成長と挑戦の関係
みなさん、こんにちは。
はるです。
タイトルの成長と挑戦の関係ですが、「成長していくためには挑戦し続けなければならない」などよく言われますよね。多くの方が「うんうん」と納得する内容だと思います。
ただ、この「挑戦」がなかなかできないですよね。社会に出て働いている方は「成長していくためには挑戦し続けなければならない」ということも知っているし、「成長していきたい」と思っている方も多いと思います。なのに、なぜ挑戦できないのでしょうか。
少し話を変えまして、就職活動をし始めた時、入社が決まった会社で働き始めた時、多くの降りかかってくる仕事を必死で覚えてこなしていった時、この辺りの状況の時、多くの方は「自分は成長している」と実感していたはずです。第三者から見ても、仕事のスキルを見ても、考え方を見てもはっきりと1年前より今年の方が成長しているなと思えるレベルの方が多いという体感があります。他にも、就活を経験したことのない学生と就活に取り組んでいる学生では、キャリアの考え方や社会の見方がハッキリとわかるレベルで違います。
そのような形で、就活〜若手の時期は社会人として、かなりのスピードで色々なスキル、価値観、考え方などを獲得し、どんどん成長していくのですが、年月が経つにつれてそのスピードはどんどん鈍化していきます。ある時気づいた時には「去年と比べて何か変わったのだろうか?」と疑問を持つレベルになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。なぜなのでしょうか。
これは、実は就活〜若手の時期は無意識に「挑戦」を行なっていたから、ということが言えると思います。最初に就活を始める時、新社会人として働き始めた時、初めてお客さんの担当をした時、そんな時に今までやったことのないこと、未知に対する恐怖感や、不安、逆に頑張りたいという気持ちなどを感じていたと思います。これがまさに「挑戦」をする時の感覚なのだろうと思います。
これが、社会人生活をしているうちにどんどん自分のスキルや引き出しが増え、普段の業務では恐怖感や不安を感じることがどんどん減っていきます。ただそんな状況でもやらなければいけない仕事はたくさんあります。現状の仕事を現状のスキルを使ってこなしていく毎日、そうして挑戦をしなくなり、成長も止まってしまうという流れです。
会社はもちろん、挑戦の機会をさまざまな形で準備しようとするでしょう。社員一人一人の成長が会社の成長につながるからです。ただ、そんなチャンスが巡ってきても「今の忙しい毎日」を言い訳にしてしまい、結局挑戦できない人が多いのではないでしょうか。
恐怖感・不安を感じず仕事をしているというルーティンは非常に心地よいからです。標準化、効率化、最適化された仕事を淡々とこなしていき、それなりに仕事の成果も出しているという状況に「挑戦」を持ち込むのは本当に億劫で、怖いものです。
逆に言えば本当に怖いのはこのルーティンです。蟻地獄のようにどんどん深みにはまっていき、抜け出せなくなります。ひと昔前から社会で形成された仕事のやり方も、このルーティンに陥ることを助長してきます。
日本が経済成長を続けていた時代は、標準化、効率化、最適化された仕事のルーティンを回すことで成果がどんどん出ていたからです。そのような仕事のやり方が「正しい」とされ、その仕事のやり方をちょっと変えようとしてみようものなら、割に合わない労力が必要であったり、大きな反発を受けることになったりすることが容易に想像でき、さらに挑戦の機会を奪ってきます。
「生産性を上げなければならない」「数値目標を達成しなければならない」。このような目標もまた、わたしたちを「挑戦」から遠ざけてきます。「標準化、効率化、最適化」と「挑戦」は別軸にあるからです。「挑戦」は未知の開拓です。すぐにうまくいくことが約束されているようなものではなく、仕事の成果としては失敗(未成功)の確率の方が遥かに高いようなものでしょう。
生産性や数値目標は短期的に見るとむしろ下がるかもしれません。ただ、継続的に「挑戦」し「失敗(未成功)」を積み重ねていくことで、長期的に見れば個人としても、組織としても大きな成長を遂げていくことでしょう。
ここまで書いてきた通り、年齢・キャリアを重ねる毎に挑戦がどんどん億劫になり、現状のルーティンに飲み込まれていってしまいます。このような流れは1社会人としても、会社としても、日本全体の経済としても非常に怖いことです。現在日本の経済が伸び悩み、新たなビジネスの創造という観点で世界から出遅れていることも、元を辿れば一人一人が挑戦を行えていないことも影響していると思います。
そしてこの挑戦、一度やらなくなってしまうと再度挑戦するのは本当に大変です。挑戦するためには、勇気を出すよりないからです。挑戦するチャンスは「挑戦しよう」という気持ちで周りを見渡してみると結構まわりに転がっているものでしょう。自分自身で何かやろうかと思っているけれど、まだやれていないものもあるのではないでしょうか。
まずはそういったものに一度挑戦してみるしかありません。小さな、今自分ができるレベルのものから始めてみれば良いのではないかと思います。そしてこの挑戦も、一度やれば二度目、三度目のハードルは下がってきます。最初の挑戦が重要です。そして、「失敗(未成功)」でがっかりしないことだと思います。よく目を凝らして挑戦の結果を見てみると、かならず「今まで持っていなかった何か」を獲得できていると思います。「失敗(未成功)」だったからといってそこで挑戦をやめてしまわずに、継続して挑戦していくことが成長への一番の近道だと思います。
自分への戒めも込め、成長と挑戦の関係について書いてみました。
今自分にできることから、小さなことからでも挑戦していきましょう!
ご一読感謝します。
それでは。