Mリーグ2023レギュラーシーズン第16週
Mリーグ2023レギュラーシーズンも既に中盤戦を超えて、終盤戦になっています。今週は比較的それぞれの選手が集中していた試合が多くあり、久しぶりに見どころ満載の週だったと感じました。
1.総括
・渋谷ABEMAS 開幕から初の爽快週
・BEAST 這い上がる期待か?
2.チーム状況
2-1.Pirates 421.7pt
瑞原 快勝
Piratesは、10月~11月の仲林選手そして11月中旬から12月の鈴木優選手の大活躍により、Piratesの屋台骨を古くから支えてきた小林選手と瑞原選手が大人しく感じる位だった。
実は、瑞原選手の成績は、この日の試合まで3-5-2-1 149.7ptsと安定しています。でも、対戦相手に爽快なトップを獲られて2着に甘んじる試合が多い印象を受け続けていましたが、存在感をアピールする爽快なトップを取り切りました。1月12日終了時点で個人ポイント220.3pt(第3位)まで上昇してきており、個人スコア第1位の鈴木優選手をピタリと追います。
現在、Mリーグは全体のポイント差を減らすための下らない興行圧が、某団体複数のチームに掛かっています。Piratesは、今年選手入れ替えのレギュレーションにリーチを掛かっているので、興行のため僅差にしようぜ圧には屈せずに首位らしくポイントを稼いで欲しいです。
2-2.サクラナイツ 282.3pt
頼れる渋川による安定感
今週の渋川選手は、非常にサクラナイツを牽引した。
去年の渋川選手と比較して、明らかに何か打牌に責任感というか重みというのを感じる。きっと嫁様に対する責任感が打牌に重みを増しているのだろう。個人スコアも気が付けば134ptの個人第6位まで上昇してきており、終盤戦にこの好調さを維持していきたい。
2-3.ドリブンズ 256.9pt
今週のドリブンズは、4選手1試合ずつ参加したがパッとした印象を受けなかった。特に園田選手が完全に興行寄りにシフトしまい、トップと下位チームの差を縮めるためのポイント調整役になっている。
油断しているとズルズルボーダーラインに巻き込まれるので、上位戦線には残り続けたい。
2-4.麻雀格闘倶楽部 156.5pt
滝沢イケメン試合
佐々木 鳳凰位決定戦中の2試合参加
週始めの1月8日(月)第1試合 滝沢、魚谷、松本、瑠美戦は今週一のベストバウトです。各選手とも点数差と着順はついてしまったが、非常に張りのある攻守で松本 vs 滝沢の素晴らしいトップ争いの名試合だった。
松本選手が69pリーチで6p単騎自摸のみ、痺れました。
また、魚谷選手が萬子のホンイツで間8萬聴牌時に松本・滝沢選手が58萬リーチの三者が8萬絡みも激熱だった。
結果としては、2着でしたが白熱したトップ争いをオーラスまで味わえた素晴らしい試合でした。
滝沢選手って、後輩の御守をしているときはパっとしない内容ですが、勝利に拘った8日の試合は最高に内容を伴う元祖イケメン試合だった。
麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人選手と風林火山の勝又健志選手の2人は、自団体最高峰のタイトル「鳳凰位」の決勝を争っている。
自団体最高峰のタイトル争いをしている2名のMリーガーが、今週ファンのために直接対局を2試合してくれた。非常に熱い2試合になったので是非確認して欲しい。
「誹謗中傷は高速逮捕じゃ」
2-5.ABEMAS 41.6pt
松本からの3連勝
開幕から1月8日まで渋谷ABMEASファンは、ストレスの溜まる試合ばかりだっただろう。モヤモヤした勝ち方やモヤモヤした2着、そして今年度だけいえばラス、3着も多かった。例年、成績上位のキープをしている強いABEMASファンとしたら今期のABEMASのやる気の無さを感じていただろう。
