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雀士とユニフォーム

Mリーグ開幕まで後9日後。
Mリーグは、今年の開催で5年目になりますが、Mリーグの文化が麻雀業界に好影響が出ていると感じている事が1つあります。
それは、「ユニフォーム」です。

Mリーグが開催される5年前までは、プロ雀士が、放送対局に着ていく服装は、雀士の私服だった。これが統一されたユニフォームを着用する試合が増えてきました。

具体的には、

・Mリーグ

・eMAH-JONG 麻雀格闘倶楽部 プロトーナメント 

・fuzzカップ

・麻雀BATTLE ROYAL チーム・チャンピオンシップ2022

など。

チーム戦でも個人戦でもスポンサーがついて、爽やかなユニフォームで競技をするこの流れは非常に良い流れだと思います。

それは、スポーツや競技というのは、その競技で一番の強さを求める事そして、その求めた結果として、鮮麗された技術、豊かな人間性、強靭な精神力と集中力、健康な身体を表現するものだと思います。そして、麻雀という頭脳の競技では、性別・年齢・経験・仕事・経済力などは関係無く全員が公正・公平に表現されなければなりません。

今までの私服着用の麻雀番組は、残念ながら視聴者への見栄えを重視する所があり、放送対局にプロ雀士が着ていく服装に公平さが無かった
色々な私服の放送対局を視聴すると理解できますが、各団体の売れっ子雀士達は、足先から頭の全てにお金が掛かっている感じを凄く受けます。逆に、若手やサラリーマン雀士などは、衣装に悩まされるという感じを受けます。

男性プロは、背広というフォーマルな一種ユニフォームのような服を身につけていますが、男性雀士の服装を良く視るとやはり良い背広・小物・靴とそうでないものの違いに気が付きます。

そして、女流プロは更に大変で、決まりがなくファッションの幅が非常に広く、これもまた衣装や小物そして化粧や整髪に対して、張った金額の違いが僅かに表現の違いとなって現れます。

毎年、毎回、放送大会別にプロ雀士は、服装に気をつかい、お金を張り、見栄を張り、同じ服装を嫌い、苦労しています。どんなに稼いでいるプロでも活躍するのと比例して、新しい衣装を用意しなければなりません。

すると必然的に売れる前の若手やちょっと収入が少ないプロは、早々衣装に高額な経費を重ねられません。もしかすると、稼いでいるプロでさえ、毎年の衣装代は馬鹿にならない金額になっているでしょう。

すると必然的に

・競技とは異なるファッション、見栄えという観点で不公平さが生じる。
・稼げるプロでも、毎年衣装代が嵩む。

折角、麻雀プロで有名になって、放送対局に参加できる確率も増えても、放送対局で得られる売上(効果)以上にそれに備える経費が嵩むと麻雀プロが儲けていくという観点から考えても非常に非効率です。

それがユニフォームという全員同じであれば、公平性は非常に高くなっています。だから、Mリーグから始まったプロ雀士のユニフォーム化は、健全な麻雀業界を構成していく上では、非常に良い流れだと思います。

また、既存の私服で放送されている対局は、予算制限コーディネートをしても面白いと思う。

例)パンツ、インナー、アウター、小物含めて全てユニクロで予算1万5000円以内とし、シューズはABCマートのスポーツシューズを予算8000円までとし、合計25,000円を上限とする。

このユニフォームの流れは、ゲストプロをされている雀士達にも波及して欲しい。普段、服装を気にされている方々は多く居らっしゃるが、服装の被りを少なくするために結構衣装代に金を取られている雀士が多くいるのを見受けます。

自分自身は、服装は一般的な清潔感ある服装で、いつものお気に入りの同じ服で全然OKだと思っています。卓上で打つ姿勢と打ち筋がプロらしければそれで良いと思うし、服装を気を遣う以上に麻雀の中身の方が大事だと思います。

おしゃれエンペラーの流れから健全な方向に向かっている、Mリーグの良い波及効果です。


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