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PACSのバックアップでクラウドサーバーを利用すべき5つの理由

皆様はPACSのバックアップに、NASを使っていませんか?
NASはバックアップ用の記憶装置として使われているケースは少なくありません。RAIDで障害に対しても堅持であるというイメージもあるでしょう。でも実は絶対に大丈夫ともいい切れません。故障したハードディスクドライブは交換することはできますが、致命的な弱点もあります。それは、RAIDコントローラーです。

RAIDコントローラーとは?

RAIDコントローラーとは、データの読み書きをする際に、信号機のように「このデータはこのハードディスクに保存してください」や「このデータの断片を一つのデータに結合します」といったようにデータの交通整理を行う重要な装置です。
この装置が故障してしまうと、データの読み書きが一切できなくなり、データの復旧が絶望的になってしまいます。実際に「RAIDコントローラー 故障」と検索してみると、意外と故障する状況に遭遇する人はいそうです。そう。バックアップ用ならば、24時間、365日、常につけっぱなしにしておくからですね。フル稼働させていると当然故障するリスクは跳ね上がります。(NASのデータ復旧も相当高そうです。。)

クラウドサーバーを使うとメリットがあるのか?

答えは端的に言うと、「はい」です。近年のクラウドサーバーは、以前までの物理的に存在するサーバーに比べて目まぐるしく技術が発展しており、普通のサーバーにはできないような芸当が可能です。
それでは、クラウドサーバーをバックアップとして利用するメリットを5つご紹介していきましょう!

故障や障害とはほぼ無縁

NASも場合は冒頭で述べたとおりですが、物理サーバーも故障とは無縁というわけには行きません。
しかしながら、クラウドサーバーは機器の物理的な障害とはほぼ無縁です。実際には日々小規模な機器の故障が発生していますが、故障中は無数にある他のサーバーが自動的にカバーしていますので、システム全体がダウンすることはありません。故障したサーバーは電球を交換するかのごとく、簡単に迅速にサーバーを交換されていきますし、これを私達サーバー利用者が作業することもありません。そもそもサーバーが故障した事に気がつくこともないでしょう。
このように高い対障害性を誇るクラウドサーバーは、高稼働率99.9%を保っています。99.9%の稼働率ということは、1ヶ月の中のダウンタイムはたったの0.7時間です。

事実上容量が無限

クラウドサーバーは保存容量が事実上無制限です。物理的なサーバーはハードウェアの制約を受けますが、クラウドサーバーは仮想的なサーバーなので、無尽蔵に保存領域を持つことが可能です。
しかも、保存容量やサーバーのスペックが足りなくなったら、ほんの1分程度で保存容量を増やしたり、スペックの増強が可能です。このような芸当は、物理的なサーバーやNASなどでは到底行うことができません。

災害が発生しても大丈夫

物理サーバーやNASは、設置場所での災害が発生した場合、損傷を免れることができません。しかしながらクラウドサーバーは沢山の地域や国にサーバーが分散してるので、一つのデータセンターが機能停止に追い込まれたとしても、稼働が止まることがありません。
日本では東京・大阪に拠点があり、海外ではシンガポールや韓国など、アジア圏にも多数のデータセンターがあります。バックアップの分散拠点を増やせば、それだけ対障害性を高めることができます。

必要な頻度でバックアップができる

バックアップは必要な頻度やタイミングで行うことができます。また、初回のバックアップが終われば、次回以降は差分だけのバックアップになりますので、高速でバックアップが可能です。次からは毎日なり、毎時間なりで自動的にバックアップ設定をしてあげれば、後は普段から意識すること無く自動的にバックアップが完了します。
しかもクラウドサーバーは、その自身すらもバックアップしています。場所を分散することにより、災害リスクの軽減、バックアップのバックアップを作成することによる多重的なデータ保護が可能になります。

それでいて非常に安価で、コストパフォーマンスに優れている

ここまでクラウドサーバーの様々なメリットをお伝えしてきました。大変高機能かつ安全にデータを保存できることがおわかり頂けたと思います。NASよりも安全で安価で、手軽にデータを保存することができます。もう故障の心配はありません。
これだけ高機能だったら、お高いのでしょう?
そう思っている方もいらっしゃると思います。クラウドサーバーは基本的に使った分だけ料金が発生する従量課金制なのです。なので、普段から使わないデータ(バックアップ)に対しては保管料ぐらいしかかかりません。また、データが必要なときのみ通信量がかかる仕組みです。
もし、それでも高いと思う方がいらっしゃれば考えてみてください。メインのPACSのストレージやバックアップ用のNASが故障した時、どういった作業工賃がかかるかを。おそらく機器の入れ替え&PCのセットアップ&ライセンス料&データ取り込みetc様々な作業工数が発生し、現地にサービスマンを派遣しなければなりませんので、その費用は数十万〜と高額になってしまいます。
しかしながら、クラウドサーバーによるバックアップでは、クラウドサーバーは故障することはほぼ考えられませんので、基本的にはサーバーから今までのデータをダウンロードしてあげるだけです。5年に1度はPC機器類は故障すると言われていますので、是非検討してみてください。
また、合わせてMACを使った、無料のPACSの設定方法も詳しく以下の記事に書いております。業者製の殆どのPACSは1ライセンスあたり数十万〜と非常に高額になっておりますが、無料のPACSを使えば劇的にコストを下げられるだけでなく、いつでも低コストで端末を増やすことができますので、是非こちらも御覧ください。
OsiriXを使ったPACS導入方法を一挙無料公開

でも、クラウドって危ないんじゃないの?

と思う方もいらっしゃると思います。確かにインターネット上に存在するのでそう思われる事も理解できます。
ですが、近年のクラウドサーバーは、高機能な認証システム、暗号化された専用回線を利用し、必ず院内からでしかアクセスできず、それでいて高度な認証システムを通過しなければ、アクセスできないようになっています。
また、外部からデータの読み書きの権限が細かく管理されており、書き込みはできるが読み込みはできない。といった権限の設定が可能です。従来のサーバーよりも大変高セキュリティで運用されていますので、イメージよりも非常にセキュリティ性は高いです。
むしろ、古いバージョンのソフトやOSを残していて更新を行わない端末が院内に残っている事や、USBなど外部メディア媒体を自由に使えるようになっていることのほうがリスクが高いと言えます。
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料金プラン

ストレージの運用メンテナンスサービスを含む、料金プランについてご説明しています。以下の料金表の通りになっています。なお、サービス料金にはストレージの運用保守・バックアップの設定作業を含んでおります。※遠方の場合は往復交通費、宿泊が必要な場合は別途宿泊費をいただきます。

※データ引き出し時には別途通信料が1000円〜5000円程度発生いたします。


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