1月8日(月) 滝沢・魚谷・松本・瑠美戦は非常に張りのある試合で痛快な試合でした。滝沢選手の出来が非常に良かっただけに競り合いに勝った松本選手は僅差ながらファンに今期初めて渋谷ABEMASの爽快試合を届けられた。
非常に面白い試合だったので、視聴していない方は是非視聴してみてください。
同日の第2試合に参加した日向選手も大金星を挙げた。
対戦相手は、現在鳳凰位決定戦に参加している佐々木選手と勝又選手、そして自団体の最高峰のタイトルである最高位獲得経験のある醍醐選手とまるでタイトル戦争いに日向選手が参加した感じだった。
日向選手が親倍を炸裂し、その後も男性陣3名の圧をかわしてトップを取り切りチーム2連勝となった。
チーム3連勝が係った試合に誰が参加するのかと思えば、ここは俺が決めるぜと意気揚々にリーダーの多井選手が出場した。多井選手は、押し引きのメリハリが初心者にもわかり易い位ハッキリした守備主体の鉄の防御で東場のリードを守り切った。
Mリーグは、元気が良くて連対率が高いABEMASがいるから面白い。
全体の興行の事やBEASTの事は考える必要なし。
真剣に目の前の勝敗の勝ちに徹する方が、ABEMASらしくて良い。
2-6.風林火山 -93.4pt
勝又 vs 佐々木
瑠美 名試合に華を添えた守備
鳳凰位決定戦に首位で通過した勝又健志選手が、決定戦で雌雄を争っている1名である麻雀格闘倶楽部の佐々木選手と週2回参加してくれた。
慌ただしい日程の中、真剣な試合を2試合披露するだけでも立派です。
そして、瑠美選手も2回出場しましたが、1月8日の第1試合の守備力は非常に良かった。松本選手の合計6回のリーチそして他選手合計で12回のリーチに1回の放銃のみで立ち回っていた。松本 vs 滝沢選手の壮絶なトップ争いに華を添えていたのは、瑠美選手だったと思う。
2-7.雷電 -236.6pt
セレブ黒沢 復調の気配
致命的な大ラスとか連続ラスは無いもののジリジリとボーダーラインに押し込まれている雷電。終盤戦にむけて、黒沢選手が復調の気配があるのが唯一の好材料。終盤戦に向けては、獲れる時に獲れる着順とポイントを死守する事が非常に重要になってくるだろう。
2-8.フェニックス -360.2pt
醍醐 2勝目
醍醐選手がドラの4萬切って勝負しろという言いたい放題のファンにnoteやyoutubeの解説で応え、駄目出しとして直近の試合でトップを獲った。
興行を一切無視するならば、勝ちに徹するならば醍醐選手の鬼投入も考えて良いかも知れない。(選手の年齢的体力もあるが)
2-9.BEAST -468.8pt
猿川 オーラス僅差の逆転
猿川選手のヒーローインタビューが面白かった。
久しぶりのガォーポーズをいつ両手を下ろして良いかタイミングが分からずに、引きからの撮影でも両手でポーズをやり続けた猿川選手をみると、もしかして根は非常にまじめな人かも知れないと感じた。
3.今週のMVP
・渋谷ABEMAS 松本吉弘選手
・麻雀格闘倶楽部 滝沢和典選手
今週一番切れ味が有った二人の激突したトップ争いが面白かったです。
4.その他
1月12日時点での個人スコアです。
個人スコアMVP争いも非常に面白いです。
現在5連勝中の鈴木優選手にピッタリ追う勝又選手。
そして瑞原選手と伊達選手。
今週もなんやかんやで、終盤に向けてレギュラーシーズンのボーダー争いを激化させて、興行を盛り上げて金稼ぐぞという圧を凄い感じる。
実際の力量差は非常にあるのを無理に近づけようとすると白けたムードがファンに伝わります。今週の滝沢 vs 松本、佐々木 vs 勝又のように必死な戦いの方がやはり面白いです。
Mリーグは、興行を盛り上げたいという願望があり目的がありますが、
チームポイントを混戦にすることが目的になっては、本末転倒です。
来週も今週のような白熱した試合を期待しています。