Mリーグ2022レギュラーシーズン第10週
Mリーグ2022レギュラーシーズンは、年末の締めに向けて好カードが増えてきた。既に試合数も各チーム全94試合中40試合が消化されており、中盤戦のど真ん中の週という感じだろう。
それでは、今週のMリーグを振り返ろう。
1.今週のチームポイント
1.ABEMAS 462.8 pts(▲98.4 pts →)
2.風林火山 259.1 pts (+56.8 pts ↑1)
3. 麻雀格闘倶楽部 194.4pts(▲12.5 pts ↓1)
4.Pirates ▲7.0pts(+108.6 pts →)
5.雷電 ▲85.3 pts(+57.4 pts ↓1)
6.サクラナイツ ▲148.3pts(+47.5 pts ↓1)
7.フェニックス ▲276.5pts(▲153.1 pts ↓2)
8.ドリブンズ ▲399.2pts(▲6.3 pts →)
2.今週のチーム状況
Pirates 地上復帰
フェニックス・ドリブンズ 苦戦
今週のMリーグは、渋谷ABEMASが休憩的下落をし、KONAMIも休憩的下落。風林火山は、軍師勝又の安定した活躍でここ1ヶ月ポイントを増やしている。
Piratesは、瑞原・小林選手の連勝により、開幕から今週までマイナス域100~200をうろついていたのが、原点に復帰した。来週以降はプラス域のチームの一員を死守したい。
5,6位の雷電、サクラナイツはほぼ一線上の状態となっている。雷電は、本田選手の牽引によりチームが地盤沈下するのを1人で支え続けている。
サクラナイツは、全員個人成績の連続連対が無いが、週辺りでは、プラスで粘り強さがある。
7,8位のフェニックスとドリブンズは、風が中々吹いてくれない。
個々の選手の打ち筋の微妙な表現方法の違いが有れど、展開や手牌が似たり寄ったりで2,3着を死守するのがやっとな状態が継続している。
7,8位のフェニックスとドリブンズは、中盤戦から終盤戦に向けて
4~7位のボーダー争いをするチームとの直節対決を制して、どこかのチームにプレッシャーをかけて引きづり下さなければ勝機が無い。
例年通りの成績推移を考慮すると7,8位のフェニックスとドリブンズは、年末に向けてマイナス50以上は厳禁で少しでもプラス週を作っていく必要がある。そのためには、他チームのように風を起こす選手が必ず必要でしょう。
2-1. ABEMAS
小休止
今週のABEMASは、松本4着2着、白鳥4着、多井2着と大幅に下落したが、内容的には確りと打てているので心配の必要が無い。
麻雀星人多井選手の七対子が優秀で七対子星人と化していた。
2-2.風林火山
パーフェクト勝又
今週の風林火山は、亜樹2着、勝又1着、勝又2着、松ヶ瀬3着と今週もポイントを重ねた週だった。
2022年12月6日(火)第1試合の亜樹・村上・鈴木優・本田戦は、今週の好試合の1つだった。好調本田選手と亜樹選手が競う展開となった上に全員が集中力の高い内容を打てていたので、見返す1試合に入れておきたい。
風林火山ファンにとって非常に頼もしい軍師勝又選手は、今週も安定感抜群だった。
2022年12月6日第2試合 仲林・瀬戸熊・園田・勝又戦は、園田選手がドリブンズのために意地でもトップを獲りたい状況に勝又選手が、値千金の満貫自摸。ラス目になりそうな着順でも慌てず騒がずの安定感が好調さを感じられた。
風林火山は、勝又・松ヶ瀬の2巨塔に亜樹選手も好調を維持しており、間違いなく風林火山は「風」が吹いています。年内好調を維持し、2~3位の着順は死守すると思われます。
2-2.麻雀格闘倶楽部
伊達 最速トップ
2022年12月5日(月)第2試合 東城・渋川・松本・伊達戦 この試合は、1試合目に大敗した松本選手が気合いの連投。そして北家の伊達選手は、珍しく南場の仕掛けが多かった。
この日は、サッカーワールドカップの日本対クロアチア戦が24:00にABEMAで放映される予定になっており、伊達選手が試合を最速で進行させてお家に帰ってサッカー日本代表を応援する気迫に溢れていた。1試合目が21:30頃に終了して長引いたが、2試合目は、1時間前後で終了した。伊達選手が寿人張りに高速で打っていたのは少し面白かったです。
