Mリーグ2024-25 レギュラー第5週
今週のMリーグは、非常に充実した試合が多くどのチーム推しどの選手推しでも納得した試合が多かったでしょう。
1.総評
セガサミーフェニックス 4週連続首位死守
赤坂ドリブンズ 鈴木たろうゼウス襲来
サクラナイツ 堀 圧倒的強者ぶりで個人4連勝
渋谷ABEMAS 麻雀の呪い解けず
2.チームポイント
1.フェニックス 258.9pt(→0)
2.ドリブンズ 156.6pt(↑3)
3.麻雀格闘倶楽部 142.7pt(↓1)
4.サクラナイツ 119.1pt(↓2)
5.Pirates 1.7pt(↑1)
6.雷電 -55.9pt(↓2)
7.BEAST -153.1pt(→0)
8.風林火山 -206.4pt(↑1)
9.ABEMAS -283.6pt(↓1)
今週はドリブンズが鈴木たろう選手の快勝により、チームポイントを180pt近く伸ばす躍進ぶりだった。
3.今週のチーム状況
3-1.セガサミーフェニックス
醍醐 怒涛の親倍返し
「昨年、デビュー1年目のMリーグに感触を掴めていなかった私を馬鹿にしたコメンランズの貴方達には、倍返しです。否、あなた方には特別に親倍返しです!」
2024年10月14日第1試合 亜樹・醍醐・多井・浅見戦。セガサミーフェニックス近藤誠一監督を彷彿とされる強烈な親倍満を成就。リーチ・一発・自摸三色・赤・表ドラ・裏ドラの親倍返しをみせる。この試合をキッチリとトップで飾った上に週末の醍醐・堀・中田・渡辺戦の大乱戦も2着で収め、セガサミーフェニックス首位維持に非常に貢献した。
今週の竹内選手は、鈴木たろう・鈴木大介・竹内・内川戦の鈴木たろう選手の大暴れの中、2着を堅守して連続連対記録を5に伸ばす。
今週の試合を醍醐・竹内選手戦をみて感じたのが、2人の選手とも石橋を叩いて渡る位の慎重さがあり、迂闊な失点は殆ど無い。恐らくMリーグの登板数が1シーズンに100登板位あれば必ず醍醐・竹内選手は上位に入賞する力を持っている。トライアスロンやマラソンのようなレースであれば、必ず入賞するような感じだろう。
逆に弱点としては真面目に守備をし過ぎて、待ち取りが悪く待ち枚数が残1~0の無視して良い鳴き・リーチも事故らないように回避してしまうので、その点を対人戦略で見極められると稼げる率が高まると思う。
中盤戦から終盤戦に向けて、今以上に攻撃多めの乱戦になる事が予想されるので、醍醐・竹内選手が力でねじ伏せる戦いを表現できるようになると盤石になるだろう。
Mリーグの長年の法則において、個人スコアベスト10に自チームから2選手ランク入りしているチームは、レギュラーシーズンを必ず突破します。開幕から1ヶ月程度ですが、セガサミーフェニックスから竹内選手が個人2位、醍醐大選手は3位とこちらの個人成績もガッチリ上位をキープしていきましょう。
3-2.赤坂ドリブンズ
真面目な鈴木たろうは大稼ぎ2連勝
今週のMリーグは、鈴木たろう遅ればせながらの鈴木たろう誕生日感謝Weekとなりました。圧倒的なアガリの多さと繊細さ、そして圧倒的な得点率。大振りに成らずに繊細な鈴木たろう選手は、今週恐ろしい位に強かったです。
2024年10月18日 第1試合 鈴木たろう・鈴木大介・竹内・内川戦。好調な鈴木大介・竹内元太選手が軸で試合が展開されると開幕前に予想していたが、ふたを開けたら鈴木たろう選手の大暴れ。手が入っていただけでなく、選択が非常に繊細で打点の低いアガリでも精密な手順で上がっていた。
更に自摸アガリも非常に多く、待ち枚数も潤沢にあり実に8回のアガリ6回の自摸アガリと鈴木たろう選手の恐ろしさを知らしめた試合だった。
今週の赤坂ドリブンズは、鈴木たろう選手だけで実に184.3ptも稼ぎ出している。鈴木たろう選手の大爆発により、赤坂ドリブンズは一気に2位に躍り出た。
3-3.麻雀格闘倶楽部
高宮まり 悔しい初勝利
2024年10月17日第1試合 本田・松本・亜樹・高宮戦。この試合は連盟興行麻雀の悪い部分が非常に出た試合だった。高宮選手にトップ取らせようとする興行圧がかかっていた試合だった。先週の園田選手の高宮選手に送る裸単騎のストリップと同じように、高宮選手勝ちなさいという試合だった。
高宮選手は、美貌とオットリした性格とヤンチャな雀風で人気のある選手です。Mリーグ通算7年目にして、自団体や他団体のMリーガーに気を遣われて掴み取る勝利ってどんな味だろうか。それとも、そのような忖度が発動しているのを見抜けないのだろうか?
