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幸運なのかもしれない。

映画を作りたいという人には沢山出会った。

本を書きたいという人にも沢山出会った。

しかし、それをやってのけた人は多くない。

私の人生は困難の連続だ。

サリン事件に巻き込まれ、四国遍路の撮影をしたら腰痛の圧迫骨折が起こり、依頼した一番札所の住職には、病院のベッドにいる時に四国に戻るなと
告げられ、無一文で京都に戻った。

そこから本も出した。

ドキュメンタリー映画を作り上げた。

後遺症は酷くなるが、私はまだ生きている。

私は幸運なのかもしれない。

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さかはら あつし
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