場所の先生に自宅でレッスンを受けられるというのはこの時代だからこそと改めて思う。