今週の高宮選手の初勝利は飴玉勝利なので、来週以降実力で掴み取る勝利に期待したい。
2024年10月15日第2試合の仲林・内川・猿川・伊達戦は今週のベストバウトだった。4選手ともに攻撃が鋭く守備にも繊細で4選手がガップリ噛み合った名局でした。伊達選手は、敗れはしたものの非常に良い試合内容を展開していました。
今週は、比較的良好な安定した成績でしたが、麻雀格闘俱楽部らしくガツッとした快勝を期待したい。
3-4.サクラナイツ
堀慎吾 圧倒的個人4連勝
内川幸太郎 修行中(西の因果)
2024年10月18日第2試合 醍醐・堀・中田・渡辺戦。今週までの試合経過から比較的好調を維持している醍醐選手と渡辺選手2名がいるにも関わらず、圧倒的な内容で局面を制圧した堀選手。ドラポン、親、堀慎吾だけでも周囲に異常な緊張感が走る。醍醐・渡辺選手は想像していた、役牌は南だけ可能性があるが、チャンタ系は捨て牌から薄く、一通も可能性がほぼ低い、となると3~7の範囲の三色が本線となる。堀選手が上がると345三色の片アアガリながら赤2枚も内蔵され、親跳を決めて勝負を決めた。
開幕から5試合出場した1着4回4着1回の恐ろしい成績をだしており、個人成績も291.2pt(暫定1位)を獲得している。このまま堀選手を45試合出場させたら個人でMリーグ初の1000pt越え、極悪非道・無慈悲な森井監督という新たな伝説が起きるかも知れない。
2024年10月15日第2試合の仲林・内川・猿川・伊達戦は好勝負で今週のベストバウトです。その試合に何気なく西を1枚河に捨てると俺も俺もと西が押し寄せ西を三枚河に並べ因果な西と向き合う内川選手だった。
今シーズンの内川選手の対局姿勢が好感を持てます。自分を鍛え直そうという意識を強く感じます。比較的好調な選手やガチと評判の選手が多く参加する卓に自分の意思で参加している様子が伺えます。
結果は内川選手の残念な結果になっておりますが、目先の勝利以上にガチ勢との対局が今後に活きてきそうな対局内容を見せています。
3-5.Pirates
困った時の小林剛
今週のPiratesは2試合しか有りませんでしたが、先週の大敗を払拭しガレナーを帰る働きをできました。
スピードスター型で僅差の勝負に強い小林選手。2024年10月15日第1試合 渋川・菅原・佐々木・小林戦。均衡した点棒状況で大物手が無い中、小林選手の低~中打点のアガリが重くのしかかる。他家の選手からみるとリーチや攻撃態勢が整う前に小林選手の攻撃がチクチク刺さる感じだろう。
小林選手の低打点ながらチクチクした連続攻撃でそのままトップを獲り切るという小林選手らしい決め切り方でした。
仲林選手も仲林・内川・伊達・猿川戦の名局に連対を維持してチーム盛り返しに貢献しました。
他チームが元気が良い中、来週以降に連覇に向けたPiratesらしい活躍をみせて欲しいです。
3-6.雷電
ハギー 放心
萩原聖人選手の心情は分かりません。もしかしたら、視聴者が思う以上に重いプレッシャーを感じているのかも知れない。
場況から萬子優位の中、伊達選手との点棒差から赤5pを活かした待ちを選択。
1.赤に釣られて萬子の6萬を捉えられなかった事を悲観
2.松本選手に258p待ちの追っかけリーチを食らう。
