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Study44.フジの花を鮮やかに形よく乾燥させる方法
5月、豊栄町の山々にはフジの紫色でいっぱいになります。今回はこのフジを乾燥させます。現在開発中の塩に入れる候補にしています。使った機械は、ホシザキのスチームコンベクションオーブン[クックエブリオ]スタンダードモデルです。冷蔵保存していた藤の花の蓋を開けると、ブドウのような甘い香りがしてきます。「冷蔵」と「冷凍」2パターンの方法で保存し、天板に並べて乾燥させていきます。
左の「冷蔵」に比べて、右の「冷凍」は赤が抜けて青っぽく変化しているのが分かります。乾燥させてみると、また様子が変化しました。
左が「冷蔵」右が「冷凍」です。「冷蔵」はかなり色がくすんでいます。拡大してみます。
色は「冷蔵」の方が鮮やかな状態ですが、逆に形は「冷凍」の方が元の状態に近い形をしています。「冷蔵」はクシャッと”シワ”が寄っています。
花の咲き具合による違いもみてみます。藤の花は、房ごとに花が密集し"ブドウの実が成る様”に花が咲きます。先端の方から開花していくので、グラデーションのように蕾の状態から完全に開花したものまでがまとまっています。
今回分かったのは、開花状況によって花びらの乾き方が違うということです。
蕾の状態は花びらにシワがよっておらずきれいな状態です。ただし、内側が湿っていたため、さらに長い時間の乾燥が必要です。(今回6時間ほど乾燥)
少し開花が始まった花は、少し”シワ”が寄っています。
完全に開花した花は、”シワ”が寄り、さらに色もくすんでいます。
生のまま蕾を乾燥させるのが良い
塩に混ぜるには、花としての形は必要なく色鮮やかで"シワ"がない状態がベストです。今回の実験から、色も状態も良い「蕾」生のまま「冷蔵保存」し5時間以上乾燥させると良いことがわかりました。
5月になるとフジの花を天ぷらなどにして楽しむ文化がある豊栄町。乾燥させて、色合いとして様々な料理に使っていけそうです。
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