Mリーグ2023レギュラーシーズン第22週
Mリーグ2023レギュラーシーズン、今週末の試合終了時点で全チームが試合数が18試合となり、2023年9月18日の開幕戦から始まった長いレギュラーシーズンも既に終盤戦となっている。
卓上に参加する4人の選手に、各チームのファンがトップを獲って勝ちあがって欲しいという想いが募っています。そのようなファンの想いをより一層感じ取っている選手には、非常に大きな重圧が掛かっており緊張感が画面越しからひしひしと伝わってきています。
そのような手に汗握る試合を展開していた今週について振り返ってみよう。
1.総括
・Pirates 盤石なトップ
・フェニックス ボーダーラインへ踊り出る
・別れた各チームの明暗
2.今週のチーム状況
2-1.Pirates 528.7pt
小林 快勝
仲林圭 安定感抜群
MVP候補3名
2月23日までに瑞原、鈴木優、仲林の3選手は、各ファンが喜ぶ爽快なトップをそれぞれ確りと獲っていた。今期のレギュラーシーズンでは、大黒柱の小林船長だけがモヤモヤした試合展開ばかりが継続して、小林選手にしては4着、3着が多かった印象を受けていた。
それが、23日(金)第2試合 伊達、小林、瑠美、園田戦で今までの鬱憤を大爆発させるような大物手を連発しており、久しぶりに「ズルゴー」が発動していた。
圧倒的強さをみせた仲林選手のカメラ目線、前日に發王戦の決勝があり解説をしていた。恐らく、打ち上げで相当酒を飲んだ様子が伺える顔の浮腫みのあるドアップは、Mリーグ初の演出で面白かったです。折角、仲林選手がダイエットに成功してイケメン化していたのが、ここ最近急激にリバウンドしているのが少し残念です。
Piratesは、リーダーの小林選手が申し上げていたように、チーム内から3名もの個人スコアMVP候補を輩出しています。ここまで来たら、個人スコアベスト3をPiratesで独占する位の気持ちで戦いでしょう。
ここ1ヶ月位のパイレーツの戦い振りを振り返ると、仲林・鈴木優・瑞原3選手が良好な状態を維持している。更には、小林選手も崩れる事無く調子を上げています。
パイレーツのセミファイナル進出確率:99%
2-2.サクラナイツ 316.5pt
危機的連敗
サクラナイツは、年明け以降チームが沈んだ週がほぼ無くチームの良好さが際立っていた。今週は、チームポイントが▲196.4ptと不調チームの風林火山を超える記録となった。
サクラナイツは、4選手の地力があり強いチームですが、来週に▲100以上を叩き出すと上位チームでも流石に雲行きが怪しくなるので、来週は+300ptを死守したいだろう。
サクラナイツのセミファイナル進出確率:92 %
2-3.ドリブンズ 305.1pt
鈴木たろう 快勝
まきどん 3度目の値千金トップ
平和を主体としてリーチをかけられる配牌と自摸がきたら、鈴木たろう選手にとっては鬼に金棒状態でした。終盤戦の締めに向けて、強いゼウスが肩を温めています。
浅見真紀選手が、ここ1ヶ月位非常に調子が良い。試合内容も隠れゴリラ麻雀であり、周囲の1~2軒リーチが掛かっても1、2シャンテンを崩さずに攻めに参加し続けているスタイルが良い結果に繋がっている。
女性選手で今期1年目にして、終盤戦の重圧が係る試合にも凛とした打牌を打ち続ける姿勢は非常に立派です。
ここ最近のドリブンズの好調さは浅見選手が呼び込んでいます。
ドリブンズのセミファイナル進出確率:90 %
2-4.麻雀格闘倶楽部 197.1pt
伊達 2連闘
1ヶ月ぶりの登板となった伊達選手。守備を主体とした安定した麻雀を披露してファンを安心させた。伊達選手は、個人スコア196.8pt(第4位)と4着回避率においては0.8947(同率第2位)とアレとアレが目指せる位置に来ています。
伊達選手は、レギュラーシーズン毎期必ず何かしらのアレを獲得しているので、残18試合でアレかアレを期待したいです。
麻雀格闘倶楽部は、ベテランの佐々木・滝沢選手が落ち着いている上に、才女伊達選手が守備気味に確りとポイントを死守しているので、安定しています。
KONAMIのセミファイナル進出確率:85 %
2-5.ABEMAS 97.7pt
