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ファンタジー

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姫ファンタジーストーリー1☆姫のとの出会いと今の姫の生活について☆姫として生きる熊姫

姫ファンタジーストーリー1☆姫のとの出会いと今の姫の生活について☆姫として生きる熊姫

姫との出会い~朝日の儀式~あれは、確か去年の10月のことでした。
私はいつものように、王様が狩りに行かれるのを準備をしながら待っていました。王様は狩りの前には城の一番聖い場所…そう朝日の塔に行かれ一時間ほど祈りを捧げられます。私たち下僕は、王の祈りが始まるまでには、城中の窓という窓のシェードや鎧戸を開け、陽の光が朝日である間に、城の中に光を取り入れることを日々の仕事としていました。私たちまで、その

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姫ファンタジーストーリー2☆城の住人達と熊姫さま

姫ファンタジーストーリー2☆城の住人達と熊姫さま

お城への道さて、早い狩りを終え、といっても何も獲物は携えず、王様と私の馬はもと来た道をお城へと進んでゆきました。商人たちは朝通った時と違い、テントで店を出して色とりどりの野菜や果物を手に取り見せあいながら活気の良い声を飛ばしあっていました。髪の毛を結った婦人たち、小さな子供たちが婦人たちの手伝いをしながらふざけてはしゃいでいる様子や、肩がぶつかったと喧嘩の声や、それを見ている者たちの笑い声など。豊

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姫ファンタジーストーリー3☆姫の教育とボン隊長の身の上話

姫ファンタジーストーリー3☆姫の教育とボン隊長の身の上話

粗野な姫「姫を皆の前へ」と声がかかり、重厚なカーテンが開きました。すると、そこには…「なんてことでしょう!」人々のざわめきと、驚きの声があがりました。
「ひ…姫!?」姫は事前にお召の者が着せておいたお洋服を全部脱ぎ捨てて、自然のままのお姿になっていたのです。婆ばは慌てました。下僕頭も顔を真っ赤にしています。「早く、早く幕をお閉めなさい!!」と婆ばが思わずおお声で叫びましたが、下僕頭は慌てて赤い紐、

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姫ファンタジーストーリー4⭐︎ボン様の栄光、その光と影

姫ファンタジーストーリー4⭐︎ボン様の栄光、その光と影

今の立派なボン様の、その子供のころから青年時代 ボン様は、今はそれはそれは立派な青年にご成長なされました。華麗なる身のこなしで高いところからでも「とん!」と軽いステップで飛び降りることができたり、その際に腰につけた剣の柄がキラリと輝くと城の中の女子たちが「きゃあ!ボン様かっこいい」と婆ばが咳払いをして鎮めなければいけないほど。それはそれで、婆ばも嬉しく誇らしいような気持になるのでございます。

 

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姫ファンタジーストーリー5

姫ファンタジーストーリー5

「姫さま~姫さま~!!」朝から婆の声がお城に響き渡ります。

鳥たちが一斉に飛び、お城とその周囲は騒然としました。

姫さまは「婆ば、ここよ~捕まえてごらんなさい♪」と、若い娘の声がします。

「あはははは~♪おほほほほ~♪」それはそれは楽しそうです。

「姫様!危のうございます!」婆ばは冷や汗が手のひらに滲み、声が裏返るのを感じながら天井近くのそこを見上げた。

姫は、天井のシャンデリアの上に楽

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