3.伊達選手が6mツモによりシャンポンから58m待ちに変化
4.萩原選手に4枚目も5mツモ。
5.6mを捉えられない放心状態の中、5mを自摸切り
6.伊達選手に1000点放銃し、着順変わらず。
7.試合終了後嶺上牌をめくると見事に松本選手の当たり牌がある。
雷電は本田王子の堅調さで中位を維持できていますが、このままの状態で行くとレギュラーシーズン敗退は確定します。まずは目の前の1試合1試合、1局1局1手1手の精度を高めていくしかないだろう。
3-7.BEAST
中田は10試合
BEASTは以下2つの何れかの方針をハッキリした方が良いだろう。
①生き残りを賭け、中田選手の登板は10試合に収める。
➁成長を期待してチームが大敗しても中田選手を20試合前後参加させる。
①の戦略は、生き残る可能性を少しでも大きくしようとする考えです。考え方としては、鈴木大介・猿川選手の登板数を増やし30試合前後を考えた上で、菅原選手を15~20試合と考え、中田選手を10試合とする。
➁の戦略は、今期選手入れ替えのレギュレーションに該当した場合でも、来期中田選手が選手でいる可能性が高いならば、チームは大敗しても中田選手の成長を期待する戦略です。
BEASTは2年前の無茶なドラフトが今ボディーブローのように効いている。
3-8.風林火山
困った時の勝又
弱っている萩原選手に強烈な平和・純チャン・三色を炸裂する。風林火山はチーム全体としては重力に引かれ気味ですが、勝又選手は例年に変わらずに安定しています。
3-9.渋谷ABEMAS
▲300ptの攻防
麻雀呪いのビデオ
今期の渋谷ABEMASは、視聴すると7日以内で麻雀の引きが弱くなり、相手のアタリ牌を良くつかみ、待ち枚数が多くても自模れない麻雀呪いのビデオを皆で視聴したのかという位に状況を打破できていない。
白鳥選手の2着と松本選手の気合いの間2mツモの倍満のみ。
これは、6年ぶりに多井怒りの企画「チームがプラスになるまで多井が連投で帰れま10」企画を発動するしか無いかも知れません。
4.今週のMVP
・セガサミーフェニックス 醍醐大
近藤誠一監督の『魂(だましい)』を受け継ぐ快勝。開幕から竹内選手と並び醍醐選手も非常に好調です。
・赤坂ドリブンズ 鈴木たろう
実にアガリ8回は人間麻雀兵器です。低打点もケアした上で守備的にも繊細だった鈴木たろう選手は手が付けられない程強かったです。
5.その他
世代交代して強くなったチーム、チーム構成時に雀力と成長を鑑みて選手を獲得したチームは全て上位に来ている。逆にエンタメ重視、連携プレイによる興行麻雀重視でダラダラと成長せずにきたチームは下位チームに来ている。
Mリーグも7年目なので、今期で実力と人気の優越をハッキリ決めて、来期の8年目には大幅な構造改革となる選手入れ替えを見せても良いと感じる。
今週は、一部選手を除き全体的に張りのある試合が多かったように感じます。来週のMリーグにも今週のような熱戦を期待したいです。
来週の見どころは
✅未勝利戦 菅原・鈴木優・日向・渋川・岡田・亜樹・萩原・松本・瑠美にファンの力を。
✅連勝戦 堀4連勝中 鈴木たろう2連勝中
✅連対戦 竹内驚異の5連対中 堀4連対中
✅セガサミーフェニックス 5週連続首位堅守なるか?
✅余り視たく無いが珍プレーで爆笑なるか?