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Mリーグ2024-25レギュラー第8週

Mリーグ2024-25レギュラーシーズンは、全チーム28試合を消化し前半戦が終了し、来週以降中盤戦に突入します

1.総括

  • セガサミーフェニックス 7週連続首位

  • セガサミーフェニックス 醍醐 連対記録7で無念

  • ドリブンズ 鈴木たろうの激震

  • Pirates 昨年度覇者の貫禄

  • 渋谷Abemas 最下位から脱出

2.チームポイント

1.フェニックス  404.7pt(→0)
2.ドリブンズ 264.6pt(→0)
3.Pirates 219.4pt(↑1)
4.麻雀格闘倶楽部 77.5pt(↓1)
5.雷電 27.3pt(↑1)
6.サクラナイツ -105.6pt(↓1)
7.ABBEMAS -285.2pt(↑2)
8.風林火山 -292.6pt(↓1)
9.BEAST -330.1pt(↓1)

今週一番ポイントを叩き出したのが、120pts近くプラスにしたPirates。
次いで最下位を脱出したAbemasが80pts程返済する。
フェニックスが+40pt、ドリブンズが+30ptと順調に積み重ねる。
サクラナイツが-180pt近くマイナスとなり、Bクラスへ転落となる。

3.今週のチーム状況

3-1.フェニックス

マッスル麻雀 浅井 2勝目
醍醐 地藏麻雀で7連対で連続記録終わる

11月8日(金)第1試合 小林剛・瀬戸熊・浅井・亜樹戦。この試合は、是非見返して欲しい試合の1つです。小林選手の切れ味が良く、親流しをサボらず確りと行っている上に、瀬戸熊選手も見せ所もある。その上で、浅井選手が2発のリーチ一発自摸マッスル2発の満貫を決めゲームを支配した。

東2局0本場、親番瀬戸熊選手の先手リーチに対してマッスル押し返しリーチを発動する。見事にリーチ一発自摸タンヤオドラ1の満貫を決める。

東3局0本場。浅井選手の親番。リーチ一発自摸一通の親満を決めて更に観点し、力強く2発目のマッスルリーチ、マッスル一発自摸を炸裂させる。視聴者全員に麻雀にはスポーツ選手のように筋肉の重要性を知らしめた試合だった。

2勝目を完勝の展開で決め、ファンに来週以降期待を持たせられました。中盤戦以降に、筋肉雀士のマッスルリーチ、マッスルツモに期待したい。

醍醐 地藏麻雀病発病か?

11月5日第1試合 高宮・醍醐・中田・瑠美戦を巧みの鳴きで制して7連対4勝目を飾り、MVP争い暫定1位を醍醐選手が確保した。醍醐選手の株がうなぎ登りに上昇した。

週末8日第2試合 醍醐・仲林・亜樹・黒沢戦。この試合は、醍醐選手の席にドリブンズの鈴木たろう選手やサクラナイツの堀選手が登板していれば、圧勝できる手牌だった。特に悔やまれたのが、南1局醍醐選手の親番。

黒沢選手の先手リーチが掛かる中、親番で上記のようなチートイツを聴牌する。周囲の亜樹・仲林選手も黒沢選手に対して現物を下ろしていないので攻撃に参加する姿勢を維持している。
この手牌になったときは、

  • ドラの東は場に2枚切れの地獄待ち。

  • 中はション牌で河に顔を出していない。

場に2枚切れの東を保持していたのは、安牌という事だけでなく打点上昇率が高いドラドラ2翻を期待しているからです。中は、チートイツの攻撃としても考慮しているが、守備面として周囲が保持されている可能性が高いので鳴きによる進行を遅らせようとしている意図が強い。実際には、中は仲林選手に2枚持ちでポン材として保持されていた。

上記手牌の時には、鈴木たろう・堀慎吾選手ならば中又は東を切ってリーチ若しくは闇聴で押し返している。東聴牌を保持していると、醍醐選手の最低9,600点の加点が見込めていた。

このように放銃する可能性が極めて低い牌の放銃があり得るという読みで、親番の強烈なカウンターを放棄して、親番を簡単に流す地藏麻雀はここまでの流れを悪い物に変化させる恐れがある。東・中の放銃を恐れる割には、南4局黒沢選手の闇聴牌にはルーズになり、親満をぶっ刺さる。

あれかな、この試合前に醍醐選手は『興セガサミーフェニックスが勝ちすぎて、雷電が負け過ぎるとMリーグ全体の興行的にアレなんで、黒沢選手を勝たせるようにお願いします。』と興行を理由になんかしょうもない興行圧を掛けられたのだろうか?