今週の麻雀格闘倶楽部は、滝沢2着、伊達1着、高宮3着、佐々木4着と及第点な結果だった。滝沢選手は、トップが取れていないものの連対確率が増えて徐々にいつもの滝沢選手らしいしぶとさが表現でき始めている。
2-4.Pirates
やっと連続トップ
今週のPiratesは、一番ポイントを稼いだチームとなった。
鈴木優3着、仲林2着、瑞原1着、小林1着と文句なしの週だった。
鈴木優選手と仲林選手がトップは獲れないものの、与えられた手牌でしぶとい麻雀を継続しており、ポイントのロスト率が非常に低い。即ち、3~4位の着順を喰らっても意外と僅差の差になっているケースが多く、鈴木優選手と仲林選手の継続した好守が効いている。
2022年12月9日第2試合 堀・勝又・高宮・瑞原戦のオーラスは、非常に面白かった。初期手牌では、圧倒的に良い高宮選手が二向聴から一向聴そして聴牌まで異常に長かった。その間に勝又選手がモリモリ有効牌を引きリーチとなった局面における瑞原選手が冷静だった。
この全員集合の点棒状況で冷静に手牌と相談して、守備を選択した瑞原選手の考えは昨年MVPを獲得し、今年も稼いでいる理由となっている。かなりの確率でトップが取れ難くく、跳ね自摸満貫自摸で3着落ちするリスクがあるので、多くの打ち手は、積極的に鳴いて取り合えず連チャンの攻撃を考えていただろう。それを冷静に守備を行い、2着若しくは3着でも良いとした判断は秀逸だった。
瑞原選手は、今週の試合まで5-2-0-1と驚異のトップ率60%と風が吹いている。
2022年12月9日(金) 第2試合 佐々木・小林・松ヶ瀬・堀戦と超重量級対決。佐々木選手がほぼノーガードで小林・松ヶ瀬・堀の三つ巴となる。オーラス堀選手とのトップ争いがどうなるかと思えば、得意の鳴き仕掛けで自模和了、逆転となる。
開幕から粘り強く戦っていたPiratesが今週初めて風を感じた週となった。
2-5.雷電
本田 無双
今週の本田選手は、1着1着と無双状態。そして、今週までの成績が13試合出場し、7-3-0-3とトップ率53.85%連対率76.92% 297.2.pts個人スコア堂々の1位という事無し。出場すればトップ又は2着という風を通り越して鬼の状態が維持している。
雷電ファンの皆様、想像して欲しい。もし、本田選手がマイナス200ptsという数字を計上していたら何と雷電は、マイナス600ポイント位になっており、昨年のテジャブが起きて単独最下位を走っている事になる。
それが、今期の本田選手が現時点で1人で+300pts近く叩きだしている事により、雷電が単独最下位独走から中段に粘り強く位置づけている。
流石の本田選手でも終盤戦に向けて一人で走り切るのはとても厳しいので、
瀬戸熊・黒沢・萩原の3選手は、本田選手のトップが無駄にならないように与えられた手牌でベストを尽くした着順を獲り切りたい。
本田選手だけは、開幕から風が継続している。「風」というのは生優しくハリケーン状態が続いている。
瀬戸熊選手が少しお疲れ気味で、疲れが顔に出ており対局でもホンの僅かな集中力不足状態になっている。弱った猫状態は期待していない強い熊状態の復調を期待したい。
2-6.サクラナイツ
岡田 驚異の3倍満
今週のサクラナイツは、岡田1着、渋川3着、堀4着、堀2着と岡田選手のトップが輝いた週だった。
岡田選手の面前清一色は、清一色マニアが喜ぶ何切る状態。
このような手牌の時には、初心者・中級者は他家3名の放銃に関しては意識しない方が良いです。河に捨てられた枚数から逆算して、打点と枚数から待ちの枚数が多いのを基本的には選び、それも分からなければ、手役に従うのが一番良いだろう。
他家がリーチしていたり、鳴き仕掛けしている時には、本当に難しい清一色の何切るがMリーグに出現し、親に強烈なカウンターを食らわせた1試合だった。
2-7.セガサミーフェニックス
忍耐
今週のセガサミーフェニックスは、魚谷3着、東城4着、近藤3着、魚谷4着とここまで踵1つで踏ん張ってきたセガサミーが、少し黄色信号が灯り始めた。セガサミーフェニックスは、雷電とドリブンズと既に3つ巴になっている。
