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Mリーグ2023 レギュラーシーズン第11週

Mリーグ2023 レギュラーシーズンも既に工程の1/3が消化しており、中盤戦に突入している。好調だった風林火山が首位となっていた先週ですが、今週はどのような展開が起きたか振り返ってみよう。

1.総括

  • 圧倒的堀慎吾でサクラナイツ首位へ

  • 風林火山は好調堅持

  • KONAMIと雷電が沈下

2.今週のチーム状況

2-1.サクラナイツ 319.6pt

堀慎吾 個人3連勝

サクラナイツがここ2週間程度、鬼強い。パワーストーン、パワースポットを味方にするのは、雀士の心得ですが、このチームでは岡田紗佳様のパワーカレンダーの御守護が強いです。
岡田様がほぼトップ目からの悔しい2着となり、内川選手か渋川選手だろうなと思っていたら、何と先週末2連闘2連勝を決めた堀選手が出場された。
堀選手は、圧倒的な打牌の質をキープし続けて個人3連勝を決めて、サクラナイツ首位奪還に大きく貢献した。

個人スコアも134.8pt(第6位)まで浮上してきており、MVP争いも視野に入ってきました。堀選手の試合は見逃せません。

2-2.風林火山 291.3pt

軍師 勝又健志 着々と

風林火山を初年度から大きく支えてきた大黒柱である勝又選手は、Mリーグ2023レギュラーシーズンの序盤戦において3連敗とらしくない立ち上がりでしたが、気が付けば5-1-2-3 (平均着順 2.27) 159.2pt(第4位)とMVPが狙える位置まで上昇してきている。勝又選手の強さは、開幕から本日まで集中力が非常に高く、打牌の質が常に一定をキープし続けている。
だから、下振れで成績が多少落ちてもぐらつかず、やれるべき最善の1手をやり続けている。
風林火山は、4選手の状態が他チームより良いので年内は首位争いに関わっているチームだと思います。

2-3.Pirates 232.5pt

鈴木優 気合いの大逆転

サクラナイツの好調な岡田様が好調に得点を重ねたオーラスは、鈴木優選手の満貫自摸条件だった。確定していたのは、メンホン2翻だけであり2着キープのアガリを目指してたと思われた。終盤に醍醐選手が放たれた北をすかさず、加槓し、奇跡の7s1枚をドラとして乗せる。メンホン2翻ドラ1翻になったが、東はオタ風牌であり、役牌1翻が乗る白を自摸らなければ逆転できなかったが、その白を自模り上げて逆転となった。

2-4.ドリブンズ 133.3pt

ドリブンズの総大将 園田賢

今期の園田選手のリーダーシップは、本当に頼りがいがあります。今週の試合を含め5-3-2-1(平均着順 1.91) 278.4pts(第1位)。開幕からドリブンズが傾きそうなときには、「困ったら園田」というドリブンズ格言ができそうな位に出場した2回に1回は必ずトップを持ち帰っている。

打牌の質も非常に高くて、毎試合何か期待を持たせてくれる。終盤までこの高い打牌を維持した上でMVPを獲得したい。

2-5.麻雀格闘倶楽部 123.1pt

停滞期

こうなる事は、何となく予想がついていた。
伊達4連勝、佐々木3連勝の開幕爆走から、佐々木・滝沢主体の連盟他チームのテコ入れをした事で失速している。
このチームは他チームにポイントを配る程強いチームではない。

タレント性と人気のあるチームですが、レギュラーシーズン最後までやる気と集中力をみせて、全体の興行が失速しようが、連盟の他チームが失速しようが、我関せずで自分のチームのためにそして自チームのファンのためにポイントを稼いで優勝する姿勢が一番大切です。

伊達選手の精神面が心配されましたが、だいぶ回復したのが幸いだった。

2-6.ABEMAS 49.1pt

日向藍子 嬉しい初トップ
多井隆晴 11月参加せず

日向選手がドラ5mと赤5sを各1枚所持して良い配牌となった。頭が無くて、9p自摸の時に聴牌はしたが5sど真ん中待ちでリーチはし難い状況でしたが、初トップめがけて気合いのリーチ。その気合いリーチが一発自摸となり初トップを手繰り寄せました。

多井選手はいつ登板するのかと思われたら、解説で1回出場しただけだった。麻雀星人・多井隆晴選手の12月は如何に?

2-7.雷電 -166.4pt

瀬戸熊・萩原 掴みすぎ

今期の萩原選手は、丁寧な麻雀を展開しており、過去シーズンに比べて1000~3900のヒットが多くなった。今週の萩原選手の選択は、偏りが無くて自然な打牌だったのですが強烈に連続して相手のカウンターリーチの当たり牌を掴まされ捲った。

南2局の親番でここまで先手リーチを掛けられるものの、全てカウンターに打ち取られてきた。親番で25m待ちで待ち枚数が3枚以上だったかな?と十分なリーチに対して亜樹選手が47sのカウンターリーチを発動した。なんとこの時亜樹選手の待ちは4s1枚のみだった。
萩原選手が勝ち確の親満を回復すると思われた瞬間に、手牌に3枚も使用している4sの4枚目が自摸牌となり、放銃となった。萩原選手も流石にこれは、苦笑いするしか無かった。

瀬戸熊選手の試合も似たような展開で、両面待ちで待ち枚数が3枚以上ある手に対してカウンターを喰らうという展開だった。

萩原・瀬戸熊選手は、超守備型(リーチを掛けずにあらゆる攻撃に備えるタイプ)ではないので、今週の試合はサッサと忘れた方が良いだろう。

2-8.BEAST -433.2pt

鈴木大介選手 面白い

11月28日(火)第2試合 亜樹・鈴木大介・萩原・園田戦は、好調者が揃った好カードであり、見応えがある試合だった。鈴木大介選手は、やはりBEAST内で一番打てていいます。攻撃の参加数も高く、打点もあるので視聴していて面白い選手です。

2-9.フェニックス -549.3pt

魚谷トップもチームは乗れず

それよりも、醍醐選手の地蔵麻雀がヤバい。
東1局に12,000点自摸、東4局3900点ロン、39600点まで加点していたが、南場の攻撃姿勢が薄れた腑抜けた打牌が、他家の攻撃の精度を高めたり、攻撃のし易さを生んだ。

麻雀は、放銃しないように攻撃に参加しない者が1人でもいると、攻撃に回る方は展開が楽になります。無論、逆に何でも攻撃して守備が弱くて、何でも放銃するのも楽になります。
一見展開が遅くて駄目な手牌でも、攻撃に参加して1000点でも拾う姿勢をみせなければ、他家にプレッシャーを与えられない。

麻雀は、1000点の聴牌でも攻撃姿勢を維持するものが1人以上いると攻撃側も迂闊な牌が切り難い。

また、点棒に関しても競技麻雀の癖が抜けていない。
Mリーグルールでは、5~6万点以上を確保してやっと安全圏だと言えます。それでも、誰か1人が親番で満ツモラッシュをすると捲られます。
醍醐選手の感覚から感じるのは、4万点近く有れば展開でトップ獲れるだろうという甘さを感じます。競技麻雀では、打点が低く攻撃回数が低いので4万点はトップ当確ですが、Mリーグルールでは4万点は未だわからない点数です。

3.今週のMVP

・赤坂ドリブンズ 園田賢

今年こそはMVPを獲りましょう。

・風林火山 勝又健志

毎試合集中力が高く打牌の質も高い所をキープしています。

4.その他

12月となり、2023年のMリーグも1ヶ月を切りました。
年明け後の終盤戦に向けて、各チームとも大切な12月となります。

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