醍醐選手が11月8日のような地藏麻雀病が再発するようでは、醍醐選手は来週以降怪しくなるだろう。失う物が無いチームはより積極的に攻撃に参加してくるのだから、カウンター率の低い地藏は連対率が下がるだろう。

来週以降醍醐選手が地藏病を発動していない事を願う。

セガサミーフェニックスの今週は、醍醐1着・茅森4着・浅井1着・醍醐3着で合計40ptsを積み重ねられた。

セガサミーフェニックスの関係者やファンは、ここ数年間良い年末年始を送れていない。クリスマス・大晦日・お正月などの時は、毎回最下位近辺にうろついていた。今年位は、500pts越えをして関係者とファンに安心して年末年始を送れるように4選手は頑張り続けたい。

3-2.ドリブンズ

俺の名は鈴木たろう

今週のドリブンズは、園田選手が園田・堀・鈴木優・萩原戦の強カードでラスを引いてしまったが、浅見2着・渡辺2着そしてたろう1着とチーム一丸となってプラスの成績を収めた。
特に、ここ2週間の鈴木たろう選手のチームポイントの稼ぎっぷりが進撃のゼウスなのよ。たろう選手だけで、ここ2週間だけで300pt近くプラスにしています。

11月7日第2試合 猿川・松本・鈴木たろう・堀戦。全員ガチ者で、攻撃が強く受けも強く、読みの鋭い選手が揃う好カード。皆で○○選手を勝たせましょうねという興行麻雀ではなく、誰が勝利しても納得となるガチ卓だった。
その強カードにおいて、ここ2週間MリーグNo.1の稼ぎを見せている鈴木たろう選手が今週もやり切りました。

勝負を決めた東3局鈴木たろう選手の親番

9巡目猿川選手がタンヤオチートイツ赤の1シャンテンで少考して、2sを放つ。この猿川選手の少考に聴牌速度が間に合わないと判断した松本選手がチー。

松本選手としては、ドラ傍の2sは他家が利用されている可能性が高く、猿川選手のリリースした2sをチーしなければ13sのブロックの間2sは埋まらない若しくは1sを重ねる位しか手段がなく当然のチー。手役は白が確定しており、守備面でも白3枚持ちで安全を確保できている。

鈴木たろう『松、それ糞チーじゃないか? 俺の唯一のネックであった間6pズッポシだよ。闇聴でも高め満貫、高め自摸でも跳満だな。』
6sを切りリーチを決行する。

リーチ・タンヤオ・平和・一発・自摸・三色・赤1の丁度八翻。教科書のような親倍満を成就させ、強者のいるガチ卓を制した。

3-3.Pirates

瑞原・優2週連続デイリーダブル
仲林・剛鋭いアガリで2着

昨年完全優勝を成し遂げた圧倒的に強いチームPirates。その強いチームの昨年の目標は『圧倒的に勝つ!』。

そして、開幕から8週目にして強豪チームPiratesらしい全員連対。内容も全選手ともなっており、鋭いアガリが多く見どころ満載の試合が多かったです。

瑞原・優1着、剛・仲林2着の全員連対により、+120pt近くチームポイントを伸ばし大台の200pt越えを成し遂げてセガサミーフェニックスを追う体勢が整いつつあります。

2連勝目の瑞原選手は、ここ2試合ドラ・赤を含む好配牌に複数回恵まれて日頃の行いの良さを披露している。

ラス前までに圧倒的優位に立った鈴木優選手がトップ目に立ち、萩原選手が渾身の跳満自摸で同着となる。オーラスに優選手が1000点でも加点して、単独トップを狙うが堀選手のラス回避速攻の鳴きで試合が締められた。

同着1位ながらも、個人3連勝2度目のデイリーダブルを決めて、Piratesを瑞原選手と共に牽引しています。来週以降、鈴木優選手自身が保持しているレギュラーシーズン連勝記録である5連勝を突破できるか期待が高まります。

11月8日第1試合 小林・瀬戸熊・浅井・亜樹戦は非常に白熱した好試合だった。浅井選手の筋肉パワーが炸裂する中、小林選手は先週の非力な麻雀とは異なり力強く鋭いアガリを連発していた。オーラスは、南又は三萬がドラになってくれれば倍満自摸の大逆転になっていた。

