【Workato】レシピCopilotの紹介
レシピCopilotとは??
Workatoの「レシピCopilot」は、レシピ(Workatoにおける自動化フロー)の作成や改善を、会話ベースでサポートする機能です。従来、レシピの構築にはアプリケーションやトリガー、アクションの組み合わせをユーザー自身が手動で検討・設定する必要がありました。Copilotを用いることで、実現したい業務フローを自然言語で伝えると、その内容を踏まえたレシピの“たたき台”を自動的に生成できます。
また、Copilotは単にレシピ全体の生成を支援するだけでなく、例えばレシピ内で使用するSQLの抽出条件など、個別の要素についても自然言語プロンプトから生成してくれるため、レシピ生成だけでなく様々な側面から実装を支援してくれます。
Workato初心者はもちろん、すでにレシピ作成に慣れた上級ユーザーにとっても、レシピをより素早く、より正確に仕上げる手助けとなります。
レシピCopilotの動き:プロンプト → スケッチ → ブラッシュアップ → レビュー
レシピCopilotを用いたレシピ作成は、大きくは以下の手順になります。
①プロンプト
Copilotに対して「どのような自動化を実現したいか」を自然言語で伝えます。たとえば「SAPのMARAテーブルからデータを取得してSnowflakeに格納したい」といった指示を与えます。
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②スケッチ
Copilotは指示を元に、スケッチというレシピのドラフトを生成します。この段階で、トリガーやアクションの基本的な流れ、実行タイミングなどが整理され、レシピの全体像が描かれます。
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③ブラッシュアップ
スケッチを見て、変えたい部分や追加したいステップなどを伝えることで、Copilotはスケッチを更新します。
例えば「5分おきのスケジューラー実行は、1時間おきでいい」などのフィードバックをするとスケッチを変更してくれます。
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「処理が終わったらSlackで通知してほしい」と頼めば、Slack通知用のアクションが挿入されます。
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④レビュー
レシピのスケッチがおおよそ問題なさそうであれば、その旨をCopilotに伝えると、コネクションの選択画面が出てきます。
ここで接続先の環境を選択すると、実際のレシピ生成が始まります。
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コネクションを選択し終えると、Copiltは選択されたコネクションに基づく環境のメタデータ等を使用しながら、実際のレシピ生成に取り掛かります。Copilotが生成したステップの設定箇所は青くハイライトされますので、個々の内容を確認していきます。
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ステップによってはCopilotが正しく設定できない箇所があります。
例えばSnowflakeにInsertするアクションでは、どのテーブルにデータを投入すべきかはCopilotも分かりません。ここはユーザーが指定すべき部分です。
そういったステップに対しては「スキップ」と伝えることで一旦そのステップの設定は無視してレシピの生成を継続してくれます。
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レシピCopilotの何が嬉しい?
一番は、レシピ実装の敷居を下げてくれることだと思います。
自然言語で指示を出すだけで、Copilotが自動的にレシピの骨格を作り上げてくれるため、レシピ作成に慣れていないWorkato初心者は非常に大きな恩恵があります。
さらにプロンプト → スケッチ → ブラッシュアップ → レビューというサイクルを通じて、段階的にレシピを洗練していけるため、要件変更や改善点が出たとしても柔軟に対応可能です。フィードバックを与える度にCopilotが即座にスケッチを更新するので、レシピ作成における試行錯誤が容易になります。
でもWorkato上級者なら普通に実装した方が早くない?
と思われるWorkato上級者の方も多いのではないかと思いますが、Copilotをうまく使えば上級者の方でも助かる場面はたくさんあると思っています。例えば下記のような使い方もできます。
レシピのレビュー
例えばレシピの中身をレビューしなければいけないときに、一つ一つステップを開いて確認しなくても、Copilotに確認してもらうことができます。
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タスクの最適化
他にも、タスクを最適化する余地がないかのアドバイスをもらうこともできます。
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エラー内容の解説
レシピで起こったエラーを雑に投げてもその原因や解消方法をサジェストしてくれます。
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他にもSQLを作成しなければいけない時にサンプルのSQLを作ってもらったり、正規表現の書き方を教えてもらったりと、これまで別画面でChatGPTを開いて聞いてたようなことをレシピ画面からCopilotに直接聞くことができます。
まとめ
WorkatoのレシピCopilotは、自然言語ベースのやりとりを通じて、レシピ作成のプロセスを劇的に効率化する機能です。プロンプトを与え、Copilotが作ったスケッチをレビューし、必要に応じて修正を伝えることで、非エンジニアでも容易に自動化ワークフローを組み立てることができます。
SQLクエリの生成支援をはじめとする柔軟な実装支援によって、初心者・熟練者問わず、よりスピーディーかつ正確にレシピを完成へと導くことが可能になります。
今後もWorkatoとしてはさらにこのCopilot機能を磨き、精度や使いやすさの向上に取り組んでいきます。
今回ご紹介したレシピCopilotは、2024年11月27日に開催したAutomate Tokyo 2024で発表させていただいた内容をもとにご紹介しております。
Automate Tokyo 2024ではWorkatoをお使いいただいているたくさんのお客様にご登壇いただき、それぞれどのようにWorkatoをご活用いただいているかをご紹介いただきました。
下記のページでオンデマンドでご視聴いただけますので、是非こちらも合わせてご参照ください。
Automate Tokyo 2024 ブレイクアウトセッション(オンデマンド)