和の雀士
Mリーグを毎年視聴している私は、稀にプロ団体のHPをブラリと閲覧する事をしてしまいます。
それは、昔若い頃に対局した事のある麻雀プロがどのリーグ戦に位置づけているのか、どんな強いプロがタイトル戦に絡んでいるのか、そしてどのような若い選手が活躍しているのかというのを理解するだけでも面白いです。
麻雀プロ団体の主要5団体に掲載されているプロ雀士の宣材写真やプロフィールそしてSNS等の情報を閲覧していて、有る事を感じました。
自己プロデュースを上手くやれば突き抜けられる。
という事です。つまりは、2000人近いプロ雀士に関して、男性も女性も似たような表現方法であったり、同じような雰囲気、同じような活動をしているように感じました。その結果、逆説的に自己プロデュースを上手く行い、継続的な努力をすれば必ず突き抜けられる感じを受けます。
どのような方向性プロデュースすれば長期的に重宝される雀士になるかという方向性について意見をさせて下さい。
1.日本語
日本語を丁寧に使いこなす人は必ず上に行く。
ここでの日本語とは、主に謙譲語、尊敬語、丁寧語を使えると年を経ても長期的な効果が非情に高いと思います。
これは、有とあらゆる業種の人に共通して言える事だと思うのですが、人気のある人物や仕事で成功している人物程、日本語の使い方が非常に上手いです。
例えば、最近非常に人気のある成田 悠輔氏は、日本語の使い方とプレゼンテーションが天才的に上手い方です。この方の日本語は、高校を卒業したばかりの若い方でも理解できる単語、文法、言葉遣いを選択されています。専門用語で質問してくる同業者に対しても、専門用語で返答する場面と視聴者が一般的知識で理解できるような単語で返答する場面を状況によって使い分けしています。その上で非常にウィットなコミュニケーションを取られているので、視聴者に笑いも提供しています。
日本語を継続的に勉強し、表現方法に上手さと深みが増すだけでもプロ雀士としては、1枚も2枚も上手になる事を意味します。アマチュアに媚びるSNSを投稿するぐらいならば、日本語を磨いていった方がプラスになると感じます。
2.敬意
人はどうしても、若い頃は色眼鏡で狭い見識で相手を判断してしまいます。
・上場した社長は偉い。
・医者、弁護士、大学教授、政治家は偉い。
・大企業の社員は偉い。
・車、家、金品、ブランドを多く所持している人は偉い。
・年収が高い人は偉い。
など。私が若い20代の頃は、社会経験の浅さからそのような考えを持っていました。ただ自分が社会経験を多くして、病気になったり、死にそうな体験をしたりした中で
・日本で健全な精神で健康な身体で生活してくれているだけ尊い。
・その人自身の存在が尊い。
・何かしらの事で、時間を共有してくれるだけで尊い。
と感じるようになってきています。
さかなクンが、恐ろしいスピードで東京海洋大学客員教授になられた理由の1つは、周囲の人々に対して敬意を持ち、敵意が全く無い事が有りとあらゆる立場の人達に共感を得られ、承認されたという事でしょう。
プロ雀士の多くの方々は、結構色眼鏡を掛けられた方が多く、パラダイムが似たような印象を受けます。日々触れ合う有りとあらゆる立場の人々に裸の人間性を感じ取り、敬意を示せるようになると多くの人を引き寄せる魅力になると思います。
3.麻雀の勉強
雀力の向上のために、真剣に麻雀の勉強を切磋琢磨している方々は、精神的強さの向上と顔つきや雰囲気に表れてきます。忙しい中でも強さを求めて、夢を追い求める人は、年齢に関わらず必ず成果が3年後には表れてきます。
私は、今の置かれている状況は3年前の努力が今の状況を引き起こしていると考えるようにしています。即ち、今が満足できずに不満を感じる状況に置かれているのは、3年前の自分の生き方に努力が足りていなかったと考えます。その上で次の3年後を良くするために今できることは、何かと考えます。
4.和の伝統・文化
1.~3.を今まで継続した努力をされた方は、既にタイトルを獲られていたり、プロ雀士として既に自身のブランド力を構成された方々だと思います。
そして、その他大勢のプロ雀士の方々は、残念ながら大勢のプロ雀士と過当競争に埋もれているのが現実だと思います。そんなプロ雀士の方々に2000人ぶち抜きの長期的戦略を伝えたいのが、本noteの主旨です。
プロ雀士の私の勝手なイメージを列記させて頂くと
・Mリーガー、Aリーガー、著名解説者、著名実況者、雀荘店員、ゲストプロ、背広、サラリーマン兼麻雀プロ、酒、パチスロ・パチンコ、競馬、競輪、グラビア、アイドル、動画配信者、ゲーム、漫画、アニメ、インフルエンサー・・・・
というイメージを感じます。ここには、
茶道、華道、書道、剣道、柔道、弓道、将棋、囲碁、陶芸、美術、着物、俳句、日本料理など
というイメージがほぼ無い感触を受けます。将棋に関しては、一部トップ雀士達が脳トレのために競技されているのは理解しています。
麻雀という競技Onlyで埋もれてしまう才能でも、日本の伝統文化を趣味として、その伝達者として麻雀業界と日本の伝統文化を1つ継続して行うだけでも「和の雀士」のイメージが確実についていきます。
日本の伝統文化の付加価値が高いのは、日本国内だけでなく世界を相手にできる事が非情に強みです。日本人は、日本の伝統文化を軽視しがちなご時世ですが、日本の歴史を学習された日本好きな外国人には未だ日本の魅力を感じる文化です。
日本の伝統文化を継続的に学ぶ人達が少なくなってきている今だから、やり切るとその価値が非情に高くなってきます。
大勢のプロ雀士と同じ行動をして、似たような領域で過当競争を行うよりは、年寄りになっても長く継続できそうな日本の伝統文化を1つやり切った方が、リスクヘッジにもなるし、プロ雀士との相乗効果が発揮されるように思えます。
私の勝手な妄想ですが、着物の着付けが上手く、色紙に書くサインは書道で達筆で、伝統工芸が上手い雀士が出てきて欲しいと思っています。