何切る問題であれば、リュウハである發を切るのが正しいが、場況から出アガリ率や自摸率を限りなく高めたトッププロらしい待ち。6巡目以内の先手リーチであれば、36待ちでリーチタンヤオ平和自摸一盃口赤1の跳萬を狙うのが正しいだろう。今回の場合には巡目が深く守備の強い醍醐・亜樹選手を考えると、14巡目の36m待ちは好形とは言え悪い待ちと言えるだろう。場況に適した最適な發待ちは、これぞMリーガーの一打だった。

昨年、完全優勝を成し遂げた強いPiratesが上昇してきており、4選手共に非常に肩が温まっており打点を伴うアガリが増えてきています。来週以降のPiratesの動向が上位戦線に大きく影響して来るので、来週の試合も楽しみです。

4.麻雀格闘倶楽部

今週も存在感薄い

麻雀格闘倶楽部は、ここ3週間ジリジリと下がっている。
原因の1つは、麻雀の神である伊達ちゃんが苦戦している点。
原因の2つは、リーダー佐々木選手が弾けていない点。
原因の3つは、高宮・滝沢が興行麻雀よりになっている。

以上の事から、麻雀格闘倶楽部がズルズルと沈下している。

猿川選手の先手リーチがあるとは言え、打てている時の攻めダルマ魔王寿人選手であれば、何れかの字牌(地獄待ち)で追っかけてリーチしている。最近は無駄な放銃が無い守備ダルマとなっている佐々木選手だった。自チームを鼓舞するためにも、佐々木選手の大爆発が期待される。

5.雷電

黒沢選手は何年目?
萩原 意地の同着1位

今週黒沢選手の2勝目に喜ぶ雷電ファン。
雷電ファンに嫌われても、本音を書こう。

黒沢選手は、Mリーグ2018シーズンから参加されている7年目の選手です。その選手が、常に連盟興行卓で卓内でノンビリ遅い展開で面前麻雀を打つ対戦相手を求めている。

Mリーグ1年目の20代後半の新人女性Mリーガーならば、技術も未熟でトップMリーガーとガチでは競えないので同じ団体の教育係にフォローしてもらっても仕方が無いと感じる。

既に7年目の選手ですよ。黒沢選手は。

それでも尚、亜樹選手に補助輪をお願いした上に、守備派の醍醐・仲林選手の組み合わせと手加減を頂いている。いつまで、対戦カードの選り好みと連盟補助を受けつつ、強い選手達の御守を欲するのでしょうか?

黒沢選手は、人としては本当に素晴らしい麻雀プロだ。だが、7年間を経ても精神性・技術面で向上を見込めずに雷電ファンだけの影響範囲であれば、若い後輩達に席を譲って雷電の世代交代を促すべきではないかな?

黒沢選手ってここ数年間、ガチ試合が殆ど無くて連盟や他団体の方々に気を遣われた興行麻雀が多すぎると感じます。だから、勝利のときに素直に喜べません。

11月4日第2試合 園田・鈴木優・堀・萩原戦。開戦前の予想は、

1~3位 園田・鈴木優・堀  4位(確定ラス) 萩原

が大方の予想だっただろう。それ位各チームのエース級が集った強カードに萩原選手は挑んでいた。

値千金の跳満自摸を決め、同着1位を決める。間違いなく萩原選手より格上の3選手だけ有って、この試合で同着と言え極上選手3名を相手に勝ち獲った1勝の価値は非常に大きい。

6.サクラナイツ

悲報 サクラナイツの両看板堀・岡田敗れる

 岡田選手が、芸能活動で忙しいためか対局数不足や疲労により、麻雀感覚が鈍っている。忙しい合間での片手間でのMリーグでは勝てません。

堀選手も雀王決定戦で仲林選手と競っており、普段の80%位(それでも鬼強いですが)のパワーの状態です。

ここは、内川・渋川選手のダブル川コンビの活躍の見せ所だろう。

7.ABEMAS

翔松リレーで連続連対

渡辺・岡田・白鳥・菅原戦。この試合は、2時間15分を超える堕落した試合だった。Mリーグでは、2時間越えの試合はMリーグ視聴数を減らすので、ファイナル最終日、セミファイナル最終日、レギュラーシーズン最終日以外はやってはいけない。