渋谷ABEMASは、今週2試合だけの休息的な週でしたが、白鳥選手が調子を戻しつつあるので、終盤戦に向けて強いABEMASの本領が発揮されるだろう。
ABEMAS のセミファイナル進出確率:82 %
2-6.フェニックス -248.4pt
魚谷・茅森・東城による全連対
セガサミーフェニックスは開幕9月18日から2024年2月23日まで、全員が揃った良好な週が一度も無かった。今週になってセガサミーフェニックス初の実力を100%出して勝ち切った週となり、鬱憤の溜まっていたファンにセミファイナル進出に向けた希望の勝利となった。
セガサミーフェニックスは、残18試合を10試合切る前までに原点0ptを目標にしたい。ボーダーライン上に位置づけた事により、下位チームからターゲットにされやすいので、ここ2週間の勢いを継続した上で5位渋谷ABEMASとのポイント差を縮小させて下位チームからターゲットにならないようにしたい。
フェニックスのセミファイナル進出確率:50~25 %
2-7.雷電 -334pt
萩原・黒沢・瀬戸熊 全3着
各選手ラスを引かずに良く踏ん張れている。内容的にも僅差で3着になったケースが多い。誰か1人が爽快なトップを獲ると少し気が楽になるので、週始めに勢いづけるトップを獲り切れるかが課題となる。
雷電のセミファイナル進出確率:33~25 %
2-8.BEAST -388.2pt
鈴木大介 牽引
鈴木大介選手が、好調茅森選手をオーラス僅差で捲り個人2連勝と絶好調。
鈴木大介選手は、レギュラーシーズン1試合目からBEAST内の選手で一番Mリーグの試合を真摯に取り組んでいる。
鈴木大介選手は、興行麻雀による飴玉トップが皆無であり、対戦相手も選り好みせずに強いガチ勢のいる卓に顔を出し続けていた。その結果、中盤戦まで苦戦する週が継続していましたが、ここにきてずば抜けた勝負強さと勝利への臭覚と気迫、1試合ずつ糧にする姿勢とMリーグに対するやる気が違う。
試合後の振り返り配信も確りとその日の試合を振り返る。
完全にチームの大黒柱であり、エースです。
もし、BEASTが勝ちに拘るならば残試合を鈴木大介選手を中心にすれば奇跡が起きる可能性があります。
菅原選手は、将来どうしたいのだろうか?
今期の菅原選手は、鈴木大介選手とは異なり目の前の試合を直視する事を常に回避してきた。トップ9回(飴玉トップ6回以上)なのに4着回避率 0.5500とデータ上も明らかに菅原選手だけ異常な値を示しており、今期一番興行麻雀(偽りのトップ)が多かった選手と言える。試合内容をみても、打牌選択が中途半端で根拠に乏しい選択をし続けている。
BEASTは既に勝利に拘るならば、中田・菅原選手は出し難い状況です。
BEASTのセミファイナル進出確率:25~13 %
2-9.風林火山 -474.5pt
セミファイナル敗退点滅
雨が降ろうが雪が降ろうが、試合の参加数に偏りがあろうが、ここ6年間チームを支え続けてきた大黒柱の勝又選手でも手痛いラス。更には、ここにきて瑠美選手も痛恨の箱下マイナス。
チームで好材料が一切視えない。
風林火山チームは、残18試合で1選手1人1勝必達が最低条件であり、チームの状態を考えると相当厳しいです。
菅原選手に預けた300pt位を返済して貰ったらどうでしょうか?
風林火山のセミファイナル進出確率:10~3 %
3.今週のMVP
・パイレーツ仲林圭
・BEAST 鈴木大介
・ドリブンズ 浅見真紀
4.その他
2024年2月23日終了時点での3タイトルの状況です。
個人スコアに関しては、鈴木優選手が優位なもの150ptオーバーの選手が連勝すれば名前を挙げてくる可能性がありギリギリまで読めません。個人的には、PiratesがMリーグ史初の1位から3位を独占して欲しいです。
最高打点は、今期84,400点を記録したBEASTの鈴木大介選手です。こちらは、今期動きが乏しいのでほぼ当確だろうか。
4着回避率は、渡辺・滝沢・伊達の3人が候補です。
レギュラーシーズン終盤戦の楽しみとしては、推しの選手が個人3賞に絡むかどうかも面白いです。
選手が震える位の緊張感が増しているので、忙しくても1試合視聴してみて下さい。