雷電が助かっているのは、本田選手が個人スコア300ptsを計上してチームを牽引しているので中位に位置づけている。セガサミーフェニックスとドリブンズは、150~200ptsを稼ぐポイントゲッターが不在な所が今期苦戦している原因となっている。全員の成績を現時点で振り返ると
魚谷 2-3-4-2 -34.3 悪くない成績。踏ん張れている。
茅森 2-2-5-2 -36.2 悪くない成績。踏ん張れている。
東城 2-1-3-2 -36.2 悪くない成績。踏ん張れている。
近藤 1-2-4-3 -169.8 近藤選手の実力を考慮すると悪い。
兎に角3位が多い。展開に恵まれていないと言えばそれだけかも知れないが、女性陣3名が兎に角忍耐強く忍んで、近藤選手がプラスマイナス0に戻る事を目標にするとボーダーラインギリギリの6着に飛び込めるラインだと思う。
セガサミーフェニックスは、開幕から弾けていないが集中力を切らすことなく兎に角食らいつきたい。チームで連続連対をすると小さな風が吹くと思うので、チーム全員で風を吹かせたい。
2-8 .ドリブンズ
園田意地のトップ
今週のドリブンズは、村上4着、園田3着、鈴木たろう2着、園田1着と園田選手の1着が効いた週だった。技巧派集団チームのドリブンズも個人スコアランキング上位者に苦戦している。厳しい状況下でも園田選手が小さな風が吹いているので、園田選手次第ですが、困ったら園田攻めをしたい。
中盤戦までのドリブンズの成績。
園田 5-2-3-3 121.8 今週の3着も含めナンナン数発が痛い。
鈴木た 2-4-2-3 -56.3 悪くない。良く踏ん張れている。
丸山 0-1-2-3 -213.2 周囲の好調さに呑まれている。
村上 0-3-4-3 -251.5 周囲の好調さに呑まれている。
この成績を鑑みると村上・丸山選手の状態と他チームの組み合わせを鑑みて、ヤバイと思ったら園田・鈴木たろう選手攻めで押すしかないだろう。
3.今週のMVP
・雷電 本田朋広 選手
昨年の10倍返しが成功している。現時点で個人スコアポイント297.2ptsの堂々の1位。これから折り返し時点になるが、MVP争いをレギュラーシーズン最後まで残るべきでしょう。
・風林火山 勝又健志
今週は2試合参加して、1着2着と兎に角安定感が凄い。ここ1ヶ月ぐらいの試合内容もキレ味抜群で、非常に充実している。個人スコアも271.0ptsと第3位と高水準をキープ。MVP争いは意識していないそうですが、最後までMVP争いをしていきたい。
4.今週のこの一手
・サクラナイツ 岡田選手2萬切り
岡田選手の2萬切りの聴牌は、非常に難しい選択だった。萬子をほぼ多くを占拠しており、親のリーチ時の河には、萬子が出現していない。
・3萬の壁でもあるが、13m(間2萬)待ちなどが否定できていない。
・1萬を選択した場合には、1m1mと何かのボシャ待ちも否定できない。
など考えたら考える程、聴牌打牌のどれを選択しても親のリーチに対して非常に怖い。素直に打点を最高にした岡田選手の勇気が勝った三倍満だった。
岡田選手の表情はお澄ましな御顔でしたが、内心バグバクだったと思います。
5.その他
2022年12月9日終了時点の個人スコアとなります。
私は、いちMリーグファンとして、チーム成績の方よりこちらの方が面白くなっている。既にMVP争いの布石であり、上位5名は開幕から継続した安定感が際立っている。勿論ランキング外にも多くの猛者達がひしめきあっているので、個人連勝具合では後方一気も有りえる。
Mリーグにおけるレギュラーシーズンのチームトップと個人スコアランキングMVPは、もっと賞賛されるべきだろう。私個人の見解ですが、チーム戦の賞金とは別に個人スコアMVPの上位3名には賞金を出して欲しい。
例えば、1位 200万 2位 100万 3位 50万 とかね。
最近は、対戦カードが非常に濃厚になってきており非常に良い試合数が増えてきているMリーグ。年内も後少し、頑張っていきましょう。
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