局を積極的に進行させる選手が、渡辺選手だけとなりアマチュアの大会を見ているのような錯覚となる。特に親番からの攻撃に対して、的確にカウンターできる者が渡辺選手1人になるとこのようなダラケた試合に成り易いです。※.逆に勝又・佐々木・猿川・茅森戦は最速であり、小林・浅井・瀬戸熊・亜樹戦はリズムが良く心地良い試合だった。

ABEMASは、緩いカードで勝ちやすいカードで白鳥選手が美味しい料理を食べている。こんなABEMASは視たく無い。強いカードに力で勝ち獲る本来の強いABEMASを来週以降に期待したい。

3-8.風林火山

軍師勝又 仁王立ち

開幕から勝又選手だけが、例年通り風林火山で唯一仁王立ちしており、存在感を非常にみせている。40分で試合を終える高速選択でも、選択間違いがほぼ無く安定した強さを披露した。

風林火山がだらしない成績を出している事は、風林火山の人気だけでなくMリーグ2024全体の興行を下げている事を自覚して欲しい。

今年の風林火山は、連盟チームである雷電・BEASTの選手入れ替えレギュレーションに気を遣いレギュラーシーズン敗退でいいやという雰囲気がルミアキを中心として漂っているのは気のせいか?

3-9.BEAST

諦めたらそこで試合終了ですよ
鈴木大介の解説面白い

BEASTの現在の成績は、▲330.1ptであり、内訳として
1.猿川 ▲118.2pt
2.鈴木大介 ▲71pt
3.菅原 ▲42.6pt
4.中田 ▲98.3

となっている。そして、第1段階の目標としては

1.猿川 0(+118.2 pt)
2.鈴木大介  0 (+71  pt)
3.菅原  ▲70pt (-30pt)
4.中田  ▲130pt (-30pt)

菅原・中田選手で数試合消化して、それぞれ▲30pt前後に抑える。
その間に、男性陣の猿川・鈴木大介選手がマイナスを返済する。
この概算で計算するとチームは、▲200pt 付近まで復活する。

そして、最終的には以下を落し所としたい。
1.猿川 +150(更に+150)
2.鈴木大介 +150(更に+150)
3.菅原 ▲150
4.中田 ▲250 

これで▲100となり、ボーダーラインギリギリにかかるだろう。
作戦としては、菅原・中田選手は2~3着で良いので粘り強くラス回避をする。無論、毎回トップを目指した上で2~3着を落としどころとする。その上で、緩やかな微減程度に抑える。

その間に、猿川・鈴木大介選手はプラマイ0に復帰させ、緩やかにプラスを積み重ねる。この戦略が一番適切だろうか。いずれにせよ、目の前の1試合1試合を丁寧にやり切るべきだろう。

11月8日鈴木大介選手の初解説がありましたが、非常に情報が多く解説されたり本音の面白いトークが聴けて面白かったです。

特に「私だったら、牌置いて席立ち上がって帰ります。」みたいな表現が非常に面白かったです。

4.今週のMVP

・赤坂ドリブンズ 鈴木たろう
 ガサツでない、真面目な鈴木たろう選手は鬼強い。
 2週間で稼いだチームポイントは300pt近くあり、ドリブンズの黒字を全て叩きだしており、ドリブンズの好調子の要因となっています。

・セガサミーフェニックス 浅井堂岐
 セガサミーフェニックスが連続してプラスの成績を収められた筋肉麻雀は力強い麻雀だった。来週以降の活躍も期待できる試合内容です。

・雷電 萩原聖人
 対戦相手が園田・鈴木優・堀選手と各チームの代表的選手が集う強豪ガチ卓は、今週の試合で一番強い対戦カードだった。その中で同着とは言え1位を獲得するのは立派。

5.その他

来週以降の見どころは、

✅未勝利戦 岡田・瑠美・菅原・松本
✅連勝戦 
鈴木優3連勝中 瑞原2連勝中 萩原2連勝中
✅連対戦 鈴木たろう5連対中 鈴木優 3連対中
✅3強チームの行方  フェニックス・ドリブンズ・Pirates
✅セガサミーフェニックス  8週連続首位なるか?
✅混沌とするBクラスから抜け出すチームは?

今週は、比較的視聴してい良いスピード感のある試合が幾つかありました。その上で、これぞMリーガー巧みの技という試合もありましたので、本記事を参考に見逃した方は、是非見返してみてください。

非常に寒い季節となり、風邪やアレが流行っておりますので、健康管理には十分お気をつけて体調万全に冬のMリーグを暖かく温かく楽しみましょう。

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