アイデアを出すために。
7月10日の黒ポン
フランスの作家、ジュール ・ヴェルヌの有名な言葉。
彼の小説『月世界旅行』は大きな大砲の弾に人間を乗せて飛ばすという空想小説らしい。(読んだことがないのでこれから読みます)
この小説はアポロ計画にも影響を与えたと言われており、影響を受けたアポロ計画は実現している。
ヴェルヌの言葉をもとに鹿島建設がこのCMを作った。https://www.kajima.co.jp/gallery/cm_library/index-j.html#anc_tv
テレビで見たことがある人も多いのではないだろうか。
人々の想像から社会がつくられるのであれば、豊かな想像、豊富なアイデアがあるほど素敵な社会がつくられていくのではないか。
今日はアイデアの出し方、想像力の膨らませ方について書いていこうと思う。
仮装ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げ、株式会社の社長となった前田裕二さんの言葉。彼は「メモの魔力」という本を書いたことでも有名になっている。
彼曰く、自他共に認める"メモ魔"。
とにかくメモを取る。
聞いたこと、感じたこと、気になって調べた些細なことも全て。
「頭の中にあるものは全て書き出す」と言う。
取り入れた情報をいったん寝かせてそれでも頭に残っている物を書く方法もあるが、彼にしてみればもったいない、と。
どこに行くにもノートを携え、脳内に入ってきた情報を全部書き留めておく、そしてアイデアの素材としてストックしておく。
考えを整理するのに、私は「書く」より「話す」ことが得意。
「書く」というのが一般的な方法だが、私は書こうとすると余計に混乱する(笑)
考えがまとまらず煮詰まった時は誰か聞き手を用意してべらべらと話す。
そうすると、頭の中でごちゃごちゃしてわからなかったものが不思議とまとまって出てきてくれる。その時に初めて自分が何で迷っていたのか、何が言いたかったのかを自覚することもある。
人によって得意な出力の方法が違う。
もし「書く」ことで考えの整理が苦手なら「話す」ことも試してみてほしい。
自分にあった脳内の整理方法を身につけておくと強みになる。
考えを整理する方法として2つ紹介したが、「出力」のためにはまず「入力」がいる。何もないところからは何も思いつくことができない。
また同じところ、同じ環境で延々と考えていても限界があり、時間をかければそれだけ考えが深まるというものではない。
マンネリ化を避けること。
これも考えの整理やいいアイデアを出すために必要である。
例えば、新しい場所に行ってみる。知らなかったものを知る。
知っていることの裏側に触れるのも良い。
学生であれば教員の立場とか、お客さんであれば働く側とか、社会人であれば上司の立場だったり取引先だったり。
ここで大事なのは客観的に見ることではなく、当事者になりきること。
自分から切り離した立場でものごとを見てみる。すると、今まで見えていたものとは違うものが浮かび上がってくる。
普段と違うものに触れた時、自分の中に沸き起こった感覚、感情を大切にする。
それはプラスでもマイナスでも良い。
なにかワクワクしたならどこがワクワクしたのか、なにか不快に思ったならどの部分が嫌なのか。
あるいは自分の知っているものの中で似ているものはあるか。それはどこが似ているか、違うところはあるか。
そうやって新しいものを自分の中に取り入れてはこれまで自分の中にあったものと丁寧に照らし合わせて観察していく。
その繰り返しで共通点や相違点がどんどん言語化されていく。
一度言語化したものは肥やしとなり、組み合わせて新しいものを考えることにも応用できる。
まずは入力、次に出力(言語化)、そして蓄積。
これを繰り返していく。
これは私が【今日の黒ポン】を始めるきっかけとなった対談にあった言葉。
いくら有益な情報やありがたい話を得ても、アウトプット前提でないと流れていってしまう。
確実に身につけるには、他の人にも伝わるくらい反芻してまとめるのが有効である。(大学でのレポートもこの「身についたか」を確かめる方法として有効なのだと思った。)
アウトプットするまでを目標にしていると、より意識して自分の中に取り込もうとする。しかもアウトプットの仕方も試行錯誤しながら身につくので一石二鳥である。
考えを深めるため、アイデアをより多く出すためにどんどんアウトプットしてくことをおすすめしたい。
今日の黒ポンは5つでした。
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