従業員が亡くなるということ
2020年4月9日 午前2時 弊社の仲間が永眠いたしました。
突然の出来事から3ヶ月が経ち心の整理もついてきたので、
改めて今の状況と気持ちを記録しておきたくnoteにも書き記しておきます。
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生前彼は2017年に私と出会って以来、私の右腕、左腕、頭脳全ての面でサポートしてくれていて弊社の核となる人物でした。
どっちが経営者なのかわからないくらいで、私がやっていたことなんてクライアントと仲良くなることくらい。営業行くと先に名刺交換されるのも彼だったし、企画提案、プレゼン、クロージングも全て彼の役目でした。近しい人は彼の仕事においての企画提案力、制作進行の管理能力等の万能さがわかると思います。なんでこんなに小さい会社で私の下で働いてるのかみんなが疑問に思うほど、クライアントからの信頼も絶大で、どんな難題でも解決するスーパーマンのようでした。
他方、寂しがりやで、頑固で、見栄っ張りで、細かくて、、そんな人間臭い男でした。
人にはいつでも死が近くにある。
そんな彼が2020年4月7日新型コロナウィルスにおける緊急事態宣言の発令があった朝、テレワーク中の彼の自宅で倒れていたのを発見しました。救急に搬送され、36時間後にこの世を去りました。あまりにも急なお別れでした。死因に関してはコロナウィルスではなく、大筋は脳幹出血によるものとのことでした。
今世の中はコロナウィルスにばかり目がいきがちですが、その他の可能性だって無くなったわけじゃない。彼はタバコもお酒も大好きだったので、生活習慣病だったんだと思います。私は健康診断の結果も良くなかった彼に再三、深酒を止めるようにと禁煙を促していました。
でも彼はやめませんでした。
20年この生活をしてきたのだから大丈夫だと。
人間はいつか死ぬんだから好きなようにやると。
そして4月7日の朝をむかえました...
自分一人で生きてるわけじゃない。
必ず自分の周りには家族、友人、恋人、ペット誰かしらいるはず。特に仕事が大好きな人の周りにはクライアント、上司、部下が大勢います。仕事ができても、お金を稼いでいても、守るべき人がいるなら今すぐ喫煙やその他健康を害する行為をやめた方が良いです。残された人間の気持ちがどんな気持ちか想像してみてください。
久しぶりに見た息子がもう二度と話すこともできない、笑い合うこともできない。息子に先立たれたご両親の悲しみは私も子供を持つ親としてとても耐えられない気持ちでした。
今現在もまだ喫煙をしている人に一度考え直して欲しい。なにかメリットがありますか?今すぐ禁煙したら良いことしかないはずです。今更いいよとかカッコいいとか、ストレス軽減できるとか、自分は大丈夫とか。そんなわけない。自分だけは大丈夫なんてことはないし、死んでしまったら全てが終わりです。
後悔なんてしても仕切れない。
今はだいぶ落ち着いてきましたが感謝と、悲しみと、怒りと、不安といろんな感情が渦巻いてとても正常でいられる状況ではありませんでした。
でも残された社員たちと一緒に彼の愛したこの会社を何としても生き残らせなければならない。
生きてる人間は生きていかなければならないです。
コロナのせいでみんなで集まって悲しんでやることもできない。
3年間誰よりも一緒にいたのにテレワークでこの1ヶ月はほとんど会うことができなかった。
なんでお酒を、タバコを強制的にやめさせなかったんだろう。
もっと注意しておけばよかった。私と出会わなければこんなことにはならなかったのかな。寂しかったのかな。本当に悔しいです。
最後に…
今まで僕たちをを支えてくれて本当にありがとう。
もう喧嘩もできない、夢を語り合うこともできない。
君の残してくれたものは計り知れないです。
恩返しもできなかった。
頼ってばっかりで本当にごめん、そしてありがとう。
俺の下で働いてずっと心配だったでしょう。
でもこれからはみんなでなんとか頑張るから心配しないでゆっくりと休んでね。
夢だった居酒屋のおやじに天国でなれるといいね。
そっちにいくのはまだ先だけどうまい酒飲ましてね。
助かってたし、面白かったし、ムカつくし、大好きでした本当にありがとう。
この投稿を見て1人でも誰かの考えが少しでも変わることを願ってます。
彼が残した下書きに残ってたブログ。
彼が生きた意味。広告という仕事への想い。
やり残したことは多いと思うけど、その想いは俺らが担っていくよ。
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